中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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グランドキャニョン谷底往復;第2日目(1);ラスベガスからツサヤンへ

2017年03月16日 07時43分34秒 | アメリカ;グランドキャニョン谷底往復トレッキング

                                   <雪の中の鉄道>

             グランドキャニョン谷底往復;第2日目(1);
           ラスベガスからツサヤンへ
              (アルパインツアー)
     2017年2月28日(火)~3月7日(火)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fb75cc1406be4609d5c9c06c6ef0a21e

第2日
目;2017年3月1日(水) 

<ルート地図>

■ラスベガス→ツサヤン

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■ツサヤン付近拡大図

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<ラスベガスの朝>

■時差の影響
 まだ身体が時差に馴れていないために,真夜中の1時に目が覚めてしまう.
 隣のベッドを見ると,IMさんがスヤスヤと眠っている.私がグッスリと寝込んでいる間に帰ってきたようである.
 部屋の電気は点けっぱなしのままになっている.
 トイレに行く,尾籠な話だが,「大」がちょっと緩めだが,体調はまあまあのようである.
 用を足すと,それが切っ掛けになって,ますます目が覚めてしまう.私は部屋の電気が点けっぱなしになっているのを良いことにして,羽田空港の本屋で購入した「IoT」の本を読み始める…が,ものの30分もしない内に,また眠くなりはじめる.そして,1時30分頃,二度寝を始める.照明のスイッチを消そうかと思ったが,妙に身体を動かすと,折角の眠気が吹っ飛んでしまうので,証明はそのままにして就寝する.
 寝ている間に,いろいろと夢を見る.毎度のことながら碌な夢を見ない.どうせ夢を見るんだったら楽しい夢を見たいが,なかなかそうはいかないから困ったものである・
 ”はっ”とした感じがして,突然目が覚める.
 6時30分にモーニングコールがある筈だが…
 同室のIMさんがもう起きている.
 「あれ,モーニングコールありましたか…?」
 「はい,先ほどありました.起こすのが悪いと思って,声を掛けませんでした」
 私は,内心でちょっと憤慨する.
 "起こしてくれなければ,モーニングコールの意味がないじゃないか”
 でも,悪気があって起こさなかった訳ではないので,こんな気持ちはぐっと呑み込んでしまう.どうせ荷物の仕分けなど昨夜の内に準備万端済ませているので,朝食の直前に起床すれば済むことだ. 

■早朝のカジノ
 一同ロビーに集合して,昨夜の夕食と同じレストランに向かう.
 途中のカジノは,早朝から賑やかである.現地ガイドのADMさんによると,ここは不夜城で,真夜中でも賑やかだという.
 7時02分,レストラン「THE BUFFET」に到着する.
 レストランの受付は相変わらず長蛇の列である.数分待って,やっと席に案内される.億又所にある4人掛けテーブル2卓に案内される.

<早朝のカジノ>

■朝食
 昨夜の夕食のときと同じように,まるで入国審査を受けるような感じで,受付の順番を待つ.今朝は,昨夜の席とはやや屋馴れたところの席に案内される.
 朝食もバイキング形式である.和食っぽい食材はないが,品数は実に豊富である.どれも美味しそうなので,結構目移りする.
 結局,私が選んだメニューは下の写真の通りである.含水炭素類は小さなパンひとつ.ネーベンは,ローストビーフ1切れ,後は野菜と果物が多い.コップの中身はリンゴジュースである.
 ”ちょっと栄養に偏りがあるかな,でもカロリーオーバーにはなっていないだろう”
というのが私の自己評価である.ちょっと糖分が大井かも知れない.
 まあ,どっちにしても美味しく頂戴する.

<私の朝食>

■一旦自室に戻る
 30分ほどで朝食を終える.
 同行の皆さんが引き上げた後,私1人だけ残って,熱いコーヒーをユックリと味わう.こんなのを至福の時というんだろう.
 私は高齢にもかかわらず,今,こうして元気に旅ができる自分の健康に対して,つくづく有り難いなと感謝しながら,コーヒーの香りを楽しむ.
 7時50分,私もレストランから,一旦,自分の部屋に戻る.

<ラスベガスから専用車に乗って出発>

■専用車へ
 8時22分,自分の荷物を全部持って,1階のロビーへ向かう.
 荷物は,トレッキング中専用車に積んだままにしておくもの,ミールに谷底まで運んで貰うもの,およびリュックに入れて自分で背負うものの3種類に分けてあるので,結構,運びずらくて往生する.
 ロビーでは現地ガイドのADMさんとツアーリーダーのHDさんが私達を待っている.
 集合時間の8時30分前に全員が揃う
 ”フム,フム…,やっぱり日本人はパンクチュアルで良いなあ…

と改めて思う.
 ツアーリーダーのHDさんが,
 「…忘れ物ありませんか,パスポートは持っていますが.確かめて下さい.」
と全員に念を押す.
 ホテルのチェックアウト手続きを済ませてから,現地ガイドのADMさんの後にキンギョのウンコみたいにくっついて,雑踏の中を駐車場へ向かう.
 8時38分,駐車場に駐車中の専用車に到着する.
 運転手は現地ガイドのADMさん.助手席にはツアーリーダーのHDさんが座る.私は,今回,運転手のすぐ後ろの席である.
 8時42分,私達を乗せた専用車は,ホテル「モンテカルロ」前から発車する.
 私達は,これから,下の図に示した径路を辿って,グランドキャニョンサウスリム近くの街ツサヤンまで移動する予定である.
  
(引用)https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1JmWkEicM_svQm7ZF34Cy_u4JMdE&msa=0&brcurrent=3%2C0x0%3A0x0%2C0&ie=UTF8&t=m&ll=35.115415446976144%2C-114.99115007421875&spn=3.109077%2C6.921387&z=8&source=embedおよびその他多数のURLの中から選択

■終点のツサヤンまでは信号三つ
 専用車はすぐに高速道路に乗る.土地勘が全くない私には,一体どの辺りを走っているのか検討が付かないが,まあ,何となく,南西の方向に向かっているんだろうと勝手に想像する.
 ADMさんが,
 「ラスベガスから,ツサヤンまでの距離は約450キロメートルです.その間に,信号は三つしかありませんよ…」
という.
 アメリカ全体の地図で見ると,ラスベガスからグランドキャニョンまでなんて,ほんのすぐ隣のように見えるが,実際には東京から名古屋ぐらいまでの距離がある.やっぱりアメリカは広いな…日本はこんなでかい国とよくもまあ戦争した物だと今更ながら呆れ果てる.
 専用車は片側3車線の素晴らしい高速道路をひた走る.後で何処を走っているかを調べるために,ときどき道路沿いの案内板をデジカメに収めるが,
 ”写真を撮っても,どうせ後で調べるなんて面倒なことは市内だろうな…”
と自分でも思っている(結局,帰国後も調べなかった).

<立派な高速道路を爆走>

■高級住宅地のボルターシティ
 9時10分,ボルダーシティ(Boulder City)に入る.
 ADMさんの説明によると,ボルダーシティはフーバーダムを作るためにできた街だが,今はラスベガスの高級住宅地になっているとのこと.

(引用)https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/Boulder-city-map.png

■山脈が見える
 9時12分,ボルダーシティを通過したところで,前方にこんもりとした山が連なっているのが見える.
 自動車に乗ったままなので,地形の様子が良く分からないが,この辺りは下り坂になっているようである.どうやらこの山の先は盆地になっているらしい.

<女性の寝姿に見える山>

<ネバダ州からアリゾナ州に入る>

■フーバーダムの堤防道
 9時15分,フーバーダムの堤防道に入る.このダムから先はアリゾナ州になる.
 堤防道に入るところで,ADMさんが,
 「右側の窓から,堤防に下る道が見えるでしょう…コロラドリバー橋は日本の大林組が作ったんです…」
と説明してくれるが,下の道が良く分からないうちに堤防道に入る.
 ラスベガスとアリゾナの間には+1時間の時差がある.本当は,ここで時計を1時間遅らせなければいけないが,デジカメの時間を1時間ずらすと,写真の順番が狂ってしまうので,暫くは時間は弄らずに,このままにしておこう.
 なお資料3には,「
フーバーダムは、1931年に着工し、1936年に竣工した。ルーズベルト大統領のニューティール政策の一環として建設されたとの話もあるが、着工は大統領就任の前である。ダムの建設作業にあたって熱射病のため122人が死亡した。また、1940年には貯水が原因と思われるM5の風発地震が発生している。
 
建設当時の名称はボールダーダム(Boulder Dam)だったが、1947年に着工当時の大統領ハーバードフーバーにちなんで改称された。フーバーダムの堤頂の道路は、国道93号線である。片側1車線でボトルネックとなっているため、ダム直下にバイパス道路として日本の大林組によりコロラドリバー橋が、2010年10月に竣工した。」という説明がある.

<フーバーダムの堤防道>

■広々とした砂漠
 10時25分,ADMさんからの差入れがある.やや小粒なミカンである.日本で見かけるミカンと比較すると堅く引き締まった感じがする.皮が薄くて身にピッタリと付いているので,ちょっと剥きにくいが,中身はよく閉まっていて,実に甘くて美味しい.
 道路の両側にゴツゴツとした岩が重なる場所を通過すると前方には広々とした砂漠が広がり始める.
 なお,アリゾナ州に入ったので,ここからは+1時間のMT(Mountain Time)で記述することにする.現在,10時25分なので,MTでは11時25分である.

<前方に々とした砂漠が広がる>

■富士山より高い山
 この辺りは砂漠とは言っても,完全に砂だけではなく,多少の草木が生えているので,一寸目には砂漠には見えない.
 やがて前方に三つのピークのある山群が見え始める.
 ADMさんの説明によると,向かって右側が一番高い山で,標高が3,856メートルだという.一寸目には,対してた回山には見えないが,何と富士山より高い山である.
 この山が人の横顔に見えるとAMDさんが私達に説明する.私にはどこが人の顔なのか良く分からない.
 周囲の雰囲気がだんだんと街らしくなる.

<富士山より高い山>

<ウイリアムズで昼食>

■ウイリアムズの地図

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(引用)Discovery MAP Grand Canyon Williams & Historic Route 66, ARIZONA(Free Souvenir Map & Guide)

■ファストフード店Love's
 13時15分,ウイリアムズの市街地に入る.
 道路の両側に残雪がある.かなり寒そうである.この辺りの標高は2,060メートル.一寸目にはそんなに高い所とは思えないが,高所だけあって,専用車から降りると凍えるような寒さである.
 13時18分,昔の馬車道に面した「
Love's」というファストフード店に入る.

<ファストフード店Love's>

店内に入る
 店内に入る.それほど大きな店ではない.丁度昼下がりの時間なので,店内は結構賑やかである.
 私達は,店内の一隅に陣取る.そして,現地ガイドのADMさんの助けを借りて,思い思いの品物を注文する.私達は日本人.大声を発することもなく至って静かに行儀良く食事をする.

<店内の様子>

■私のメニュー
 この所,ホテルのバイキングが影響してか,少々食べ過ぎである.したがって余り食欲がないので,ホットドッグ(税込み約3ドル)を注文する.
 結構,美味しい.
 私はホットドッグを食べながら,
 ”アメリカンフード-もなかなかいけるじゃないか…”
と思っている.
 こうして2日目の午前中は無事終わった.

<私が選んだホットドッグ>

<ツサヤンに到着>

■公園案内所
 13時52分,昼食を終えて専用車に乗車して発車する.路面は融雪で濡れている.
 13時57分,ツサヤン(Tsusayan)に到着する.雪の中に列車が停車しているのが見える(冒頭の写真).
 13時57分,グランドキャニョン国立公園案内所で入園手続を済ませる.引き替えにグランドキャニョン関連の地図を数枚頂戴する.

<公園案内所>

■美しい林
 国立公園内に入ると風景が一変する.道路の両側には美しい林が続く.

<美しい林>
                   
[参考資料]
資料1;https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1JmWkEicM_svQm7ZF34Cy_u4JMdE&msa=0&brcurrent=3%2C0x0%3A0x0%2C0&ie=UTF8&t=m&ll=35.115415446976144%2C-114.99115007421875&spn=3.109077%2C6.921387&z=8&source=embed
資料2;https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/Boulder-city-map.png
資料3;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%A0
                                 (つづく)
つづきの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cb2788cbbfda78bc336a64e663d43b57

「グランドキャニョン谷底往復」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5af65f36dc434f32b7f18600720f25c7
「グランドキャニョン谷底往復」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c18667bacc5d6d7634fb6ebe265177b2

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