<スピターストゥレーン小屋テラスからの眺望>
ノルウェー紀行;第7日目(トレッキング第5日目)(3);スピタストゥレーン
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)~8月30日(金)
第7日目;2013年8月25日(土):トレッキング第5日目(つづき) 晴
<スピタストゥレーン小屋に到着>
■小屋のテラスで小休止
私たちは,15時17分,ようやくスピタストゥレーン小屋(標高1,106メートル)に到着する.随分と規模が大きな小屋である.本館に附属する大きなテラスでツアーリーダー達が宿泊手続きを済ませる間,休憩を取る.手続きに,結構時間がかかっているようなので,ストレッチをしたり,辺りの風景を眺めながら待っている.
今回の旅の1日目に,トレッキングに不要な荷物は,オスロで宿泊したラディソンブリュプラザから,スピタストゥレーン小屋まで陸送して頂いているはずである.その荷物がちゃんと到着しているかも少々気になる.
<部屋のテラスで小休止>
■本館前で陸送した荷物を受け取る
15時30分頃,ようやく宿泊手続きが終わる.
私たちは本館に向かって右前の別棟の部屋が割り当てられる.
本館までで,オスロから陸送した自分の荷物を受け取って,それぞれ自分の部屋に入る.
私はこれまでと同じように,KSさんと相部屋である.
<スピタストゥレーン小屋本館の玄関>
■スピタストゥレーン小屋の部屋
割り当てられた部屋に入る.
街中のホテルに比較すれば狭いながらも,2段ベッドではなく,シングルベッドが2台置かれている.小さいながらも洗面台もある.壁も床も全て木造で,何となく暖かみのある部屋である.
“こりゃ~…,なかなか感じの良い部屋だな…”
私は立ち所に気に入ってしまう.
<部屋の間取り>
■まずはベッドを決めて落ち着く
どちらのベッドが良いということもないので,成り行きによって,私は洗面台川のベッドに落ち着く.同室のKSさんは,物置棚に近い方のベッドに落ち着く.
私はほんの少ししか荷物を持っていないので,荷物の整理と言っても多寡が知れている.でも,私より少々荷物が多いKSさんは,荷物の整理にちょっと時間がかかっているようである.でも荷物の整理に棚を有効に使うことができるので,ベッドの選択は是で良かったなと思う.
<私が選んだベッド>
<長閑な一時>
■今日の資料を整理する
夕食まで,まだタップリ時間がある.それまでは自由行動である.
同室のKSさんは本館にあるサウナに入るとやらで出かけてしまう.私は,荷物整理が一段落した所で,今日の記録などを纏める.窓から暖かい夕日が射し込む.とても気持ちが良い.
<窓から暖かい夕日が射し込む>
■ついでに雰囲気をスケッチ
気分が良いので,雑記帳に部屋の雰囲気をスケッチする.とても公開するような代物ではないが,部屋の雰囲気を記録に残すために敢えて掲載しておこう.
<下手くそながら部屋の雰囲気はこんなだ>
■洗濯とシャワー
部屋に洗面があるので,今日着用していた下着類を洗濯する.下着類は全てポリエステル製にしているし,この辺りは空気が乾燥しているので,簡単に乾いてしまうし,ここに連泊するので,何の心配もなく洗濯を済ませてしまう.
まだ,夕食までに十分に時間があるので,別棟にあるシャワー室でシャワーを浴びる.この小屋のシャワーも男女別にはなっているが,男性同士は全く仕切りのない所で一緒にシャワーを浴びる.
偶然,同行の男性と一緒にシャワー室で一緒になる.
男性はシャワーを浴びながら盛んに愚痴る.
「年は取りたくないね.下っ腹は出る,尻は下がる.足の筋肉は衰える.腰は曲がる…」
年には不足がない私もいちいち同感である.でも,この男性,結構,スタミナがあるし,岩稜歩きがとても上手なようにお見受けしている.
<夕食>
■食堂に向かう
18時20分頃,本館にある食堂に向かう.
本館前の広場で,数人の子供達が遊んでいる.どうやらこの小屋に宿泊する小学生のようである.私が日本人だと分かるらしくて,口々に.
「こんにちは…」
と私に挨拶する.
“どこで,どうして日本語を覚えたんだろう…”
と不思議である.でも,日本から遠く離れたノルウェーで日本語の挨拶を受けるとは…これはもう思っても見なかったことである.
逆に,ノルウェーの方が,日本に来られたときに,私たちはノルウェー語で,「こんにちは」が言えるだろうか.少なくとも私は言えないし,第一,ノルウェーからの方だと認識できるだろうか.多分,無理.アメリカ人(イギリス人と区別付かないかな?),ドイツ人,フランス人ぐらいは分かるかも知れないが,あとは私には識別不能である.
…ま,ともかく,こんな遠い国で,子供達から日本語で挨拶されて,嬉しいやら,戸惑うやら…
■鮭の切り身
夕食が始まる.
まずはメインディッシュ.鮭の切り身である.私が日本から持参した醤油が役に立つ.醤油をちょっと掛けると,コクが出て素晴らしい味になる.
続いて,生ハムのスライスと野菜,それにジャガイモを添えた皿が出る(写真は撮らなかった).
いずれも絶品の味である.大満足.
<大きな鮭の切り身>
■デザート
続いてデザート,メロンとアイスクリーム,それに菓子(アイスクリームに隠れるように写っている).勿論,コーヒー付きである.
山小屋でこんな料理が食べられるとは.素晴らしいことである.
<デザート>
■明日の飲み物
オスロから陸送して貰った荷物の中にテルモスが入っている.実はトレッキング中は荷物になるので,テルモスは使わなかった.
テルモスが手許に届いた以上,明日のガルホビッケン山頂には,是非,テルモスを使おうと思う.そこで,毎回,もそもそしたパンに往生していた私は,テルモスにミルクを入れて貰い,ミルクで昼食の足しにしようと思う.
私は,注文票の希望欄の「ミルク」の項目にチェック印を付けて,テルモスを受け付け棚に置く.
“これで,明日の昼食は,パサパサパンだけに頼らずに済むな…”
と随分気持ちが楽になる.
実のところ…
今日も持参したパンの半分は,結局食べられずに,ゴミ箱に棄ててしまった.そんなわけで,これまでも,空腹にもかかわらず,昼食はパンが十分に食べられないまま過ごしていた.
“明日はミルクのお陰で良い線行けるぞ…”
<食後の団欒>
■試写会
19時過ぎに夕食が終わる.
まだ,練るには早すぎる.談話室でツアーリーダーが,今回のツアーで写した写真を見せてくれるという.
グループの大部分の方が集まる.ツアーリーダーが持参したPCを使って拝見する.その様子をデジカメで摂ったが,腕が未熟なために,大きくブレてしまい,何が写っているか全く分からない.
仕方がないので,そのときの印象をメモ書きしたものを紹介しよう(これはスケッチではなくあくまでメモである).
<ツアーリーダーのPCで撮影会>
■地図を購入
20時過ぎに,そろそろお開きになる.
自分の部屋に引き上げるついでに,売店を覗く.ショーケースを何気なく覗いていると,地図らしいものが置いてある.地図の題名がノルウェー語で書かれているので,何処の地図か分からない.店員に確かめると,縮尺50,000分の1のこの辺りの地図だという.
地図を集めるのが趣味でもある私は,直ぐに購入する.
実は,このブログに掲載しているトレッキング地図は,すべてここで購入した地図をコピーしたものを利用している.
ちなみに,下の写真だが…
地図を広げたところと,閉じたところを重ねて撮っているが,同じものを2枚買ったわけではない.何しろ,この地図,日本円に換算すると2,000円以上もする.
種明かしをしておこう.
まず地図を開いた所を写真に撮る.そして適当な範囲にトリミングする.
ついで折りたたんで閉じた所を写真に撮る.同じようにトリミングする.
次に,PowerPointで最初の写真を読み込んで,画面一杯になるように大きさを加減する.さらに,折りたたんだ所を撮った写真を読み込んで,適当な大きさに修正して,斜めになるように回転させる.その合成画像をjpeg形式で記録して,当ブログに貼り付けた次第である.
<購入した地図>
■まだ空は明るいけれど…
本館の外に出る.もう20時を廻っているのに,外はまだまだ明るい.
このまま寝るのも惜しい気がするので,暫くの間,辺りを散策してから自室に戻る.
今夜も同室のKSさんは,どこかで祝杯を挙げているらしく,まだ部屋には戻っていない.21時頃,私は失礼して先に就寝することにする.
今日も無事終わった.
明日は,いよいよ本命のガルホビッケン山登頂である.万全の体調にしておかなければ…
<20時過ぎなのにまだ明るい>
<ラップタイム>
8:35 ライルバスブー歩き出し
9:07 衣服調整休憩(9:12まで)
9:50 休憩(10:00まで)
10:30 休憩(10:36まで)
11:55 昼食休憩(12:20まで)
13:39 橋を渡る
13:43 休憩(13:58まで)
14:34 国立公園の標識を通過
14:35 休憩(14:44まで)
15:17 スピタストゥレーン着
[山行記録]
■水平歩行距離 14.9km
■累積登攀高度(概算) 70m
■累積下降高度(概算) 450m
■所要時間(休憩時間を含む)
ライルバスブー発 8:35
スピタストゥレーン着 15:17
(所要時間) 6時間42分(6.70h)
水平歩行速度 14.9km/6.70h=2.22km/h
(つづく)
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目次と索引
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※記事の正確さは保証しません.
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