中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ノルウェー紀行;第5日目(トレッキング第3日目)(2);ありゃりゃ! 岩場だ

2013年09月19日 11時46分08秒 | ノルウェー;カルホビッケン登頂

                          <イェンデストゥン峰山頂付近からの眺望>

 ノルウェー紀行;第5日目(トレッキング第3日目)(2);ありゃりゃ! 岩場だ
           (アルパインツアー)

        2013年8月19日(月)~8月30日(金)

第5日目;2013年8月22日(水) トレッキング第3日目 

<ルート地図>


※再掲

<プロフィールマップ>


※再掲

<イェンデストゥンカ峰を目指して>

■いきなり岩登り
 イェンデブー小屋から2キロメートル余り歩いたところで,イェンデ湖を見下ろしながら休憩を取った私たちは,10時55分,再び歩き出す.
 これまでは南に延びる稜線沿いの道を歩いていたが,休憩後は是までの尾根と西側の尾根の間の谷間…とは言えない程度の窪地に沿ってや,勾配がやや急になった登り坂を進む.
 すると,突然,前方の険しい岩稜に突き当たる.現地ガイドが10メートルほど岩を登って,岩ノ下にいる私たちに向かってロープを投げ下ろす.このロープにつかまって登れということらしい.しかし,ツアーリーダーの判断で,窪地の東側の岩伝いに登ることになる.
 ルンルンハイキングの積もりで,オプションツアーに参加したが,まさかこんなに本格的な岩場を登るようになるとは,まったく想像していなかった.でも,まあ,ここまで来たら引き替えさせない.幸い岩場としては難易度はそれほど高くはない…が,ルンルン気分は一変に吹っ飛んで,真剣に岩登りに取りかかる.もし,日本アルプスだったら,この程度の岩場だったら,クサリが取り付けられているだろうなと想像する.私は怖い岩場は大嫌いだが,乗りかかった船だ.まあ,仕方がない(でも,本音を言えば…面白かった!).
 11時18分,岩場に登り始める.岩場にはどの位の高度差があっただろうか.多分,20メートル程度だろうなと思うが正確なところは分からない.
 折角の岩場だから,写真に残したかったが,そんな余裕はないし,第一,こんな場所では安全第一.写真など撮ろうと思ったらダメ,と自分自身を諭す.

<突然の岩登りに戸惑いながら登り始める>

■視界が一気に開ける
 岩場を登りきってから,後ろを振り返ってみる.眼下にイェンデ湖が遠くまで続いているのが良く見えている.

<岩場を登りきる>

見晴の良いところで一休み
 岩登りを終えてから,高度感のあるヤセ尾根沿いに登り続ける.11時46分,見晴を楽しみながら,岩稜の途中で休憩を取る.
 私は例によって小さなノートを取り出して,辺りの風景の印象を殴り書きなぐる.勿論,眼下にはイェンデ湖の絶景が広がっている.
 ここで,風景を堪能しながら,昼食を摂ることになる.
 例によって,私はここの景色の印象を,15~20秒程度で,絵にして描きなぐる.
 さて昼食である.今朝ほど自分で適当に作った弁当だが,どうもパンがバサバサしていて食べられない.結局,パンは1枚食べただけで,2枚半のパンは食べられずに残してしまう.
 昼食を終えて,12時20分,再び歩き出す.


<昼食を終えて歩き出す>

<イェンデトゥンガ峰山頂>

■見晴の良い稜線
 やがて上り勾配も緩やかになり,山頂直下の稜線に出る.素晴らしい眺望である.私たちは,眺望を楽しみながら,イェンデストゥンカ峰山頂を目指す.

<素晴らしい眺望を堪能しながら山頂を目指す>

■イェンデストゥンカ峰山頂
 12時40分,イェンデストゥンカ峰山頂(標高1,
516m)に到着する.山頂付近は,先ほどの岩場が嘘のようになだらかな丘になっている.
 山頂からの眺望は実に素晴らしい.振り返ると,今までより一層高い所から見たイェンデ湖が見下ろせる.反対側を眺めると雪渓が残る山並みが続いている.360度の素晴らしい眺望である.
 山頂の気温は10℃.少々寒いが,実に心地がよい.

<イェンデストゥンカ峰からイェンデ湖を見下ろす>

■集合写真
 ツアーリーダーが音頭を取って,山頂での集合写真を撮ることになる.2人のツアーリーダーが全員のデジカメを預かって,すべてのデジカメのシャッターを切る.これは大変厄介な仕事である.ツアーリーダーに感謝.
 「私?! 私が何処に写っているかって?」
 「まあ,どこでもいいでしょう.どこかに居ますよ」

<イェンデストゥンカ峰山頂での集合写真>

<岩場の裏側に下山する>

■広い凹地を下る
 12時58分,下山開始.
 下山は,登りルートとは違って,鋭くオーバーハングした岩場とは反対側,つまり西側に下山する.どうやら,ここが道路だという決まったところはなく,下山する方向を定めてから,適当に下山するようである.辺りは地面にへばり付くように生えている苔のような草があるだけなので,見通しはとても良い.実に広々とした凹地が広がっている.
 凹地の一番低いところは湿地帯になっているらしく,ところどころに沼が点在している.
 山頂から,やや急な坂を下るが,一時,現地ガイドとツアーリーダーが降りるルートとが少々離れてしまうが,まあ,私たちも適当に下山する.

<山頂直下の凹地帯に降りる>

■点在する小さな湖沼が美しい
 広々とした凹地帯の中をほぼ南に向かってユックリと下る.特に道はない.大まかに,南にある川の畔を目指しているというだけである.
 なだらかな下り傾斜の凹地帯を進む,辺りには小さな湖沼が点在している.何とも素晴らしい風景が連続する.正に癒しの凹地帯である.

<小さな湖沼が点在する>

■伸びやかな展望
 さらに凹地帯を南へ進む.私たちが歩いている所よりさらに低いところに沢山の湖沼が点在しているのが見渡せる.その向こうには雪渓が美しい山地が連続しているのが見える.空には沢山のちぎれ雲が浮かんでいる.
 気温は摂氏10℃.湿度も低いようでカラッとした天気である.私は,心の中で,
 “ああ…いいな,綺麗な景色だな…”
を繰り返しながら,写真を撮りまくる.

<伸びやかな展望>

<凹地帯の美しい花>

■黄色い花
 私は花オンチである.いくら花の名前を教えて頂いても,ちっとも頭に入らず,何時も寂しい思いをしている.花のことはからっきし分からない私でも,綺麗な花や可憐な花を見ると感動する.
 凹地帯を歩いていると,キスゲに似た橙色の可愛い花が沢山咲いている.花に詳しい同行の方に,一応は花の名前を教えて頂いたが,ものの10歩と歩かない内に,教えて頂いた花の名前は,私の頭の中から虚空に消えていく.
 でも,可愛い花は,名前を忘れても可愛い.私は何度も立ち止まって花の写真を撮る.こんなときは,列の後ろからショボショボ付いていくのが一番良い.なぜならば,写真を撮るのに立ち止まっても,誰にも迷惑が掛からないからである.

<可憐な橙色の花>

群生する白い花
 小さな川を徒渉する.あちらこちらに綿のような白い花が咲いている.多分,ワタスゲの仲間だろうと思うが,何しろ花のことはからっきしダメな私が,そう思っているだけ,
 でも,花の名前は定かでないにしても,とにかく,とても綺麗な花である.

<ワタスゲの群生地>

■氷河を抱えたカールを眺めながら休憩
 13時40分,台地のような原っぱの真ん中で,休憩を取る.
 行く手には,谷があるようだ.その谷も向こうには,断崖の山に囲まれた大きな氷河を抱えたカールが見えている.
 休憩を終えたら,多分,私たちは行く手に見える谷を下るんだろうなと想像する.
<氷河を抱えるカールを眺めながら休憩>
                         (つづく)

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「ノルウェー紀行」の索引
(編集中)





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