<バスの車窓から妙義山を望む>
浅間連峰周遊:第3日目(3):高峰高原ホテルから帰宅
(丹沢塔ノ岳常連)
2013年10月8日(火)~10日(木)
第3日目;2013年10月10日(木)(つづき) 晴
<高峰高原ホテル>
■まずは入浴
予定通りのコースで散策を終えて,13時頃,高峰高原ホテルへ戻る.
まずは入浴.そして,タクシー相乗りで,下山する予定である.
「タクシー呼ぶのは,14時で良いですか?」
と皆さんに伺う.もう少し,余裕が欲しいとのことなので,ホテルフロントにお願いして,14時30分にタクシーを予約する.
地下1階の大浴場に向かう.
浴場には先客が2人居るが空いている.
浴場の窓から,下界を眺めながら,ノンビリと入浴を楽しむ.
風呂から上がって,下着類を着替えると,心身ともにサッパリとした気分になる.
身支度を調えて,浴場隣の談話室で,他の皆さんが風呂から上がってくるのを待つ.
■ロビーで一休み
14時過ぎにロビーへ戻る.ロビーは,観光客で結構賑わっている.
14時10分頃,ホテルスタッフに挨拶した後,玄関を出て,スリッパを軽登山靴に履きかえる.そして,タクシーの到着を待つ.
14時17分頃,5人の客を乗せたタクシーが到着する.私たちが予約したタクシーである.
すぐにタクシーに乗車する.
<小諸駅で解散>
■タクシーで小諸駅へ
私たちを乗せたタクシーは,快調に山を下る.途中でタクシーから降りて,小諸在住の弟の家に立ち寄ろうかとも思ったが,今日の所は止めておこう.
タクシーは,14時47分に小諸駅に到着する.
TBさんが,小諸市内で見掛けた「新ソバ」に立ち寄りたいという希望である.私も同感.是非,今年採れたそば粉を使ったソバが食べたい.
でも,まずは小諸駅待合室へ…
待合室では地元産の野菜類を販売している.どれも新鮮で値頃である.一行のどなたかが早速購入する.
私たちは小諸駅で解散することにする.
私は,小諸から新宿行高速バスでノンビリ帰宅することにしたい.OTさんは折角小諸に来たので,もう少しその辺りを散策してからバスで帰るという.他の3人は新幹線で帰るとのこと.
「それでは…」
ということで小海線の時刻表を確かめる.
「あつ…,あと2分で発車する列車がある…!」
その瞬間,新ソバは吹っ飛んで,3人は,アタフタと小海線のホームへ急ぐ.
■JR関東バスに乗車
私は小諸駅前15時10分発新宿行高速バスに乗車する.私が乗車口で乗車手続きをしている間に,OTさんが居なくなる.OTさんに挨拶もしないまま,バスに乗車する.
OTさんは,多分,1時間余り後から発車する次のバスに乗車する積もりだろう.
バスの乗客は,6~7名.大型の立派なバスなのにガラガラ.ちょっと勿体ない.
私は運転席近くの席を2人分占領する.ユッタリとしていて実に気分が良い.車窓から風景を眺めながらのノンビリ旅である.私にはトンネルばかりの新幹線は何となく拘束感があって,あまり気分が良くない.単なる高速移動手段としての新幹線は,サンデー毎日を旨とする私のようなロートルには,どうも相応しくないような気がしている.それに,バスを利用すると,新幹線の半額以下の費用で済むのも魅力である.
“本音は費用が安いからバスに乗るんだろう…”
“いや…そんなことはない.ゆっくり旅を楽しみたいんだよ”
私の体内に巣喰うもう一人の私が,私に悪態をつく.でも,運賃が安くて,気楽な旅ができるんなら,バスの旅は一石二鳥ではないか…私は,
“そう,悪態ばかりつくなよ…オレは純粋に旅を楽しみたいんだよ”
ともう一人の私を窘める.
<気楽なバスの旅>
■車窓を楽しみながら…
小諸駅を出発したバスは,佐久平駅前,岩村田駅前など地元のいくつかのバス停で停まった後,高速道路に入る.暫くの間は縦隊もなく実に快適である.
信州と上州の国境付近から,天気が悪くなり雨粒が車窓に当たるようになる.
やがて長いトンネルを抜けて,信州から上州に入る.車窓からは山頂まで雲が低く垂れ下がった妙義山が見え出す(冒頭の写真).
<車窓に雨粒が当たる>
■練馬駅前で下車
16時44分,寄居PAに到着する.ここで10分ほど休憩である.トイレのついでに売店を覗いてみる.ただそれだけ.
16時55分,寄居PAから出発.
流石に退屈,眠くなり,ついついウトウト.どの位稲無視したかは分からないが,目が覚めると,外はもう真っ暗になっている.どの辺りを走っているんだろう? 外を見ても街の明かりやネオンが見えるだけで,今どこかはサッパリ分からないが,とにかくもう東京に入っているようである.キョロキョロしていると,車内アナウンスがある.
「…間もなく,練馬駅前です…○○,××,…方面は乗換です…」
このアナウンスの中で「…東横線元町・中華街…」という言葉を小耳に挟んだ私は,
“ああそうか…! つい数年前に西武線飯能から地下鉄1本で横浜まで出られるようになったんだ…”
と思い出す.
当初,バスで終点の新宿まで乗車する積もりだった私は.気が変わって,練馬駅前で下車することにする.下車するときに.
「練馬駅はどっちの方向にあるんですか…」
とバスの運転手に伺う.
<地下鉄とJRを乗り継いで…>
■西武線練馬駅
田舎者の私には,都会の真ん中での道路探しはシンドイが,バスの運転手に教えて貰った方向に歩き出す.練馬と聞くと反射的に“練馬大根”を連想する.多分,随分と田舎だろうと思っていたら,凄く賑やかな所なのでビックリ仰天する.
沢山のサラリーマンやOLが一定の方向に向かって歩いているので,どこに駅があるのかはすぐに分かる.私も通勤者に混じって,彼らと同じ速度で歩く.広い道路の両側には沢山の飲食店が並んでいる.食べ物の美味しそうな匂いが漂ってくるので,ついつい立ち寄りたくなるが,我慢,我慢である.
やがて電車のガード下に到着する.この辺りが練馬駅だろうと確信する.
練馬駅構内に入る.ところが,ここからは浜方面に向かう地下鉄に乗車できないようである.
“どこから乗車するんだろう…”
と少々戸惑うが,ガード沿いに200メートルほど移動して,浜方面行の改札口に辿り着く.ただ,夜になってからの移動だったので,自分が東西南北のどちらの方向に移動したのかは全く分からない.とにかく,無事に地下鉄に乗り入れる電車がどこから発車するかは分かった.
■当初は空いている電車
ここは予想以上に大きな駅である.
ホームの両側に池袋方面の電車が到着する.余りよく分からないまま,浜方面に向かう電車に乗車する.
車内はガラガラに空いているので,好みの座席に座ることができる.
私が乗車した電車は,練馬駅を18時20分に発車する.途中から急行になる.池袋駅を過ぎる頃から電車が混雑し始める.地下鉄線に入ると電車はますます混雑し始めて,通勤電車らしくなる.どうやら急行電車になったらしく,沢山の駅を通過する.
渋谷からは通勤特急(だったかな?)とやらになり,19時15分,浜駅に到着する.
<漸く帰宅>
■東海道本線に乗り継いで…
浜駅で19時24分発東海道本線下り電車に乗り換える.まだ,通勤時間帯である.当然電車は混雑している.ウンザリ.
でも,大船までの16分の辛抱である.混雑しているとはいえ,押し合いへし合いするほどの混雑ではない.辛抱,辛抱.
それにしても,現役の頃は,毎日,通勤電車に揺られながら大船から東京まで通っていたが,よくもまあ,続いたものだと今更ながら感心する.
それにしても,リュックを持っての通勤電車は,いささか気が引ける.
■無事帰宅
20時過ぎに無事帰宅.
遅めの夕食を済ませて,ゆっくりと風呂に入るが,時間が押しているので,すぐに眠くなる.これで3日間にわたる浅間山周遊の旅も無事終わった.
今回も安全に登山することができた.よかった.よかった!
<3日目のラップタイム>
8:42 高峰高原ホテル発
9:25 粒ヶ平
9:50 高峯山山頂着
10:17 〃 発
10:42 粒ヶ平
11:06 高峯温泉
11:07 水の塔・篭の塔登山口
11:43 展望台(12:00まで昼食)
12:17 高峯温泉
12:42 車坂峠近くのお店(12:55まで買い物)
12:56 高峰高原ホテル着
[山行記録]
■水平歩行距離; 4.9km
■累積登攀下降高度; 264m
■所要時間(休憩時間込み)
高峰高原ホテル発 8:42
〃 着 12:56
(所要時間) 4時間14分(4.23h)
水平歩行速度 4.9km/4.23h=1.16km/h
(おわり)
前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/090ccaa80e3c3912aface49db1f6e32f
後の記事
(なし)
「前回の浅間山の記事」
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/daacab9e09492a473a6b8b775074f090
「関東・上信越の山旅」の次の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a8f4599d2c5f421f85a0b22abc76363e