中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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花とネコの鎌倉:天園・六国見山散策

2008年09月21日 07時52分24秒 | 鎌倉あれこれ
                    <参拝者がまばらな建長寺>

      花とネコの鎌倉:天園・六国見山散策
            (山仲間3人の突然旅)
          2008年8月9月20日(土)

<散策マップ>




■突然旅
 天気予報では台風13号が関東地方南岸を通過するので,午前中は雨の予想であった.実際には,朝から青空である.こんなに晴れるのだったら塔ノ岳に行けば良かったと後悔するが,後の祭りである.
 天気の良い日に家でくすぶっていても仕方がない.そこで,鎌倉浄明寺に住む十王岩グループの仙人ことK氏に,携帯メールを送り,鎌倉を一周しないかとお誘いする.直ぐに一緒に廻ろうという返事が来る.それでは,11時15分頃,十王岩展望台で待ち合わせましょうと決まる.
 そのとき,ペルーへ同行した山仲間のIさんが,帰国以来,ほとんど山を歩いていないと,ぼやいていたことを思い出す.今日はアナグマのように家に籠もっているIさんを外に連れ出す絶好の機会なので,Iさんにも,
 「鎌倉へ出てこないか・・・」
と携帯メールを送る.その結果,Iさんとも,天園ハイキングコースの何処かで落ち合うことに決定.
 こうして,3人による突然旅が実現する.

                <初秋の六国見山:山ノ内展望台から>

■山ノ内展望台
 今日の突然旅は中央公園入口を起点とする.
 秋分の日が近いとはいえ,まだ,まだ,気温は高い.私はどうせ藪こぎはしないで,ハイキングコースを散策するのだから,半ズボンと通常のズック靴で十分と思った.その上,迂闊にも殺虫剤も持たずに,ナップザックに水筒だけを入れて,9時30分に鎌倉中央公園入口を出発する.
 山の上ロータリー,日当公園を経由して,山ノ内配水場脇から北鎌倉に向かう尾根道に入る.今朝方まで降り続いていた台風13号の大雨のため,尾根沿いの砂利道には,沢山の水溜まりができている.頭上に覆い被さる木の葉も雨水をタップリ含んでいて,ビショビショになっている.
 道を選びながら歩いて,10時01分に山ノ内展望台に到着する.
 水気タップリの六国見山が良く見えている.近くには威勢の良いハゲイトウが咲き乱れている.
 丁度,散策のために通りかかった近隣の人達とすれ違う.
 

 

■猫箱の可愛いネコ
 10時18分,北鎌倉駅前のコンビニに立ち寄る.ご主人が店にいたら雑談をしたかったが,今日は不在.オニギリ2個を購入する.
 10時27分に北鎌倉駅前を通過,踏切を渡って,円覚寺側の道に出る.今は観光シーズンでないためか,北鎌倉駅周辺は,意外に閑散としている.
 円覚寺前の道を進む.途中で,「猫箱」のお店を覗く.入口のガラス扉は閉まっているが,中で可愛いネコが1匹,何かに向かって盛んにジャレている.まだ若いぶちネコである.可愛い顔をしている.ゴハンちゃん,プリンちゃん,マロンちゃんでもなさそうである.帰宅後,インターネットで「猫箱」を検索して調べてみるが,どうも見当たらない.どうやら新顔のネコらしい.


               <猫箱の可愛いネコ:新入りかな?>

■建長寺
 さて,どこの道を通って,十王岩まで行こうかと迷うが,雨で濡れた山道を通るのは気が進まないので,結局は建長寺境内を通り抜けることにする.再びJR横須賀線の踏切を越えて,鎌倉街道に出る.
 10時42分,建長寺入口で鎌倉市の敬老手帳を提示して,参観料なしで境内に入る.丁度,外国人向けの観光バスが到着したばかりらしくて,沢山の外国人が見学をしている.
 半僧坊を経由して勝上嶽展望台(「嶽」の正字は「山」冠に「献」)に登る。展望台までの412段の石段で、数名の若い外人に追い越される.
 何時の間にか,上空に雲が広がっている.富士山は厚い雲に遮られて見えないが,昨夜来の雨で空気が綺麗になったため,海岸沿いの遠くの街並みが,とても良く見える.

■十王岩展望台
 勝上嶽展望台からハイキングコースに入る.雨水で濡れた露岩はとても滑りやすくなっている.足元に十分注意しながら歩く.そして,11時10分,約束の時間の5分前に十王岩展望台に到着する.岩の上に白い髭を蓄えた仙人が立っている.岩の上に白い髭の仙人が立っているのは,何ともユーモラスで,一服の画になるような期がする.仙人は私より少し前に,十王岩に到着していたようである.
 岩の上に2人並んで,眼下に鎌倉市内を見下ろす.段葛のある若宮大路の先に,鈍く光る相模湾が見渡せる.数隻の船が浮かんでいるのが見える.水平線近くに大島がクッキリと見えている.大島の左手奥に三角形をした島が見えているが,一体何という島なのだろうか.

■大平山
 11時13分,十王岩展望台を出発して,ハイキングコースに沿って,百八ヤグラ方向に歩く.相変わらず道路はビシャビシャに濡れている.至る所に水溜まりや,ちょっとした泥濘がある.ときどき,一人歩きをしているハイカーとすれ違う.高年齢の男性が多いような気がする.服装は様々で,本格的な登山姿で歩いている人が居る一方で,ごくごく簡単な服装で歩いている人もいる.
 11時45分,鎌倉の最高峰,大平山山頂(標高159m)に到着する.山頂直下の広場には誰も居ない.今日は空気が澄んでいるので,東京湾を越えて千葉の海岸まで良く見えている.
 空気が澄んでいるので,広場の片隅にあるトイレ前から,ゴルフ場フェンス越えに横浜ミナトみらい地区の建物がクッキリと見えている.

              <ミナトみらい地区がクッキリと見える:天園から>

■峠の茶屋
 12時00分,峠の茶屋の前に到着する.茶屋に入るか,それとも立ち寄らずに通過するか迷っていると,市境広場方面から歩いてきたIさんとバッタリ出会う.成り行きで峠の茶屋に入る.今日が土曜日のためか,何時ものご常連は居ない.
 テーブルの席に座って,昼食を摂る.椅子に座った途端に,足のふくらはぎ付近の2~3箇所,ヤブ蚊に刺される.気楽に半ズボンで歩き出したのが拙かった.

■何処へ行こうか
 12時52分,昼食を終えた私達は,何処へ行くという宛もなく.とにかく峠の茶屋を出る.
 出てから「何処へ行こうか?」と迷う.獅子舞も良いが,今日は足場が悪くて滑るだろう.瑞泉寺に抜けても良いが,最後の急坂が滑りそうで厭だ・・・・・では,覚園寺に下りようか? でも,ヤグラの脇が泥んこだろう.
 結局どっちへ行っても,泥んこ道か滑りやすい道になる.ならば,いっそのこと六国見山まで行ってしまおうかということになる.

■再び十王岩展望台
 往路を引き返す.
 13時07分に再び大平山山頂を通過する.何人かのハイカーと擦れ違いながら,13時45分に,また,十王岩展望台に到着する.ここで3~4分,休憩を取る.
 何時の間にか,雲が立ち込めていて,先ほどは見えていた大島は,全く見えなくなっている.
 
                  <稚児塚>                   <六国見山山頂>

■六国見山
 13時48分,十王岩を出発する.13時55分に勝上嶽展望台を通過して,名月谷方面に向かう尾根道を辿り,今泉台住宅地に下山する.
 住宅地の中を通り抜けて,六国見山登山口に到着する.この登山口近くの家で飼われているシェパード犬が,必ず吠えるのだが,どうやら,この頃は犬が居なくなったようである.
 夏草をかき分けるようにして,六国見山山頂を目指す.
 14時42分,稚児塚に到着する.久々に歩くと,ここまでの登り坂も随分と長く感じる.
 ついで,14時48分に六国見山山頂に到着する.山頂からの眺望を眺めながら,暫くの間,休憩を取る.


       <権兵衛踏切>                       <山ノ内にて>
 
■権兵衛踏切
 14時54分に六国見山山頂を出発.北鎌倉駅を目指して,高野の新興住宅地方面に下山する.つい先頃まで,この辺りは田園地帯だったが,今は住宅地になってしまったのが残念である.
 新興住宅地を抜けて,宮下小路(西管領屋敷)を下る.権兵衛踏切を渡り,鎌倉街道に出る.
 JR北鎌倉駅手前のコンビニ,スリーエフ前で解散.仙人は,ここから巨福呂坂切通を経由して浄明寺の自宅へ.IさんはJR北鎌倉駅から横須賀線で大船方面へ.私は,山ノ内を経て,鎌倉中央公園近くの自宅へ歩いて帰ることにする.
 

              <山ノ内のネコ:この表情と仕草が良い>

■鎌倉中央公園
 コンビニスリーエフ前の三叉路を山ノ内に向けて登る.途中から脇道に入って,源氏山公園入口付近までショートカットする.
 15時42分,山ノ内配水場を通過する.桜並木の自動車道を少し下った所から右折して,鎌倉中央公園梶原口から公園の中に入る.
 公園内の市民農園の田圃は稲がたわわに実っている.その先のイベント広場には,近隣の家族連れが集まっている.子供達の仕草が何とも可愛い.
 こうして,突然旅は終わった.

                <家族連れが楽しむ鎌倉中央公園>

[ラップタイム]

 9:30  鎌倉中央公園入口歩き出し
 9:33  山の上ロータリー
10:54  日当公園
10:01  山ノ内展望台
10:18  北鎌倉スリーエフ(10:25まで買い物)
10:27  北鎌倉駅
10:42  建長寺
10:55  半僧坊(10:57まで休憩)
11:00  勝上嶽
11:10  十王岩展望台(11:13まで休憩:仙人と合流)
11:45  大平山(159m)
12:00  天園:峠の茶屋(12:52まで昼食:I氏と合流)
13:07  大平山
13:45  十王岩展望台(13:48まで休憩)
13:55  勝上嶽(14:05まで休憩)
14:42  稚児塚
14:48  六国見山(14:54まで休憩)
15:27  北鎌倉駅前三叉路
15:42  山ノ内浄水場
15:46  日当公園
15:50  鎌倉中央公園梶原口
16:05  鎌倉中央公園入口

[散策記録]

■歩行距離
      13.3km
■累積登攀下降高度   488m
■所要時間(休憩時間を含む)
  出発        9:30
  帰着       16:06
  (所要時間)  6時間36分(6.60h)
 歩行速度     13.3km/6.36h=2.09km/h
                          (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1b79b1b5fba35e41c0171f7f8e3acd16
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03eaeeaf42c314f4a48bce01d8aac312


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2 コメント

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 (suzuka)
2008-09-23 09:14:07
権兵衛踏切を渡らず、八雲神社に向かう80年の老舗料亭だった店が6月に廃業したその坂道を行く途中に私の家があります。神社の山から、赤トンネルまでが、住宅地に開発されるとか。21日日曜日は原宿に居ましたが、午後から雨が降り、北鎌倉に着いた4時ころ雨がふっていました。びしょぬれになりながら、4時過ぎに六国見山へ愛犬の散歩に行きました。山に所有者が居ることが、不可解ですね。所有者が売れば開発されていく。鎌倉の遺跡が消えてゆきますね。
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コメント有り難うございます. (flower-hill_2005です)
2008-09-23 12:02:11
szuka様
コメント有り難うございます.
お説の通り,六国見山山麓の田園が消えて,住宅地になってしまうのは本当に残念です.
また老舗料亭が廃業したのも寂しいです.
ご指摘の神社の裏山付近は,古都保存法で規制されている地域から,ほんの一寸外れているようですね.残念なことです.
また当ブログをご高覧下さいますようお願い致します.
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