<新林公園>
鎌倉/藤沢:柏尾川河畔・江ノ島古道散策
(東海道五十三次宿場巡り同窓会洛遊会臨時例会)
2009年9月14日(月)
地図,写真は次のブログ参照
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/aaa6a0380de870cc42cc9bd867c122e6
<ルートマップ>
※プリントするとソコソコ見えます
■大船駅から歩き出す
9時50分頃,大船駅南口ルミネ前に出向く.もう,沢山の出席者が集まって,ワイワイガヤガヤと雑談をしている.今日は平日.大船駅で待ち合わせをしているグループは,私たちを除いて殆ど居ないようである.
10時20分,玉縄首塚に到着する.手元にあるアンチョコを見ると,阿波里見実堯が,1526年(大永6年),鎌倉を攻め立てる.このとき,北条氏時は,渡内,甘粕氏と共に応戦して撃退する.そして,敵味方の首を交換して,ここで供養したと言われている.
<玉縄首塚>
■フラワーセンターは休園
やがて,神奈川県立フラワーセンター大船植物園(俗称:大船フラワーセンター)に到着する.今日はあいにくの月曜日.休園日.指をくわえ,フラワーセンターとナスステンレスの工場前を通過する.
この辺りから藤沢市になる.道路はいつの間にか柏尾川から外れ,東海道本線の線路に沿う道になる.
■兜松
道路が,大きく右折する手前で,東海道本線のガード下を潜って,神戸製鋼所の敷地沿いの道に出る.近くにある藤沢市民農園「緑の広場」を通過して,11時04分に兜松に到着する.
ここで,暫くの間,見学を兼ねて立ち休憩を取る.
<兜松の前にて>
■旗立山と御霊神社
再び,往路を50メートルほどもどり,鎌倉古道上の道を少し歩き,裏参道から旗立山に登り,アジサイが植えてある斜面を経由して,御霊神社境内に下る.
本殿前で暫く休憩する.
<御霊神社の布袋様> <御霊神社のご神木>
■新林公園で昼食
11時22分に御霊神社を出発する.長い石段を下りて,そのまま直進,一旦,柏尾川河畔に出る.そのまま,暫くの間,柏尾川の右岸沿いに下る.
柏尾川を渡って,藤沢鎌倉道路を右折,藤沢方面に進む.神社の前から裏道を経由して,12時02分に新林公園に到着する.そして,公園の木陰に座り込んで,昼食を摂る.
■新林公園裏山を一巡り
昼食が済んでから,新林公園の裏山を一回りする.
参加者の皆さんは,東海道五十三次宿場巡りを踏破した方々ばかりなので,足が丈夫なことは,申し分ないが,山道の歩き方は,ほぼ全員,まだまだダメだという印象を受ける.
山道を一回りした後,園内に移築されている小池氏住宅と長屋門を見学しようと思ったが,今日があいにくの月曜日なので休館である.
<新林公園の外周を一回り>
■庚申塔
13時14分,新林公園を出発する.江の島参道に沿って南へ進む.
途中の三叉路で右折して,100メートルほど進むと,立派な庚申塔があるので見学する.この庚申塔がいつ頃,誰によって建てられたのか,資料不足で知るよしもない.
■馬喰橋(うまくらいばし,または,うまくらばし)
庚申塔から往路を戻って,再び先ほどの三叉路に到着する.
バス道路の交差点「片瀬山入口」から片瀬山2丁目に抜ける道路に架かる新屋敷橋の直ぐ手前に,境川に東から流れ込む小さな川がある.鎌倉時代には,この小さな川に「馬喰橋」と書いた案内板が取り付けられている.
この案内板によると,源頼朝がこの川に馬の鞍を並べて,その上を渡ったという伝説があるらしい.
■岩屋不動
13時37分,ようやく岩屋不動入口の標識に到着する.ここで左折して,閑静な住宅地に入る.丁度,下校中の子ども達と一緒になる.
13時42分,奥まった崖下にある岩屋不動に到着する.
「この辺りは,何回も通ったことがありますが,こんなところに岩屋不動があるとは知らなかった・・」
と参加者の一人が言う.ここで,参拝を兼ねて小休止.
■江ノ島道標
13時48分,岩屋不動を出発する.往路を岩屋不動入口の道標まで戻り,そこから江の島道をさらに南へ向かう.
やがて,片瀬小学校の脇を通過する.小学校の敷地が終わったところに,石造りの江ノ島道標がある.
■泉蔵寺
江ノ島道標の直ぐ隣にある泉蔵寺を詣でる(14時03分).この寺の詳しい由来は分からないが,ご本尊は不動明王,真言宗のお寺である.資料によると,1226年(嘉禄2年),北条泰時が開基した寺のようである.丁度この年に,藤原頼経が征夷大将軍になった.
ここで休憩するつもりはなかったが,疲れたのか,一同,その辺りに座り込む.成り行きで6分ほど休憩.
■諏訪神社下社
泉蔵寺から,南南西に延びる道を歩き,諏訪神社交差点に出る.ここが諏訪神社下社参道の入口である.目の前に広々とした境内が広がる.境内に掲げられた説明文によると,723年(養老7年),信濃国諏訪大社から分霊.
新田義貞の鎌倉攻めのときに焼失した.その後,再建されたが荒廃.昭和69年に境内の整備が行われたようである.
■諏訪神社上社
諏訪神社下社から新らしい住宅街の中を右へ左へと曲がりながら,緩い坂道を登る.この辺りは道標がなくて,道順が分かりにくいが,無事,諏訪神社上社に到着する.
下から,目の前の長い石段を見上げる.何人かが,下で待っていると言うが,まあそう言わずに登ろうということになる.上社の社殿は荘厳である.社殿の周囲には柵があって中には入れない.社殿に向かって右側の空き地から,社殿を斜め見して,長い階段を降りる.
■密蔵寺
14時28分,諏訪神社上社を出発.ほんの3~4分,道なりに下って,密蔵寺に到着する.この寺は鎌倉時代に創建されたようである.ご本尊は薬師如来と愛染明王.真言宗の寺である.資料によると1831年(天保2年)に焼失.1835年(天保6年),良忍が再興した.相模国準四国八十八箇所17番札所である.
境内に入る.本堂に向かって左手に30体の弘法大師像が並んでいる.
私たちと前後して,数名の年輩者のグループが境内に入ってくる.どうやら地元の好事家のようである.手に持った資料を参考にしながら,お寺のあちこちを眺めている.
私たちのグループも草臥れてきたのか,段々と動かなくなってきた.
<30体の大師像>
■本蓮寺
14時44分,本蓮寺参道入口に到着する.左折して参道に入る.長い参道を歩いて本蓮寺に到着する.参道脇に「頼朝公駒止の松」という案内板がある.
資料によると,この寺は,推古天皇3年(595年),義玄和尚が開山.1184年(元暦元年)に源頼朝が再建したという.1184年といえば,源範頼と義経が木曽義仲を討ち,一ノ谷合戦で平氏を敗った年でもある.
■西行もどり松
14時52分,本蓮寺を出発する.道なりに進んで,14時55分,史蹟「西行もどり松」に到着する.
資料によると,西行法師が都恋しさに,思わず枝を西の方向にねじ曲げたと伝えられる.根本に江の島道標が立っている.
■常立寺(じょうりゅうじ)
14時57分,常立寺に到着する.寺の後ろの山際に湘南モノレールが走っている.モノレールの電車が走っているのを見て,誰かが,
「ああ・・やっとモノレールの江の島駅が見えるね・・」
とホッとしたような顔をしている.
ここは龍口寺輪番八ヶ寺の一寺.1275年(健治元年)に処刑された元の国使者らの供養塔がある.
■日蓮龍ノ口法難跡
まだ夕暮れまで時間があるので,龍口寺を詣でることにする.
15時07分,常立寺を出発.湘南モノレールの下を潜って,15時12分,日蓮龍ノ口法難跡を見学する.
■龍口寺
15時13分,龍口寺に到着する.
資料によると,見延山久遠寺に似せて,1337年(延元2年),日蓮の弟子日法上人が建立.日蓮上人像と敷皮石を安置したのが始まりだという.
本堂右手から石段を登り五重塔を見学する.そのまま石段を登って,山頂にある納骨堂を参拝する.ここから江の島を望みながらしばらく休憩を取る.
■片瀬江ノ島から藤沢へ
15時45分に龍口寺を出発する.
江ノ電江ノ島駅から商店街を抜けて,小田急の片瀬江ノ島駅に向かう.さすがに,ここは観光地である.商店街は,沢山の観光客で賑わっている.
15時58分に片瀬江ノ島駅に到着する.ここから,小田急電鉄で,藤沢へ.
藤沢駅前のビル4回にある居酒屋「和民」で懇親会を開催する.今回は参加者全員が懇親会に出席する.
18時05分,懇親会が終わる.私は大船経由で,19時頃,帰宅.
[ラップタイム]
10:10 大船駅発
11:05 兜松
11:14 御霊神社(11:22まで休憩)
12:02 新林公園(13:14まで昼食)
13:23 庚申塔
13:37 岩屋不動入口
13:42 岩屋不動(13:48まで参拝・休憩)
13:52 岩屋不動入口
14:03 泉蔵寺(14:09まで参拝)
14:14 諏訪神社下社(14:20まで参拝)
14:23 諏訪神社上社(14:24まで参拝)
14:32 密蔵寺(14:38まで参拝)
14:44 本蓮寺(14:52まで参拝)
14:55 西行もどり松
13:58 常立寺(15:07まで参拝)
15:12 日蓮龍ノ口法難跡
15:13 龍口寺(15:24仏舎利塔;15:45まで参拝)
15:58 片瀬江ノ島駅(解散)
[ハイキング記録]
■水平歩行距離(概算) 12.5km
■累積登攀下降高度(概算) 130m
■所要時間
大船駅 発 10:00
片瀬江ノ島駅 着 15:58
(所要時間) 5時間48分(5.80h)
歩行速度 12.5km/5.80h=2.16km/h
(おわり)
[参考文献]
鎌倉市教育センター,2009『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会
清水克悦,2009『神奈川歴史ウオーク』メイツ出版
小林伸男,1994『神奈川ぶらりーウォーキング鎌倉・江の島・藤沢編』神奈川図書
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4e80664040fec48ce4cc6fd9f69bd0c9
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/85e81ebfb8cccb9630c339f0cdffbd07
最新の画像[もっと見る]
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前