中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉三大紅葉名所巡り

2007年12月07日 11時33分38秒 | 鎌倉あれこれ

            鎌倉三大紅葉名所巡り
         (山旅スクール:トドさんチーム)
            2007年12月5日(水)

<ルートマップ>

            ※プリントすると綺麗に見えます。

■電車が乱れる

 朝の京浜東北線のダイヤが乱れている。
 9時30分,鎌倉駅集合の予定だったが,ダイヤの乱れの影響で,全員揃ったのが9時50分。直ぐに歩き出す。
 参加者は,仙人,痛子さん,トドさんなど合計7名(男性1人,女性5人,アルカリ性1人)である。案内役はflower-hillこと私。
 「何処へ行きましょうか・・?」
と参加者に伺うが,特段何処という希望もない。そこで,昨日下見をした紅葉の名所を含めて,時間まで適当に散策することにする。
 今日は平日だというのに,鎌倉駅前は観光客で溢れている。紅葉狩りを目的とした方々が,どうやら多そうである。

■頼朝の墓と大倉やぐら
 9時51分に鎌倉駅前を出発する。
 まずは小町通りを北上,途中から若宮大路に出る。鶴岡八幡宮は,まだ,朝が早いというのに,もう沢山の観光客で賑わっている。境内を抜けて,横浜国大付属小中学校の脇を通り過ぎて,西御門を右折,さらに清泉小学校の手前を左折して直進して,源頼朝墓を詣でる。頼朝の墓は,安永8年(1779年)に,頼朝の子孫だと自称する薩摩藩主島津重豪(しげひで)によって大御堂から,ここに移されたという。
 墓の東側の崖を登り,大倉山山麓にある通称「大倉山やぐら群」を見学する。ここには,三つのやぐらが並んでいる。中央は大江広元,向かって右に島津忠久,左に毛利秀光(広元の子)の墓が並んでいる。この墓の下にある石段を下ると「三浦やぐら」があるが,参加者は興味がなさそうなので,行くのを止める。
 全くのところ,今日の参加者は,鎌倉の史跡などには大した興味を示さない。
 実は,昨日も高校同窓生を案内して,ここを訪れているので,この場所は,少々,食傷気味でもある。
 
    <大倉山やぐら群へのトラバース道>            <尾根道を行く>

■天園ハイキングコース
 「さて,これから何処へ行きましょうか・・?」
と皆さんに質問する。
 特段,何処へという具体的な希望はなさそうだが,兎に角,一刻も早く山歩きをしたいと顔に書いてある。そこで,今来た山腹の道を少し戻って,早々に尾根道に入る。このブログでルートを正確に記述するのは差し控えるが,途中,小さな岩場を登り,最後は天園ハイキングコースと覚園寺からの登山道の合流点に出る。
 ここまで来ると,沢山のハイカーと出会うようになる。
 暫くの間,沢山のハイカーに混じって,大平山方面に歩き続ける。道すがら,周辺の史跡をチラリ見しながら先へ進む。まむしヶ谷(やつ)坂の下り口で,地図を見ながら,ここから下山すると15分程度で街へ出られると説明する。その時,地元の人だという女性から,
 「道にお迷いなら教えますよ・・・」
と声を掛けてくる。有り難いが困惑する。
  
                 <可憐な花:場所はマル秘>

■獅子舞
 天園ハイキングコースの中程の尾根の割れ目から,右折して尾根に登る。昔,兵站地として使用した場所から,急坂を下る。丁度,切岸近くの場所である。10分ほど急坂を下って,獅子舞の中程に飛びだす。そのとき,近くを通っていたハイカーから,
 「ここを登ると何処に出るんですか?」
と矢継ぎ早に質問を受ける(詳しい観光案内にはこの道の紹介記事がある)。
 獅子舞に出た途端に沢山のハイカーと行き違う。
 今年の獅子舞の紅葉は,例年よりも,少々寂しい気がする。とはいえ,青空に透けて見える紅葉は見事である。
 
      <切岸から獅子舞へ下る>                     <仏の顔>

■「仏の顔」の前で昼食
 獅子舞から尾根に出る一寸手前から右折してトラバース道に入る。途端にハイカーは全く居なくなる。このトラバース道は,数100メートル先で,再び天園ハイキングコースに合流する。右折してから,このトラバース道を3分の2ほど進んだところから,尾根が南へ延びている。その尾根の付け根に「仏の顔」のような古い彫刻が残っている。この彫刻が何なのか,浅学の私には分からないが,この前で,やや遅い昼食を摂る。
 食事をしながら頭上を見ると大きなモミジが見事に紅葉している。
 
    <番場ヶ谷へ下る>                    <番場ヶ谷の紅葉>                    

■番場ヶ谷へ下る
 朝食後,一旦,ハイキングコースへ出る。
 ここから,峠の茶屋の方へ戻って,尾根を下り,番場ヶ谷に出る。この深い谷沿いの道は,隠れた紅葉の名所である。例年ほど見事ではないにしても,沢山のモミジが綺麗に紅葉している。
 谷を下り続ける。途中,2回,徒渉する。途中から何時も通る踏み跡が消えている。多分,大雨で,踏み跡が消えてしまったのだろう。仕方なく,もう一度,川を渡り対岸に出る。底から先は,川の中を通りぬける。そして,お塔の窪に抜ける道に這い上がる。底から先は,小さな池の畔を通って,十二所に抜ける。
 途中で,数名のハイカーとすれ違う。お互いに人影まばらなところで遭遇したのでビックリする。
 
      <番場ヶ谷の池>                <池の畔にて>

■釈迦堂切通
 十二所に出てから,暫くの間,金沢街道を明石橋に向けて歩く。橋の手前でイエズス会鎌倉修道院入口から裏道に入る。大慈寺跡を通り抜けて,五大堂明王院前から再び金沢街道に出る。そして泉水橋付近から再び裏道に入る。この辺りは,室町時代に,鎌倉公方の屋敷があったところである。
 報国寺付近で,再び金沢街道を横切って,田楽辻子(ずし)を,ノンビリと岐れ道の報へ向かう。途中から左折,釈迦堂切通に到着する。ここを訪れるのが初めての参加者は,切通の見事さに感嘆している。
 どこからともなく数匹の子猫が現れて,可愛いしぐさで,足元を歩き回る(前回,「猫パッチ」で紹介済み)。
 
      <釈迦堂切通>             <大町のお化けトンネル>

■トンネルを抜けて東勝寺橋へ
 釈迦堂から大町に出る。大町三丁目10番地付近から右折する。某宗教法人の施設があった所から左折して,北北西に向かい,やや急な坂を登って,俗称「めかけトンネル」あるいは「お化けトンネル」と呼ばれるトンネルを抜ける。道は再び下り坂になる。坂の途中から,鶴岡八幡宮が良く見える。
 東勝寺跡の手前から東勝寺橋を渡る。ここは青砥藤綱の銭拾い伝説の場所でもある。でも,まあ,今回の参加者は,こんなことには興味がなさそうである。
 ここから,有名な某和菓子屋を紹介しようと思ったが,何人かが無頓着に,私より先にドンドン歩いて行ってしまうので,紹介するのを止める。

■大佛次郎邸と宇津宮辻子を経て鎌倉駅へ
 宝戒寺の南から露地に入る。
 若宮幕府跡,大佛次郎邸,宇津宮幕府跡を通り抜けて,小町通りへ出る。小町通は例によって沢山の観光客で賑わっている。
 喫茶店「モア」の前で解散。

[ラップタイム]

 9:51  鎌倉駅前歩き出し
10:08  鶴岡八幡宮
10:23  頼朝の墓
10:30  大倉山やぐら群
11:20  天園ハイキングコース
11:35  切岸脇から下る
11:03  獅子舞谷に出る
12:18  峠手前から右折
12:28  仏の顔(13:00まで昼食)
13:15  番場ヶ谷へ降りる
13:49  ジャンボリー広場
14:50  釈迦堂切通
15:12  大町トンネル
15:51  鎌倉駅(解散)

登攀・下降高度  軽微(300m以下)
■水平歩行距離  約5.5km
所要時間(休憩時間を含む)
  鎌倉駅歩き出し      9:51
  鎌倉駅到着       15:51
  (所要時間)     6時間00分(6.00h)
 歩行速度      5.5km/6.00h=0.92km/h
                             (おわり)


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4 コメント

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ファンの一人です (ジャイアン)
2007-12-07 16:05:02
fullow-hillというよりも先生と呼ばせていただきます
毎日のようにブログ楽しみに拝見させていただいております。最近はなかなかご一緒できませんが、又ご一緒できる日を楽しみにしています。
今回のかわいい花は、ギョウジャニンニクだとおもいますが、小生も見つけましたよ。勿論デジカメに納めてあります。鎌倉でははじめての発見でした。
返信する
お運び頂き有り難うございました。 (flower-hill_2005)
2007-12-07 21:26:56
ジャイアンさん
当ブログにお運び頂き有り難うございました。
やっぱりギョウジャニンニクでしたか。
偶然にも,可憐な花に出会えて,とても嬉しかったです。場所はマル秘にしておきましょう。
また,ご一緒できる日を楽しみにしています。
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驚きました (魚茶)
2008-01-01 22:26:59
番場ケ谷の情報を探して、ブログに辿り着きました。
マップを拝見して驚きました。
鎌倉の山の枝道は色々歩いているつもりでしたが、知らない道が沢山。。
本当に参考になりました。
これからも楽しみに読ませて頂きます。
返信する
お運び頂きありがとうございました。 (flower-hill_2005)
2008-01-02 07:42:06
魚茶さま
私のブログにお運びいただき有り難うございました。
マップをご覧頂き光栄です。ただ,一般公開のブログの特性上,詳細な部分は省略したり,ぼかしてあります。この点はご容赦下さい。
ご指摘のように,鎌倉には本当に沢山の散策路があります。鎌倉市発行の『こども鎌倉風土記』を片手に,歩き回ると,興味が尽きないところです。
また,当ブログにお運び下さいますようお待ちしています。
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