<峠を目指して>
ノルウェー紀行;第6日目(トレッキング第4日目)(1);ストラー川を遡る
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)~8月30日(金)
第6日目;2013年8月23日(木) トレッキング第4日目 晴
<ルート地図>
■全体図(イェンデブー→ライルバスブー)
下の図から上の図に続く ↑
↓
■拡大図1 ↓ 拡大図1
※これらの地図は筆者が作成したもので,アルパインツアー社発行のものではありません.
正確さは全く保証しません.
<プロフィールマップ>
■歩き出しから8キロメートル地点まで
※このプロフィールマップは後で更新版に差し替えます.
<イェンデブーの朝>
■体調は良さそうだ
今日はトレッキング5日目.天気は相変わらず良さそうである.
ノルウェーに来てから,今日は6日目になる.さすがに,時差ボケも完全に解消して,どうやら体調も良さそうである.
夜中,3時頃,一度目が醒める.トイレを済ませた後,乾燥室に立ち寄る.昨日選択した衣類は,もう完全に乾いている.ついでに,衣類を取り込んで,自室に戻る.
もう,今からではよく眠れないが,起き出すには未だ早いので,ベッドに潜り込んで,ジッと静かにしている.こうなると時間が過ぎるのが何とも遅いが致し方ない.でも,気がつかないうちにウトウトと眠っている.
6時頃,起床.またトイレに行く.幸いなことに通じも平常通りである.血圧も正常値の範囲内である.
■朝食は毎度バイキングだ
7時30分から朝食である.
連泊で2日間使ったシーツや枕カバーを持って,食堂のある本館に向かう.本館入口で,ツアーリーダーのお二人が,甲斐甲斐しく,雑務をこなしている.
例によって,私たちのグループは食堂の片隅に陣取る.私たち以外の外国の方々も沢山食堂に来られている.
バイキング方式の朝食である.
例によって,ここも朝食を摂りながら,自分たちで適当にランチボックスを作る仕組みになっている.
<食堂は大賑わい>
■私の朝食とランチボックス
さて,私の朝食とランチボックスはどんなかである.
下の写真で見ての通り,私の朝食とランチボックスは至って質素である.もっとも,この写真の他に,コップ1杯のオレンジジュース,それにホットコーヒーを飲んだが…
私にランチボックスの中味は,パン1枚と,写真の一番上にあるバリバリした乾パン,それにゆで卵,果物野菜が全て.右側のオートミールのようなものが朝食のメインディッシュ.さらに若干のハム,野菜,果物で朝食を済ませる.
<私の食事>
■ノシイカさんの音頭でストレッチ
8時15分,食堂から,一旦,引き上げる.
フロントで,シャワー2回分,20クローネを支払う.これは全くの申告制である.支払わなくても,誰にも分からないが.自分の良心が傷つく.
その後,暫くの間,小屋の周辺でブラブラ歩きを楽しむ.気温は暑くも寒くもなく,実に気持ちが良い.
その後,集合時間まで,一旦,部屋に戻る.
8時30分,集合場所の本館前に集まる.
今朝は,山旅スクール5期の同窓生,ノシイカさんことTBさんの音頭で,ウオームアップ体操を行う.なぜ,急にTBさんが音頭を取ることになったのか,後でご本人に伺ったが,
「何故か分かりません…ツアーリーダーから,急にやれといわれました.」
とのこと.
TBさんのストレッチ体操は,山学校で同じ釜の飯を食べてきた私には馴染みのある組み合わせの体操だった.
ストレッチ体操が終わり,出発準備を整える.出発間際に,ツアーリーダーか,今度は私に.
「明日のストレッチの音頭を取って下さい…」
という.別に積極的に音頭は取りたくないが,拒否することもないので,
「良いですよ…やりましょう」
で引き受ける.
<イェンデブーからストラー川に沿って>
■男性は後ろからノコノコと歩き出す
私たちは,ストレッチを終えて,8時40分にイェンデブー小屋から,ライルバスブー小屋に向けて歩き出す.
例によって,私たち男性は何となく列の後ろの方になってしまう.要するに,男性は弱くて引っ込み思案なのである(オレだけかな?).
<イェンデブーを出発>
■早々と衣服調整
今日の行程は,際だった登り下りはないものの,水平距離で18.7キロメートル.かなりの長旅である.平素,街道歩きで,1日にこの程度の距離を歩くのは,そう大したことではないようにも思えるが,ここでは全く整備されていない山道が連続することが予想される.私は内心で.
“ちッと,今日も大変かな…”
と思いながら,列の後方について歩き続ける.
昨日は,歩き始めに,橋を渡って川の右岸沿いを歩いたが,今日は川の左岸を歩いている.進行方向左手には,紀要登ったイェンデストゥンカ峰が聳えている.
“昨日の今頃は,多分,あの辺りを歩いていたんだろうな”
と想像しながら歩き続ける.
9時丁度,まだ歩き出してから20分しか経っていないが,早くも衣服調整のために最初の休憩を取る.
<灌木が生え繁る川縁で衣服調整>
■川沿いの樹林帯
5分ほどの休憩で,再び歩き出す.
私には樹木のことは全く分からないが,闊葉樹の樹林帯の中を歩き続ける.この辺りには厄介な蚊やアブなどのバイティングインセクトは,どうやら居ないようである.それだけ,楽な気分で散策を楽しむことができる.
そういえば,ヘビ,トカゲなども見掛けないようだ.
ただし,本当にバイティングインセクトやは虫類が居ないかどうか,私には分からない.
<心地よい樹林帯を行く>
■イェンデストゥンカ峰が見える
9時30分頃,樹林帯を抜けて,次第に見晴が良くなる.
進行方向左手には,昨日,余りの岩山にビックリしながら登ったイェンデストゥンカ峰が聳えている.
昨日,私たちは,今,見えている山頂の左側の崖を登ったに違いない.昨日はいきなりの岩場でビックリしたが,今日になってみると,実に楽しい思い出になっている.
<イェンデストゥンカ峰が見える>
■見晴の良い所で休憩
9時54分,見晴の良い所で,今日,2度目の休憩を取る.
休憩を取っているU字谷の向こうには,ニュージーランド南島にあるマウントクックに良く似た尖鋒が聳えている.ただ,この山の名前を調べるのが面倒なので,ここではマウントクックに良く似た山と呼ぶことにしよう.
広々とした平原に腰を下ろして,休憩時間を楽しむ.気温は10℃.ほぼ無風.快適な紀行である.
<見晴の良い谷間で休憩を取る>
■緩やかな上り勾配の道
休憩を終えて,10時05分に歩き出す.
私はグループの最後尾について,辺りの風景写真を好き勝手に撮り続ける.トレッキングも4日目になると,このグループのおよその状態が分かってくる.最後尾で写真を撮っていて,多少グループからの距離が開いても,すぐに追いつくことができる.私は安心して写真を撮りまくる.
私たちは長い行列をつくって,ごく緩やかな上り勾配の道をユックリと歩き続ける.
時々,扇状に広がった何本もの小川を徒渉する.
<扇状に広がる何本もの小川を徒渉する>
■分岐点を通過
11時17分,山側から下ってくる登山道との分岐点に到着する.簡素な案内杭が立っている.
現地ガイドが,
「…一昨日,通った尾根道の続きが,ここで合流しているんです…」
と訛っていて聞き取りづらい英語で教えてくれる.
「なるほど.なるほど,…」
私は地図を開いて現在地を確認する.
しかし,一寸眼には,道路らしいものは全く見当たらない.このルートも,多分,ところどころに赤いペンキが塗ってある石があるだけなんだろう.私の感覚では到底道とはいえない.自然のまま,ということだろう.
今,私たちは出発点のイェンデブーから約5キロメートル離れた地点にいる.まだ,3分の1も歩いていない.まだまだ先は長いようである.
<分岐点を通過>
<峠を目指して>
■滝が見える
9時40分頃,進行方向左前方に滝が見え始める.落差はそれほどないが,流量はかなり多い.水がザワザワと流れる音が聞こえてくる.
地図で確かめると,標高1402メートルの所にある直径200~300メートルの小さな湖から流下していることが分かる.
私たちは,この滝を眺めながら,進路を北西から次第に北北西に変えながら坂道を登り続ける.前方には峠が見えている.峠に近付くにつれて,次第に上り勾配がきつくなっていく.
<小さな滝が見える>
■橋を渡る
大きな石がゴロゴロと転がる歩きにくい道が連続する.
11時47分,突然,場違いに感じるほどのシッカリした橋が現れる.橋の前後は,どこが道なのか私には全く分からない.ただ,石ころが累々と積み重なっているだけである.でもこの橋には,チャンと手すりも付いていて,なかなか立派である.
私は周囲の道の状況との違和感を餅ながらわたる.
橋を渡った先も,現地ガイドだけが分かる道なき道を進む.
<小さな橋を渡る>
■峠に到着
11時55分,峠に到着する.ここで風景を眺めながら,10分ほど休憩を取る.歩き出しのイェンデブーから約5.3キロメートルの地点である.
峠からの見晴は,なかなかなものである.
<峠に到着>
■ストラー川の眺望
峠から今来た道を振り返ると,蛇行しながら流下するストラー川が見下ろせる.先ほどから見えていたマウントクックに似た山は,ちょっと違った方向に見えている.
素晴らしい眺望なので,交替に写真を撮り合う.
<蛇行するストラー川を望む>
■湖を眺めながら休憩
反対側を見ると,やや低い所に標高1276メートルの湖が見えている.
地図を見ると,湖の近くに,英語読みでフェラーフォッセンと書いてあるが,これが湖の名前か,それともこの辺りの地名なのか良く分からない.内心で,
“どっちでもイイヤ…”
ということで,これ以上の詮索はしない.
湖の向こうに,残雪の山が連なっているのが見える.
<湖と残雪の山を眺めながら休憩を取る>
(つづく)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9bba907328c3c79eaee97e4bc3abf1d0
後の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1abdba6050fab0d44f017110773b3aa9
目次と索引
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