<鎌倉市役所前の諏訪神社>
初夏の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一回り(3)
(単独散策)
2010年6月3日(木) つづき
<鎌倉国宝館見学>
■大混雑の鶴岡八幡宮
大倉山ヤグラ群が,近いうちに崩落して,紅葉ヤグラのような方法で保護するしかないらしいと先生に伺ってから,とても寂しい気分のまま,源頼朝墓,白旗神社を経由して.12時58分,鶴岡八幡宮に到着する.
境内のあちこちで,遠足の子ども達がマットを広げて昼食を摂っている.初夏の行楽シーズンのためか,とにかく遠足の子ども達の人数がきわめて多いのに驚く.
余談だが,鎌倉市の統計によると,鎌倉を訪れる観光客の人数は,年間焼き1900万人.以前は,この約50パーセントは海水浴客だったが,最近は傾向が変わって,社寺観光とショッピング客が50パーセントを超えているという.
そう言われてみると,つい数年前までは,夏場になると,社寺やハイキングコースを訪れる観光客は確かに少なかったが,この頃は年間を通して,観光客が多くなったような気がする.
とにかく暑い.
とりあえず,本殿脇の休憩所に入って,冷たい炭酸飲料で涼を取る.休憩所は観光客で一杯である.
<遠足の生徒で賑わう鶴岡八幡宮>
■鎌倉国宝館
折角,一人気儘の散策なので.誰にも気兼ねなく,鎌倉国宝館を見学しようと思いたつ.
幸いなことに,鎌倉市発行の福寿手帳を提示すると無料で参観することができる.たまには素晴らしい宝物を拝見して,心豊かな気分になりたい.
受付で福寿手帳を提示して,館内に入る.館内の照明は薄暗い.エアコンが利いていて涼しい.見学客はあまり居ない.私は陳列品を橋の方から,かなり丁寧に一つひとつ見て回る.
入口を入ると直ぐに浄智寺の地蔵菩薩,円応寺の倶生神座像,同じく円応寺の初江王座像と並んでいる.私は仏像のことは全く分からないが,円応寺の鬼卒立像が私の山友達の仙人と良く似ているので,思わずニタニタする.鬼卒は冥府の番兵だという.
人頭杖の奇抜さにもビックリ.続いて,阿弥陀三造,法華経題目板碑,大日如来像,寿福寺の聖観音菩薩坐像,建長寺の千手観音菩薩像,韋駄天立像,宝冠釈迦如来坐像,椿文笊,木造五輪塔,常楽寺鐘銘梵鐘などを拝観する.
丁度一回りした頃,修学旅行の生徒達がドヤドヤと入ってくる.そろそろここを出る潮時かなと思う.
<鎌倉国宝館>
<国宝館のパンフレット> <衝動買いした案内書>
<国宝館の展示物:『鎌倉仏像巡り』より引用>
<源氏山公園を経由して出発点へ>
■鎌倉市内をブラブラ
13時37分,国宝館の外へ出る.
まだ,時間が早いので,序でに暇つぶしを兼ねて,鶴岡八幡宮の境内にある近代美術館へ廻ってみる.残念ながら,今日は展示品の入れ替えらしくて閉館している.折角,その気になったのに残念.私はなるべく人混みを避けるようにして,若宮大路東側の歩道を鎌倉駅の方へ向かう.
何となく,鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る.たまたま本の売り場で,『鎌倉仏像巡り』(学研ムック:2010/6/15発行)という薄い本を見つける(まだ発行日前なのに売り場に並んでいる).ペラペラとページをめくると,立った今,国宝館で拝観したばかりの仏像の写真もバッチリ掲載されている.定価も880円で,コーヒー4杯分.これは良い本だと思って衝動買いする.
■魅力的な裏路地を楽しむ
まだ,気分的には歩き足りない.
私は鎌倉駅のガードを潜って,裏駅に出る.裏駅側も観光客で一杯である.混雑するバスや電車に乗るのも億劫なので,そのまま鎌倉市役所方面に向かう.
14時28分,鎌倉商工会議所脇にある諏訪神社を詣でる.そして,そのままトンネルを潜り,鎌倉税務署付近から裏道に入る.
<「福来鳥」付近の路地を行く>
■緑陰の宇賀福神社前の坂
大根料理で有名なお店の前を通り抜けて,源氏山公園に向かう道に出る.ここでも沢山の観光客がそぞろ歩きを楽しんでいる.
14時42分,銭洗弁天前を通過して,急な坂道を登り続ける.
<宇賀福神社前の坂道を登る>
■梶原の湧水を経由して鎌倉中央公園入口へ
14時44分,源氏山公園に到着する.
少し高いところから,丹沢大山が良く見えている.
ここから,梶原方面へ抜ける下り坂を進む.途端に観光客は全く居なくなる.時々地元の人が通るだけで,至って静かである.
<源氏山公園から大山を望む>
■梶原から鎌倉中央公園入口へ
住宅地内をブラブラと歩いて,15時15分,出発点の鎌倉中央公園入口に到着する.
水平歩行距離14.0キロメートル,累積登攀下降高度485メートルのプチハイキングだった.
<梶原の湧水>
<ラップタイム>
8:55 バス停鎌倉中央公園入口出発
8:58 山の上ロータリー
9:05 日当公園
9:08 山ノ内配水場
9:10 山ノ内展望台
9:23 北鎌倉スリーエフ(9:33まで買い物)
9:34 北鎌倉駅
9:41 名月院
9:46 名月院登山口
10:03 今泉台登山口
10:08 勝上嶽展望台(10:12まで休憩)
10:19 十王岩(10:22まで休憩)
10:28 百八ヤグラ十字路
10:32 まむしヶ谷坂
10:44 大平山山頂(標高159m)(10:46まで休憩)
10:52 峠の茶屋(11:27まで休憩)
11:35 貝吹地蔵
11:44 北条首ヤグラ分岐
11:55 瑞泉寺登山口
12:00 永福寺跡
12:04 鎌倉宮
12:10 荏柄天神
12:16 大倉山ヤグラ群(12:47まで説明拝聴)
12:50 源頼朝墓
12:52 白旗神社
12:58 鶴岡八幡宮
12:59 国宝館(13:37まで見学)
14:09 鎌倉駅
14:28 諏訪神社
14:42 銭洗弁天
14:44 源氏山公園
14:50 バス停源氏山公園入口
[散策記録]
■水平歩行距離 14.0km
■累積登攀下降高度 485m
■所要時間(休憩時間込み)
出発 8:55
帰着 15:15
(所要時間) 6時間20分(6.33h)
水平歩行速度 14.0km/6.33h=2.21km/h
(つづく)
[参考文献]
鎌倉教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/35201eeeb7f223ee370fed32e371a9e1
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/78e1a4c978d913613b0fe5b48e918182
初夏の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一回り(3)
(単独散策)
2010年6月3日(木) つづき
<鎌倉国宝館見学>
■大混雑の鶴岡八幡宮
大倉山ヤグラ群が,近いうちに崩落して,紅葉ヤグラのような方法で保護するしかないらしいと先生に伺ってから,とても寂しい気分のまま,源頼朝墓,白旗神社を経由して.12時58分,鶴岡八幡宮に到着する.
境内のあちこちで,遠足の子ども達がマットを広げて昼食を摂っている.初夏の行楽シーズンのためか,とにかく遠足の子ども達の人数がきわめて多いのに驚く.
余談だが,鎌倉市の統計によると,鎌倉を訪れる観光客の人数は,年間焼き1900万人.以前は,この約50パーセントは海水浴客だったが,最近は傾向が変わって,社寺観光とショッピング客が50パーセントを超えているという.
そう言われてみると,つい数年前までは,夏場になると,社寺やハイキングコースを訪れる観光客は確かに少なかったが,この頃は年間を通して,観光客が多くなったような気がする.
とにかく暑い.
とりあえず,本殿脇の休憩所に入って,冷たい炭酸飲料で涼を取る.休憩所は観光客で一杯である.
<遠足の生徒で賑わう鶴岡八幡宮>
■鎌倉国宝館
折角,一人気儘の散策なので.誰にも気兼ねなく,鎌倉国宝館を見学しようと思いたつ.
幸いなことに,鎌倉市発行の福寿手帳を提示すると無料で参観することができる.たまには素晴らしい宝物を拝見して,心豊かな気分になりたい.
受付で福寿手帳を提示して,館内に入る.館内の照明は薄暗い.エアコンが利いていて涼しい.見学客はあまり居ない.私は陳列品を橋の方から,かなり丁寧に一つひとつ見て回る.
入口を入ると直ぐに浄智寺の地蔵菩薩,円応寺の倶生神座像,同じく円応寺の初江王座像と並んでいる.私は仏像のことは全く分からないが,円応寺の鬼卒立像が私の山友達の仙人と良く似ているので,思わずニタニタする.鬼卒は冥府の番兵だという.
人頭杖の奇抜さにもビックリ.続いて,阿弥陀三造,法華経題目板碑,大日如来像,寿福寺の聖観音菩薩坐像,建長寺の千手観音菩薩像,韋駄天立像,宝冠釈迦如来坐像,椿文笊,木造五輪塔,常楽寺鐘銘梵鐘などを拝観する.
丁度一回りした頃,修学旅行の生徒達がドヤドヤと入ってくる.そろそろここを出る潮時かなと思う.
<鎌倉国宝館>
<国宝館のパンフレット> <衝動買いした案内書>
<国宝館の展示物:『鎌倉仏像巡り』より引用>
<源氏山公園を経由して出発点へ>
■鎌倉市内をブラブラ
13時37分,国宝館の外へ出る.
まだ,時間が早いので,序でに暇つぶしを兼ねて,鶴岡八幡宮の境内にある近代美術館へ廻ってみる.残念ながら,今日は展示品の入れ替えらしくて閉館している.折角,その気になったのに残念.私はなるべく人混みを避けるようにして,若宮大路東側の歩道を鎌倉駅の方へ向かう.
何となく,鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る.たまたま本の売り場で,『鎌倉仏像巡り』(学研ムック:2010/6/15発行)という薄い本を見つける(まだ発行日前なのに売り場に並んでいる).ペラペラとページをめくると,立った今,国宝館で拝観したばかりの仏像の写真もバッチリ掲載されている.定価も880円で,コーヒー4杯分.これは良い本だと思って衝動買いする.
■魅力的な裏路地を楽しむ
まだ,気分的には歩き足りない.
私は鎌倉駅のガードを潜って,裏駅に出る.裏駅側も観光客で一杯である.混雑するバスや電車に乗るのも億劫なので,そのまま鎌倉市役所方面に向かう.
14時28分,鎌倉商工会議所脇にある諏訪神社を詣でる.そして,そのままトンネルを潜り,鎌倉税務署付近から裏道に入る.
<「福来鳥」付近の路地を行く>
■緑陰の宇賀福神社前の坂
大根料理で有名なお店の前を通り抜けて,源氏山公園に向かう道に出る.ここでも沢山の観光客がそぞろ歩きを楽しんでいる.
14時42分,銭洗弁天前を通過して,急な坂道を登り続ける.
<宇賀福神社前の坂道を登る>
■梶原の湧水を経由して鎌倉中央公園入口へ
14時44分,源氏山公園に到着する.
少し高いところから,丹沢大山が良く見えている.
ここから,梶原方面へ抜ける下り坂を進む.途端に観光客は全く居なくなる.時々地元の人が通るだけで,至って静かである.
<源氏山公園から大山を望む>
■梶原から鎌倉中央公園入口へ
住宅地内をブラブラと歩いて,15時15分,出発点の鎌倉中央公園入口に到着する.
水平歩行距離14.0キロメートル,累積登攀下降高度485メートルのプチハイキングだった.
<梶原の湧水>
<ラップタイム>
8:55 バス停鎌倉中央公園入口出発
8:58 山の上ロータリー
9:05 日当公園
9:08 山ノ内配水場
9:10 山ノ内展望台
9:23 北鎌倉スリーエフ(9:33まで買い物)
9:34 北鎌倉駅
9:41 名月院
9:46 名月院登山口
10:03 今泉台登山口
10:08 勝上嶽展望台(10:12まで休憩)
10:19 十王岩(10:22まで休憩)
10:28 百八ヤグラ十字路
10:32 まむしヶ谷坂
10:44 大平山山頂(標高159m)(10:46まで休憩)
10:52 峠の茶屋(11:27まで休憩)
11:35 貝吹地蔵
11:44 北条首ヤグラ分岐
11:55 瑞泉寺登山口
12:00 永福寺跡
12:04 鎌倉宮
12:10 荏柄天神
12:16 大倉山ヤグラ群(12:47まで説明拝聴)
12:50 源頼朝墓
12:52 白旗神社
12:58 鶴岡八幡宮
12:59 国宝館(13:37まで見学)
14:09 鎌倉駅
14:28 諏訪神社
14:42 銭洗弁天
14:44 源氏山公園
14:50 バス停源氏山公園入口
[散策記録]
■水平歩行距離 14.0km
■累積登攀下降高度 485m
■所要時間(休憩時間込み)
出発 8:55
帰着 15:15
(所要時間) 6時間20分(6.33h)
水平歩行速度 14.0km/6.33h=2.21km/h
(つづく)
[参考文献]
鎌倉教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/35201eeeb7f223ee370fed32e371a9e1
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/78e1a4c978d913613b0fe5b48e918182