中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

横須賀美術館鑑賞と観音崎公園散策(1):馬堀海岸を行く

2008年09月22日 09時02分20秒 | 鎌倉あれこれ

                    <懐かしい参加者>

     横須賀美術館鑑賞と観音崎公園散策(1):馬堀海岸を行く
           (鎌っこ倉ぶ第78回例会)
         2008年9月21日(日)

<散策ルート>



                      <散策地図>
                ※ガイドのお師匠さんの資料より引用

<馬堀海岸>

■土地勘がないので不安

 9月20日朝,台風13号が関東地方沿岸を通過した.そのため9月20日(土)に開催予定であった鎌っこ倉ぶ第78回例会は,今日,9月21日に順延となる.
 前回,第77回例会は,丁度,私がペルー周遊中に開催されたので不参加.したがって,2ヶ月ぶりの例会参加である.
 今日は10時00分に京浜急行馬堀海岸駅に集合することになっている.
 土地勘が余りない私は,自宅から集合場所までの所要時間が良く分からない.遅刻しそうになってイライラするのが最も心臓に悪いので,十分過ぎるほど時間を取って,大船8時24分発横須賀線逗子行の電車に乗車する.京浜急行新逗子駅8時45分発羽田行普通電車に乗車,金沢八景で8時58分発普通電車浦賀行に乗り換える.短い4両編成の電車である.横須賀中央を過ぎると,だんだんとノンビリした雰囲気になってくる.

■コーヒーを味わいながら・・・
 9時22分に馬堀海岸駅に到着する.
 改札口から駅の外へ出る.勿論,まだ例会参加者は誰も居ない.駅前でコーヒーでも味わいながら,ユックリしようと思ったが,駅前には狭い道路があるだけで,それらしいお店は見当たらない.途方に暮れるが,駅から出てきた乗客が駅前の三叉路を曲がって消えていくので,彼らの後を付いていく.すると,直ぐに国道16号線に出る.目の前には24時間営業の大きなスーパーがある.西友である.スーパーに隣接して,コーヒーショップや大きな果物屋などが軒を並べている.
 国道16号線を渡って,スーパーに隣接するコーヒーショップに入る.1杯120円也のホットコーヒーを所望する.狭い店内の禁煙席に座る.直ぐ隣の席では,白い制服を着た4人の若者が座っている.どうやら防衛大学校の学生らしい,彼らの話していることが,どうしても聞こえてしまう.彼らは盛んに大学入試偏差値のことを話している.その話題の中に,たまたま私が卒業した大学のことも出てくるので,思わず聞き耳を立ててしまう.
 斜向かいの喫煙席では,サンデー毎日風の3人の老人男性が,何かをさかんに息巻いている.
 私はそんな雰囲気の中で,暫くの間,熱いコーヒーを賞味しながら過ごす.
 こんな一時が堪らなく好きである.

■衝動買い
 9時40分頃,隣の西友に入って,店内を一回りする.入口近くに,丁度食べ頃のバナナが山積みされている.私は特段太っている訳でもないので,ダイエットの必要はないが,バナナを見た途端に,つい先日,どこかのテレビでやっていたバナナダイエットを思い出す.朝食をバナナと水だけで済ますという方法である.
 あのテレビの内容を思い出すと,何となくバナナに愛着を感じてしまう.そこで,衝動的にバナナ1本を購入してしまう.
 西友から外にでる.広い通路を挟んで大きなフルーツパーラーがある.並べてある品物を一通り眺めて廻る,もう早稲の蜜柑が並んでいる.また,衝動買いをしたくなるが,これから散歩をするのに,荷物になる.仕方なく買うのを諦める.残念.

<馬堀海岸を出発>

■懐かしい参加者

 9時50分頃,馬堀海岸駅へ戻る.幹事の皆さんを始めとして,お馴染みの面々が集まり始めている.中には,久々にお会いする十王岩グループのKさんも居られる.賑やかなジャイアンさんの姿も見える.今日の参加者は,やや少な目の13名である.
 特にKさんとお会いするのは,本当に久々のことである.Kさんとのお付き合いは,もうかれこれ10数年になる.今日の案内役,お師匠さんや,昨日一緒に鎌倉を散策した仙人,それにジャイアンさんは,もともと鎌倉の十王岩で集まっていた懐かしい散策仲間である.
 幹事と案内役のお師匠さんの挨拶の後,10時12分に馬堀海岸駅前を出発,国道16号線沿いの旧道を,東京湾沿いに南東に向かって歩き始める.

■三浦屋の花魁高尾太夫
 10時19分,馬堀3丁目を通過する.進行方向右手は高い崖になっている.この辺りは,昭和29年の地番整理までは高尾と呼ばれていた地域である.案内板によると,2004年に,この辺りから横穴墳墓8基が発見されたという.これらの墳墓は古墳時代の末期から奈良時代(7~8世紀)頃に作られたものだという.
 案内板によると,江戸時代の廓で高名な三浦屋の花魁,八代目高尾太夫は馬堀高尾の出身だという.また,隣接する矢ノ津坂遺跡(弥生時代から古墳時代)に通じる山麓の道には庚申塔が4基あるらしい.

                     <高尾の説明文>

■水道トンネル
 10時30分,水道トンネルに入る.短いトンネルと長いトンネルが続く.二つのトンネルを潜り抜けるのに約6分掛かる.
 このトンネルは,1876年(明治9年),横須賀造船所(現在のアメリカ海軍横須賀基地)のフランス人技師ヴェルニーが計画した軍用水道で,横須賀で初めて水道管を敷設したところでだという.

                <旧水道トンネルの説明文>


                     <走水隧道の入口>

■玉姫稲荷
 10時34分,進行方向右側にある稲荷社の前を通過する.この稲荷社を玉姫稲荷という.
 玉姫稲荷の近くに建っている案内板によると,この稲荷神社は明治中頃に創建されたものだが,2004年に何者かによって放火され消失してしまった.
 昔,清水(屋号)の娘が年頃になると野狐が取り憑いて,やせ細ってしまった.そのため,小さな祠を建てて,あぶらげ,甘酒をお供えした所,何時しか,娘に取り憑いていた野狐が去った.そして,この娘も長生きしたという伝説がある.
 
                       <玉姫稲荷社>

■ヴェルニーの水
 10時36分,旧道から自動車の往来が激しい国道16号線に出る.
 国道16号線から東京湾が見えるようになる.海岸と16号線の間には,沢山の大きな桜の木が植えられている.私達は桜の木に沿って,ユックリとした速度で歩き続ける.
 10時42分,“ヴェルニーの水”に到着する.大きな駐車場の先にヴェルニーの水が汲める蛇口が並んでいる.何人かの人達が水を汲む順番待ちをしている.私も水筒を取りだして,自宅で入れた水を捨てて,列に加わる.そして,ヴェルニーの水を水筒に入れる.
 蛇口の脇に,この水の成分が書いてあるが,覚えられない.飲んでみると,とても口当たりの良い美味しい水である.



                    <ヴェルニーの水>
       ※順番待ちして,1リットル貰う.口当たりが柔らかで美味しい水である.

■美味しそうだが手が届かない
 ヴェルニーの水を味わった後,旅館「東京湾」の近くで,国道16号線に戻る.ジャイアンの話によると,この「東京湾」が,この辺りで,唯一,食事ができる所だという.入口のメニューを見ると,「本日のサービスメニュー磯魚定食1,785円」などと書いてある.何時も安上がりの食事しか食べないサンデー毎日氏には,ちょっと手が届かないお値段である.
 
           <旅館「東京湾」>                 <本日のサービスメニュー>

                            (つづく)
前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c4e77356084f0764d2f0f8bc816b4bae
続きの記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d6fa427d5f74ce0c0282ef92583db3b5



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。