中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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梅雨の合間に神奈美展を楽しむ(1)

2009年06月28日 22時09分16秒 | 閑話休題:日々雑感

                     <木陰でちょっと一休み>

          梅雨の合間に神奈美展を楽しむ(1)
               (単独散策)
           2009年6月27日(土)


 私の大学時代の友人,I画伯から「神奈美展」の案内状を頂いた.
 モロッコのツブカル山登頂から帰国して,もう1週間も過ぎているのに,まだ時差が完全には取れ切れていない.つい2日前,時差が取れなくて,たった2時間しか眠れなかったのに,丹沢塔ノ岳を往復して,あまりに情けない結果に意気消沈している.その後は,生憎の梅雨時である.毎日が雨である.
 熱砂と赤土ばかりのモロッコが帰国した直後は,雨がとても心地よく思えた.でも,雨の日が1日,2日と続く内に,やっぱり晴れの日が良いなと思い始める.
 今日(6月27日)は,たまたま梅雨の合間.朝から素晴らしい天気である.正直な所,私は,塔ノ岳へ行こうか,どうしようかと迷う・・・が,明日も某グループの山行がある.ここは自重しておこうと思う.とはいえ,折角の晴れ間である.家に籠もってグズグズしているのは,如何にも勿体ない.
 「そうだ! 横浜へ行こう!」
 私は,明るい日差しに誘われるようにして外出する.

 自宅近くのバス停から,大船までバスに乗って出るのが当たり前だが,こんなに天気が良い日に,わざわざバスに乗るのも勿体ないと思った私は,自宅のある丸山から,鎌倉中央公園を横切って,3キロメートルばかりの道程を,ブラブラ歩きをしながら大船へ出る.少々暑いが気持ちが良い.
 大船から根岸線の電車に乗る.車内は冷房が利いている.でも,サラリーマンを卒業してから,平素,ほとんど冷房のない所で生活している私には,冷房はどうも馴染まない.余談だが,暑い日,寒い日に登山を続けていると,だんだんと暑い寒いに鈍感になるようである.天気予報では,
 「今日は真夏日です.朝から東京は30℃を越えています・・暑いですねえ・・」
を繰り返している.
 確かに自宅の寒暖計を見ると,気温は30℃に達しているが,そんなに暑いとは思わないから不思議である.

 折から土曜日とあって,根岸線の電車は混雑している.
 寝不足もあって,電車の揺れに身体を任せている内に,どうしようもないほど眠くなる.このまま寝込んでしまったら,どこまで行ってしまうか分からない.
 「どうせ,絶対に行かなければならないという所もない・・・このまま居眠りを続けようか・・」
と怠惰な私が,正気の私を誘惑する.
 でも,一旦は「神奈美展」を見学しようと思い立ったのだから,やっぱり館内で下車しなければと,席を立って眠気を覚ます.

 13時頃,関内駅に到着する.久々の横浜である.駅周辺には沢山の人が集まっている.街中に出るのは久々の私は,何となく浮き浮きした気分になってくる.横浜市役所の横を通り抜けて,野球場のある公園に入る.公園の植え込みには色とりどりの花が咲いている.沢山の人達が,木陰のベンチで涼を取っている.
 公園を横切って,日本大通を港の方向にブラブラと歩く.実に良い雰囲気である.広い歩道の彼方此方に椅子とテーブルが並べられている.近くのパン屋さんからテークアウトした飲食物を,このテーブルで賞味する.私も,成り行きで,このパン屋を覗く.そして,美味しそうなパンと飲み物を衝動買いをしてしまう.
 「こういうのって・・いいな!」
と思いながら,ユックリと買ってきたパンと飲み物を味わう.

 再びブラブラ歩きを続ける.
 数人の人が集まって何かの写真を撮っている.
 「何を撮っているんだろう・・・?」
野次馬根性丸出しの私は,人集りに潜り込む.彼らは「新聞配達人」という彫像の写真を撮るのが目的のようである.私も付和雷同で,何のことか分からずに,この彫像の写真を撮る.

                     <新聞少年像>


                  <日米和親条約締結の地>


                     <神奈川県民ホール>

 14時20分頃,神奈川県民ホールに到着する.
 立派な建物である.田舎者の私は,立派な建物を見ただけで入るのに気後れがしてしまうが,勇気を出して建物の中に入る.
 「さて,神奈美展の会場は何処だろう・・・?」
 辺りをキョロキョロと見回すが,それらしい看板は見当たらない.階段の脇に後ろ手を組んだ怖そうなガードマンが居る.私は,I画伯から頂戴したハガキを見せながら,恐る恐るガードマンに,
 「・・あの~ぉ・・・この会場は何処でしょうか・・?」
と伺う.すると以外に優しい声で,
 「この階段を降りてください.入口に受付がありますよ・・・」
と教えてくれる.



 階段を降りる.広い会場である.昼下がりの時間のためか,何となく閑散としている.受付の前を小さくなって通り過ぎようとする.すぐに受付の女性に呼び止められる.
 「すみません・・・ここに署名してください・・」
と言いながら,和綴じの手帳を私に押しつける.字が下手な私は署名が苦手である.でも,蛇に睨まれた蛙のように,私はオズオズと,筆で住所と氏名を書く.書きながら,何て下手くそな字なんだろうと自己嫌悪に陥る.
 私がハガキを持っているのを目ざとく見付けた係員が,
 「どなたからのお葉書ですか・・?」
と聞いてくる.
 「あの・・I画伯からハガキを頂戴しました・・」
 「ああ,Iさんですか.今日は会場にいらっしゃいますよ・・」
 私は「目録」を頂戴して,やっと会場に入る.
 沢山の入選作品が飾られている.出展目録を見ると,出展作品は200点以上もあるだろうか.油彩,水彩,パステル,墨絵,和紙画,染色織物,陶芸など多岐にわたっている.
 「これは楽しいな・・」
 私は,まず油彩から見て回ることにした.
                         (つづく)
「神奈美展」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/38d4981ea105b3b2335185c0d8d299f1 



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