<賑やかな葛原ヶ岡神社>
鎌倉:早春の葛原ヶ岡神社
(単独散策)
2009年2月11日(水・祝)
朝から,あまり天気は良くなかったので,家に籠もって,日頃から滞りがちな雑務を片付けていた.でも,雲間から時々青空が見えるようになると,どうもジッとしていられない.そこで,午後から,近場の葛原ヶ岡神社周辺を,ブラブラと一回りしようと思い立つ.そして,どうせなら化粧坂を下って,鎌倉駅周辺まで足を延ばして,ドミンゴスさんのコーヒー店でも訪れて見ようかと思う.
鎌倉中央公園の入口に立つ.さて,中央公園の中を一回りしてから,山ノ内方面を経由して,葛原ヶ岡まで行こうか,それとも,一旦,梶原まで下ってから,源氏山公園に登ろうかと迷う.結局は,ずるずると山の上ロータリーまで登ってから,山ノ内浄水場に出る.
ここから尾根伝いに葛原ヶ岡神社に向かう.
源氏山公園の入り口付近から,葛原ヶ岡神社の裏庭を覗き込むと,早咲きの桜が満開かと思われるほど,綺麗に咲いている.私は生け垣越しに見事な桜の写真を撮る.
<葛原ヶ岡神社裏庭の寒桜>
家を出てから源氏山公園入口に到着するまでの間,ほとんど人に会わなかったが,源氏山公園に入った途端に,沢山の観光客と出会うようになる.そういえば,今日は祝日,「建国記念日」だったと思い出す.
<葛原ヶ岡神社の黒猫>
大きな桜の木の下を通り抜けて,葛原ヶ岡神社の社務所に到着する.普段着の神主が,例によって,石油缶で焚き火をしている.焚き火の側には,例の黒猫が愛嬌を振りまいている.
「・・・裏手の桜が綺麗に咲いていますね.あの桜,河津桜ですか・・?」
と,花オンチの私が,神主に伺う.
「・・・あれは寒桜ですよ.河津桜はこっちですよ・・」
と神主は,鳥居の方を竹箒で指しながら,私に説明する.
<葛原ヶ岡神社の河津桜>
丁度そのとき,納入業者が社務所に来る.俄に騒がしくなる.黒猫が焚き火の側から離れて,大きく背伸びをする.そして,私の側に来て,暫くの間,ゴロニャンを繰り返す.首筋を撫でてやると,地べたに座り込んで,ジッとしている.
私は内心で,この可愛い猫のことを,
「こいつは,葛原ヶ岡神社の営業部長だな・・」
と連想する.丹沢塔ノ岳尊仏山荘の営業部長とは,ちょっと趣の違う営業部長である.つやつやと長い黒い毛が魅力的である.
沢山の観光客に混じって,源氏山公園を一回りする.公園内のあちこちに,見頃を迎えた梅の木がある.頼朝像のある広場から源氏山を見上げている内に,久々に化粧坂を降りてみようかと気が変わる.
<花が咲き始めた源氏山公園>
そういえば,週に何度となく源氏山公園を訪れているのに,ここ2年ほどの間,一度も化粧坂を通ったことがないのに気が付く.
久々に化粧坂を降りる.結構,岩がゴツゴツしていて歩きにくい坂道だなと改めて思う.是清の窟を通り過ぎて,横須賀線の線路脇に出る.裏道を抜けて,小町通に出る.ここはもの凄い人出である.
とりあえずは,古本屋に立ち寄る.たまたま,面白い本を見付けたので,衝動買いをする.これで,コーヒー代が古本に化けたことになる.私は「ドミンゴスさんのコーヒー」店に立ち寄るのをやめて,鎌倉駅裏口に抜ける.
そして,再び源氏山公園を抜けて,自宅へ戻る.
一体,お前は,日長一日,何をしていたんだと,私の良心が,怠惰な私を叱りつける.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5f815a41bd5943d68a00bc1506490f21
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