中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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秋の信濃路:北国街道・浅間山・海野宿を巡る(5):秋の浅間山(2)

2009年11月07日 02時15分53秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                     <牙山の紅葉>

   秋の信濃路:北国街道・浅間山・海野宿を巡る(5):秋の浅間山(2)
           (単独および家族旅行)
      2009年10月9日(金)~12日(月)

第2日目:2009年10月10日(土)
 つづき

<湯の平の紅葉>

■のんびりと湯の平を歩く

 前掛山山頂付近は,かなり寒いだけでなく,空からチラチラと雪が舞い始めていた.しかし,湯の平まで下山すれば,気温も高くなり,風もほとんど吹いていない.何となくホッとする.ここまで,降りれば,火山館は直ぐ近くである.
 まだ,時間の余裕も十分あるので,ゆっくりと紅葉を楽しみながら,下山しつづける.

                 <浅間山麓から湯の平を見下ろす> 

■見事な紅葉
 湯の平の草原を抜けると,見事に紅葉した杉林が続く.黄金色に紅葉した唐松の向こうに,第2外輪山が屏風のように連なっている.
 運が良ければ,この辺りで,カモシカに遭遇することがあるが,残念ながら,今日はカモシカとは出会わなかった.







                     <湯の平の紅葉>

<火山館>

■火山館に到着
 唐松林を抜けて,やや急な下り坂を5分ほど下って,13時40分,火山館に到着する.数名の登山客が休憩を取っている.
 私が火山館に立ち寄るのは,久々のことである.
 

■火山館のK田さん

 火山館の建家に入る.小屋番のK田さんが,私に,
 「・・・やあ,いらっしゃい.先生(私の弟のこと)は,2階で昼寝していますよ・・」
 私は息子をK田さんに紹介する.そして,NPO浅間山クラブの今年度会費をK田さんにお支払いする.
 やがて,2階で昼寝をしていた弟が降りてくる.暫くの間,四方山話に耽る.
 「・・・ところで,トマトは,あれっきり行方不明ですか・・・?」
私が古い話を持ち出す.
 実は,1年ほど前まで,K田さんは,トマト君という名前の白いハトを飼っていた.飼っていたというより,火山館で何となく一緒にいたという方が正確だろう.ある日,トマトが突然居なくなり,それっきり戻ってこないという.
 そういえば,ここのところ,天狗の路地方面へ抜けたことがない.私が,
 「・・・次回は,天狗の路地から,石尊山を経由して,御代田へ下山してみたいですね・・・」
というと,K田さんが,
 「今,あのコースには,熊が沢山居ますよ・・・」
という.どうやら,石尊山コースは,大分荒廃してしまったようである.

                       <火山館を出発>

<長坂を下る>

■牙山

 14時05分,火山館を出発する.
 第2外輪山の裂け目を流れる蛇掘川の右岸沿いに,谷間を下る.進行方向左手には,谷間を挟んで,奇怪な形をした牙山(ぎっぱやま)が聳えている.人間の奥歯のような形をした山である,屹立した絶壁の上が,まるで妙義山のように,ギザギザと尖っている.
 牙山の裾野が見事に紅葉している.正に圧巻.ここで数枚の写真を撮る.
 どこからともなく,強い硫黄の匂いが漂ってくる.
   
                     <牙(ぎっぱ)山>
 
■ジグザグの下り坂
 やがて,このコースの難所,長坂に差し掛かる.少し勾配がきついジグザグ道を下り続ける.紅葉し始めた照葉樹林帯が続く.ただ,今年は,例年より,どうも色づきが悪いような気がする.
 所々に枯れ木を切ってつくった薪が置いてある.火山館へ登ってくる登山者に,1人1本ずつ持参して貰う仕組みになっている.私も,このコースを登るときには,薪を一束持っていくが,今日は,このコースを下りに使うので,薪運びのお手伝いができない.K田さんに申し訳ないが,やむを得ない.

                   <長坂から牙山を望む>


                     <蛇堀川対岸の紅葉>

■不動の滝
 14時42分,不動の滝に到着する.
 いつもならば,不動の滝を流下する水は,硫化鉄が沢山含まれているので赤茶色に濁っているが,今日は,この所の大雨で,硫化鉄が大分薄まってしまい,透明に近い水になっている.
 この辺りまで下ると,まだ紅葉が始まったばかり.あと1週間もすれば,紅葉の間を流下する不動の滝が楽しめそうである.
   
                        <不動の滝>

■水飲み場
 不動の滝を通過して,さらに蛇掘川沿いの道を下り続ける.
 14時50分,このコース唯一の水飲み場に到着する.落葉樹の間から湧き出ている水は,通年,ほぼ同じ温度である.火照った身体には,とても美味しい.

 
■浅間山荘に到着
 水飲み場から少し下ったところで,川を渡って左岸に出る.ここからは,勾配が緩やかな散策路になる.あと1週間もすれば,紅葉が頭上を覆うすばらしい散策路になるはずである.
 15時25分,私たちは,無事,浅間山荘に到着する.

                  <浅間山荘(天狗温泉)>

<高峰高原ホテルを経由して小諸へ>

■高峰高原ホテル

 浅間山荘の駐車場で,弟の車に乗車する.
 直ぐに発車,往路を引き返して,交差点からチェリーパークラインを登って,15時56分に高峰高原ホテルに到着する.
 高峰高原ホテルは,沢山の観光客で賑わっている.
 オーナーのY岸さんの奥さんが,フロントにいる.挨拶をして,ロビーの片隅に座る.直ぐにオーナーのY岸さんが現れる.私は息子をY岸さん夫妻に紹介する.そして,コーヒーを味わいながら,暫くの間,四方山話で過ごす.
 「なあ~んだ! 先生方,来られていたんだ.私も午前中に黒斑山まで行ってきましたよ・・」
とY岸さんが,私たちと一緒に登れなかったことを残念がる.
 「そうでしたか.実は,今朝,こちらに早く到着したんで,まだ出勤していないだろうと思って,挨拶しないで,そのまま歩き出してしまいました・・・」


■小諸駅前で夕食
 16時24分,高峰高原ホテルを出発する.
 ここからは,弟の車と,息子の車の2台に分乗する.私は,土地不案内な息子の車に乗車する.もっとも,息子の車にはGPSが付いているので,私など居ても何の役にも立たないが・・・
 16時49分,小諸市内の弟の家に到着する.
 夕食は,小諸駅前の小さな割烹料理店.弟の行きつけの店である.店に入ると,女主人が,弟に,
 「あら,先生.今日は兄さんとご一緒ですか・・・」
と挨拶する.私がこの店に弟と来たのは,1年も前のことである.商売柄ということもあろうが,良くもまあ,一見の客の顔を覚えているものだと感心する.私は息子を紹介する.

                      <割烹料理店で夕食>
 
■やれやれ,今日一日も無事だった
 20時頃,弟の家に戻る.
 風呂に入って,21時頃,就寝.
 明日は,家内,息子の家族が長野新幹線で佐久平に到着する予定である.そして,午後には,次女一家5人も合流する手筈になっている.明日は大変だな・・・
                               (つづく)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/91b87b25d7d17eca81f094ffe6660648
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a248c9cc1e68e2d4c10b4463255d0624 



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