中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る甲州道中四十四次(第6回);第1日目(3);下鳥沢宿と上鳥沢宿

2013年10月05日 09時22分30秒 | 甲州道中四十五宿

                                <高速道路ガードからの風景>

  歩いて巡る甲州道中四十四次(第6回);第1日目(3);下鳥沢宿と上鳥沢宿
            (五十三次洛遊会)
       2013年9月28日(土)~30日(月)

第1日目;2013年9月28日(土)(つづき
 

<ルート地図>


※再掲

<下鳥沢宿>

■馬頭観音
 私たちは,11時03分,上野原から大月に入る.
 地図を見ると,この辺りは山谷という所らしい.くねくねと左右に曲がりくねる県道30号線に沿って歩き続ける.下り坂である.
 11時09分,道路脇の木陰で,3~4分,給水休憩を取る.もうすぐ10月だというのに,今日は随分と蒸し暑い.
 給水休憩を終え歩き出して間もなく,11時14分に,進行方向右手の真新しい石垣の上に,祠らしいものがあるのを見つける.地図で確かめると,この祠は,どうやら馬頭観音のようである.ちょっと確かめてみたい気もするが,こんな所へ何処から登れるのかも直ぐには分からないし,確かめている時間もない.多分,県道30号線の拡幅工事のために,石垣の上に移設されたんだろうと勝手に想像するだけで通過する.
 資料1によると,馬頭観音のすぐ先に大月CC入口の案内板があるはずだが,私たちは,どうやら見落としてしまったようである.

<馬頭観音かな?>

■高速道路を潜る
 11時14分,県道30号線から右折して草道に入る.草道は県道30号線のヘヤピンカーブをショートカットしている.草道はすぐにまた県道30号線に合流する.合流後はやや急な下り坂が連続する.
 坂道はやがて突き当たって鋭角に左の曲がる.この曲がり角が三叉路になっている.
 私たちが三叉路に差し掛かる頃,三叉路右手の道から学生風の若い女性達が10人ばかり三叉路に差し掛かる.三叉路から,暫くの間,私たちは道路の左側,若い女性達は道路の右側を対峙するような形で下り続ける.
 バス停中野で,県道30号線は,右に大きくカーブする.若い女性群は,そのまま県道に沿って歩き続ける.旧甲州街道は右カーブせずに直進しているので,そのまま直進して,細い路地を抜ける.
 11時34分,私たちが歩いている路地は再び県道と合流する.ここで再び女性群と一緒になる.そして,合流直後に中央高速道路の下をくぐり抜ける.
 ガードの先には,姿が美しい山が見えている.何という山かすぐには分からないが,多分,私は登ったことのある山だと思って居る.

<下鳥沢宿と上鳥沢宿>

■下鳥沢宿と上鳥沢宿の概要
 資料1によると,下鳥沢宿は本陣1軒,脇本陣2軒,旅籠11軒.上鳥沢宿は本陣1軒脇本陣2軒,旅籠13軒の規模だった.量hすくで一宿を為し,問屋業務は「上十五日は上鳥沢宿,下十五は下鳥沢」と交互に勤めたという.
 資料2(pp.303-304)によれば,下鳥沢の宿内人口は699人.内,男364人,女,335人.上鳥沢の宿内人口は650人.内,男,333人,女,317人であった.

■福地八幡
 高速道路を潜ると,間もなく甲州街道に突き当たる.いよいよ下鳥沢宿である.
 突き当たりで右折して,甲州街道沿いに西へ向かう.両側には住宅が建ち並んでいる.鳥沢という集落である.
 11時52分,進行方向右手に福地八幡の鳥居と社殿が見えている.時間が押しているので,参拝と見学は省略する.

<福地八幡>

■JR鳥沢駅
 11時52分,JR鳥沢駅に立ち寄る.ここでトイレ休憩.先ほどからほぼ一緒の歩行速度で歩いていた女性群は,電車に乗車するらしくて,駅の中に消えていく.
 鳥沢駅は,今時珍しい瓦葺きの駅舎である.何とも風情があって,昔懐かしい雰囲気を醸し出している.
 “こういう駅って…実に良いな”
と思いながら,私は写真を何枚も撮る.
 一部の方から.
 「駅の近所で昼食にしたら…」
という意見が出る.
 付近の案内図を見ると,駅の直ぐ側に醤油ラーメンで有名な店があるようだ.
 迷った末,リーダーの判断で,もう少し我慢して,猿橋まで行って,昼食を取ろうと言うことになる.

<JR鳥沢駅>

福寿明神はどこ? 本陣跡はどこ?
 12時を少し廻った所で,JR鳥沢駅から歩き出す.駅近くに「叶屋」があるはずだが,何処だろうと思っている内に通過する.
 次に郵便局を過ぎた辺りに福寿明神があるはずだが,ここもうっかりか見逃す.さらには,本陣跡も定かでないまま,通過してしまう.
 “ええぃ…! 面倒だ.適当に写真を撮っておけ…”
で写したのが下の写真である.多分,この写真の場所からプラマイ50メートルの範囲内に井上本陣跡があるだろう.本陣跡には明治天皇駐蹕地」の碑があるという.多分,大きな碑に違いないが,注意して歩いているにもかかわらず,そんなに大きなものを見逃してしまうとは…,
 “オレも,相当,モウロクしたなぁ~”
と落胆する.
 
<本陣跡近くの住宅地>

三栄工業看板前から枝道に入る
 12時08分,三栄工業の看板のところで右折して旧道に入る.これまでの自動車の往来が多い道に比較して,車が殆ど通らない裏道は,実にノンビリしていて気持ちがよい.

<旧道に入る>

■馬頭観音
 12時12分,馬頭観音の前に到着する.馬頭観音の後ろに竹林がある,竹林に日光が差し込んでいて眩しい.
 馬頭観音の先で,大きく左カーブしながら横吹沢を横切る.登り坂になり,右にカーブする.
 12時15分,バス停横吹団地入口付近で,また県道30号線に合流する.

<馬頭観音>

[参考資料]

資料1;完全踏査街道マップシリーズ「ちゃんと歩ける甲州道中四拾四次」五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1998,『今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州』日本交通公社
                                         (つづく)

「甲州道中」の前回の記事
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