中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初冬の鎌倉:鎌倉中央公園・天神山・フラワーセンターを一回り

2011年12月12日 04時34分12秒 | 鎌倉あれこれ

                           <フラワーセンター大船の池の畔にて>

   初冬の鎌倉:鎌倉中央公園・天神山・フラワーセンターを一回り
              (単独散策)
          2011年12月11日(日)
 晴

<散策マップ>


   水平歩行距離  5.7km
   累積登攀高度  101m
   累積下降高度  146m

<鎌倉中央公園の紅葉>

■駐車場脇の紅葉
 昨日,塔ノ岳に登ったばかりなので,今日一日ぐらいは,家にジッと籠もって,身辺に貯まっている用事を済ませなければと思うのだが,放浪癖のある私は,天気が良くなると,どうにも我慢ができなくなり,ついつい外出することになる.
 今日は,山の中に入らないように,最初から用心して,平地用の靴を履いて,リュックも背負わずに,ごくごく軽装で家を出る.
 何時ものように,散歩の出発点は,バス停鎌倉中央公園入口である.
 バス停近くの受付に座っているオジサンに軽く会釈をして,公園内の坂道を下る.
 坂道を下って,バス停鎌倉中央公園近くの左手にある駐車場から,素晴らしい紅葉を楽しむ.

<駐車場脇の紅葉>

■紅葉が美しい池の畔の散歩道
 何処へ行っても,今年の紅葉は,例年より少し見劣りがするようだ,鎌倉中央公園の紅葉も,秋口の台風で木の葉が吹き飛ばされてしまったこともあって,少々寂しい.それでも,紅葉の散策路を歩いていると,気分が晴れ晴れとしてくる.
 今日は日曜日,公園の近くにお住まいの皆さんが,幼児を連れて遊びに来ている.幼児達がとても可愛い.

<池の端の散歩道>


<池の端の散歩道>

■獅子岩
 山崎口から鎌倉中央公園の外に出る.
 山崎口近くにある獅子岩から山の紅葉を眺める.ここから,獅子岩を眺めていると,
 「なるほど,この岩は,確かに
獅子の顔に見えるな」
と妙に感心する.


<北野神社と妙法寺>

■江ノ島道標
 中央公園を出て,天神山の山頂にある北野神社に向かう.
 途中,江ノ島古道を通過する.ここには「従是江のしま」と刻字した古い石柱が立っている.多分,江戸時代後期のものだろうと思うが,確かなことは知らない.
 でも,残念なことに,この石碑はゴミの集積所のすぐ脇にあり無粋である.ここを通る度に何とかならないかなと何時も思う.
 ちなみに,この江ノ島古道を辿ると,湘南町屋駅近くにある富士塚の近くから深沢を抜けて,青蓮寺方面に通じているようだが,私には詳細は分からない.


<ゴミ集積場の側にある江ノ島道標>

■宝積寺跡
 やがて,湘南モノレールが通っている道に突き当たる.この辺りに,昔,宝積寺があった資料1(p.252)によると,宝積寺は夢想国士が,「京都山崎にある宝積寺を真似て建てたと」言われているようである.また,「1363年(応安元年)に亡くなった僧,方外が開山」したとも言われている.
 いずれにしても,これから訪れる北野神社と関係が深い寺であったようである.

■北野神社参道
 湘南モノレールが通っている道路の西側の道を大船方面に数分進むと,立派な石灯籠が建っている北野神社参道に到着する.
 ここから参道に入る.


<北野神社参道入口>

■長い階段を登る
 参道は,天神山に突き当たると長い階段道になる.この階段は天神山山頂まで続く.何段あるのか分からないが,深い木立の覆われた階段は,かなり長い.あまり力んで登ると途中でバテてしまうので,ユックリと登る.
 花立山荘手前にある後7分坂に例えるならば,後4分坂とでも言えるだろうか.とにかく結構な坂道である.
    
         <北野神社の参道;長い階段道が続く>

■北野神社と鳥居
 階段は天神山の山頂直下まで続く.階段を登り切ると北野神社の鳥居の先に本殿が見える.この鳥居は両部鳥居形式の鳥居のようである(資料1,p.252).最新は言うまでもなく菅原道真,
 ここは砦の跡でもある.ところどころに土塁の跡がある.また天神山の山頂から町屋方面に下山すると,荒れ果てた四国八十八箇所巡りの石塔が倒れたまま並んでいる.

<両部鳥居と北野神社>

■宝篋印塔
 本殿に向かって左側に宝篋印塔が立っている.この宝篋印塔は,鎌倉市指定有形文化財である.1405年(応永12年)に作られたものだという(資料1,p253).
 境内を一回りする.辺りには全く人影がない.ただ,足許には東海道本線の線路があり,電車が頻繁に往来している.その度に車輪が刻むコトコトという音が聞こえてくる.

<北野神社の宝篋印塔>

■妙法寺
 北野神社北側の山道を下って,妙法寺近くに出る.道なりに歩いて,妙法寺に到着する.
 ここは日蓮宗の寺.山号は宝珠山.
 この寺は,「以前,山梨県にあったが,関東大震災で廃寺になった.その後1928年(昭和3年)鎌倉に再建した寺」だという(資料1,p.254).

<妙法寺>

<県立フラワーセンター大船>

■紅葉が見事

 65歳以上の入場券は1人100円である.有り難い.もっともつい最近までは無料だったが・・・
 園内に入ると,いきなり見事な紅葉である.入口のすぐ近くに,クリスマスの飾りつけをした気が立っている.その先に,見事に紅葉した銀杏が見えている.

<フラワーセンター入口付近>

■可愛いネコ
 可愛いネコが,ニャア,ニャアと鳴きながら近付いてくる.
 飼い猫らしくて,良く人に馴れている.暫く,ネコと戯れる.暖かい日射しで,ネコも上機嫌である.


<可愛いネコと戯れる>

■レストランで食事
 気がつくと昼時である.
 目の前にレストランがある.今まで何回もフラワーセンターを訪れているが,ここで食事をしたことがないので,ものは試しに,ここで昼食を摂ることにする.ここは軽食堂.メニューはそれほど多くない.だべるものは何でも良いのだが,ご飯ものが欲しかったので中華丼を注文する.
 お味は・・・まあ,ノーコメントにしておこう.

<レストランで中華丼>

■園内散策
 見頃は過ぎているが,イチョウの紅葉が美しい.イチョウ並木の中に入り込む.足許にはビッシリとイチョウ落葉が積もっている.
   
     <イチョウ並木の下を行く>


<イチョウ並木を見上げる>


<紅葉の森林>

■パンジー・ビオラ展
 第二展示場に入る.ここではパンジー/ビオラ展が開催中である.私は花のことは殆ど分からないが,とにかく美しい.

<パンジー・ビオラ展>

■四季の花写真展
 続いて,第一展示場の四季の花写真展を拝見する.一見してプロの写真家の集まりではないなと分かるが,鎌倉,横浜方面で写した美しい花の写真が沢山飾られている.
 会場に居合わせた方に伺うと,三浦半島南部にお住まいの方,10数名のお仲間の会の作品だとのこと.良い趣味だなと感心する.

<四季の花写真展会場>

■再び園内をブラブラ
 展示場を出てから,熱帯植物園の方にブラブラと歩く.
 この白い大きなススキのようなもの,以前,名前を聞いたことがあるが,すっかり忘れた.調べる気もないが,実に見事.


■熱帯植物園
 広場の先にある熱帯植物園を一回りする.
 建物の中に入ると,ムッとする熱気と湿気を感じる.内部の様子は,このブログでも何回となく触れているので今回は省略する.

<熱帯植物園>

<玉泉寺を経て大船駅へ>

■玉泉寺

 フラワーセンターを出る.
 長い歩道橋を渡ってから,右折してトンネルの手前の道に入る.道の両側は,閑静な住宅地である.
 数分歩くと,進行方向左手に玉泉寺がある.立ち寄ってみる.
 玉泉寺は真言宗の寺.山号は聖天山.本尊の不動明王像は胎内に小さなお不動様を抱えているという(資料2,p.86).玉縄城の東側の守りの寺である.

<玉泉寺>

■トンネルを潜って玉縄首塚へ
 玉泉寺近くの三叉路を右折して,玉縄小学校の前を真っ直ぐに進む.やがて,小さなトンネルに突き当たる.このトンネルを抜けると,にわかに町の騒音が聞こえてくる.

<玉縄の小さなトンネルを抜ける>

■玉縄首塚
 トンネルを抜けて左折.すぐに玉縄首塚に到着する.ここには6体の地蔵が祀られている.
 1526年(大永6年),里見実堯(さねたか)が鎌倉に攻め込んだ.玉縄城主北条氏時が応戦した.北条氏に従った渡内の福原氏,大船の甘粕氏が参戦,数度の合戦で,里見氏を撃退したが,甘粕氏らに35人の戦死者があった.また,里見方にも多くの死者が出たという.合戦の後,北条氏時は味方の首と敵の首を交換して,ここに埋葬して塚を築いた(以上,資料1,p232の記事を要約).

<玉縄首塚>

■大歩道橋を渡る
 裏道を通って,大船駅に向かう.途中,強い酢の臭いが漂ってくる.大船駅名物の駅弁屋「大船軒」の工場からである.酢の香りを嗅いだ途端に,小腹が空く.
 バス乗り場から,大歩道橋に登る.この歩道橋は,ついこの頃,完成したものである.大変大掛かりな歩道橋で,新しい観光名所になりそうである.

<大船駅西口の大歩道橋>

■大船観音が良く見える
 大歩道橋から,大船観音がとても良く見える.
 この観音像は大船観音寺にある.曹洞宗の寺である.山号は仏海山.1981年(昭和56年),大本山総持寺の末寺になった(資料2,p.96).

<大船観音>

■大船駅Becker'sでフィナーレ
 先ほど,大船軒で酢の香りを嗅いだので,小腹が空いてしまった.そこで,大船駅構内のBecker’sに入り込む.
 言わずと知れた私の定番のコーヒー,それにポテトチップスを加える.こんなことをしていたら,また,体重が増えるなと心配しながら,熱々のポテトチップスを味わう.

<大船駅構内のBecker'sで小休止>

■バスに飛び乗る
 何となく時計を見る.自宅近くのバス停を通るバスが後10分ほどで発車する.丁度良い.歩かずにバスで帰ろうと思い立つ.
 急いでバス停に向かう.そして発車間際のバスに乗る.当然,座席に座ることなど考えていない.バスは何時もながら少々混雑している.
 白髪交じりの私が飛び乗ってきたので,入口近くに座っていた中年女性が私に席を譲ろうとする.
 「どうも有り難うございます.でも,私,すぐに降りますので大丈夫,結構です・・」
と丁寧にお断りする.
 私は反省する.幾ら元気だと思っても,当然,年格好は年齢相応である.若い人に迷惑を掛けないためにも,早くバス停に来て,ちゃんと並んで腰掛けるようにしないといけないな.

<ラップタイム>

10:45  バス停鎌倉中央公園歩き出し
11:00  鎌倉中央公園山崎口
11:07  江ノ島道標
11:20  北野神社参道入口
11:24  天神山山頂(北野神社)
11:33  妙法寺
11:48  県立フラワーセンター大船(13:00まで散策)
13:05  玉泉寺
13:15  玉縄首塚
13:29  大船駅

[散策記録]

■水平歩行距離
      5.7km

■累積登攀高度      101m

■累積下降高度      146m

■所要時間
  鎌倉中央公園入口発  10:45
  大船駅       着   13:29
  (所要時間)   2時間44分(2.73h)
 水平歩行速度    5.7km/2.73h=2.09km/h 
                                                                                (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ebf8676e58299ac4fac874535cc28e93
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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