静岡県:平治ノ段・高ドッキョウ縦走
(湘南カラビナ隊)
2007年4月10日(火)
<はじめに>
私達,湘南カラビナ隊は,4月10日(火),静岡県と山梨県の県境にある平治ノ段・高ドッキョウ縦走を楽しんだ。スッキリしない天気で,期待していた富士山の眺望は楽しめなかったが,長い檜の階段,ヤセ尾根,岩稜,急傾斜と,変化に富んだ山行を楽しむことができた。
JR興津駅から樽峠登山口までタクシーに相乗りする。そこから,樽峠まで登り,最初に平治ノ段展望台を往復,次いで高ドッキョウを往復した後,再び樽峠登山口まで下山した。
<登山概況>
■登山地図
■プロフィールマップ
■参加者
フクロウ(GL) 男
消防署員(SG) 〃
スケルトン 女
マダムビアンコ 〃
バーダー 男
仙人 〃
マオリ酋長 〃
山欠菌病原体 アルカリ
(合計8名:男5人,女2人,アルカリ1人)
<登山概況>
■樽峠登山口へ向かう
JR興津駅に9時00分に集合する。
私は,大船駅6時30分発沼津行に乗車,沼津で静岡行に乗り換えて,集合時間少し前の8時47分に興津駅に到着する。9時11分に,SGがあらかじめ予約していたタクシー2台に分乗して,樽峠登山口へ向かう。
今日登山する山塊は静岡県と山梨県の県境にある。そのために随分と長い時間,タクシーに乗り続ける。タクシーは狭い谷間の曲がりくねった道を走り続ける。狭い谷間には民家が点在している。どの家も大きくて立派である。
「この辺りにお住まいの皆さんの生業は何なんですか・・?」
と私が運転手に聞く。運転手は,
「農家ですよ・・・」
と素っ気なく答える。
■地蔵が鎮座する樽峠へ
9時40分に樽峠登山口(標高400m)に到着する。軽くストレッチをして,9時48分に歩き出す。右手には茶畑が一面に広がっている。茶畑の脇を通り過ぎると,いきなり薄暗い杉林の谷間に入り込む。最初は谷間の川の左岸を登り続ける。先頭はマオリ酋長さんである。ユックリとしたペースで登る。
やがて,洪水で流されたのか,荒廃したワサビ田跡を通り過ぎる。
10時16分,標高560メートル付近で衣服調整のために小休止する。その後,川の右岸に渡り,また左岸に渡り返す。その間,数本の丸太橋を渡る。その後,登山道は次第に谷間から離れて,右岸の尾根沿いになる。そして,10時26分にヒュッテ樽への道を分岐する。尾根の方を見上げると,40メートルほど高いところに小屋が林の中に見え隠れしている。
10時29分,谷の凹部を渡り,再び左岸に渡る。凹部に水場がある。地面から尽きだしたパイプから水が滔々と流下している。これだけ水量が多ければ,枯れることはないだろうと思われる。一口,水を賞味してみる。水は冷たくはないが,癖のない軟水のようである。
<水の豊富な水場>
この辺りから登山道の勾配がやや急になる。檜林の中にジグザク道である。ザレた斜面にトラバース道が連続する。そして,10時45分に樽峠(720m)に到着する。峠付近に地蔵像が2体,さらに平治ノ段への登山道の入口に1体安置されている。ここで,10分ほど休憩を取る。
<樽峠に鎮座する地蔵2体>
<樽峠>
■長い階段を登って平治ノ段展望台へ
10時55分に樽峠を出発して,平治ノ段へ向けて歩き出す。ほぼ東へ向かう登山道である。深い熊笹の中の緩やかな登り坂を進む。標高差40メートルほど登ったところで,なだらかな下り坂になる。進行方向すぐ左手,つまり北側には,地形図にはない真新しい林道が併行して走っている。この林道の終点あたりから,突然,急な階段が現れる。檜造りの立派な階段である。
<長い檜の階段>
少々,気後れしながら階段を昇り始める。長い,長い階段である。何百段登ったか数えていないが,やっと階段が終わる。終わったかと思ったら,直ぐに次の長い階段が現れる。やっと登り詰めると,尾根が広がり,静かな林の中を行く緩やかな道になる。11時29分に北側から広い尾根が合流する。ここが平治ノ段(933m)である。
平治ノ段から,登山道は鋭く右折して南方向へ向かう。ここから標高差20メートル余り,水平距離200メートルほどで展望台に到着する。天気さえ良ければ,ここから素晴らしい富士山が望める筈だが,残念ながら今日は全く見えない。春霞の中でうねうねと続く山々が見渡せる。長閑で,伸びやかな風景が広がる。ここで昼食を摂る。
<平治ノ段展望台からの展望>
12時09分に展望台を出発して,往路を下山する。そして,12時36分に樽峠へ戻る。
■ヤセ尾根,岩稜と急坂を経て高ドッキョウへ
12時39分に,再び樽峠を出発して,高ドッキョウを目指す。小さな上り下りを繰り返しながら,檜林の中の登山道を,西の方向へ進む。12時57分に,やや大きな山塊,835メートル峰に到着する。ここで,3分ほど立ち休憩を取る。
再び歩き始める。やがて檜林を抜けて雑木林になる。途中にいくつかの小さな上り下りを抜けると,ヤセ尾根と小さな岩場が連続する。木の枝や岩に掴まりながら通過する。そして,13時25分に918メートル峰を通過する。ここから少し下ると,なだらかな尾根道になる。歩いていてもとても気分がよい。
この頃から西の空が次第に暗くなる。今にも雨が降り出しそうな空になる。
やがて,なだらかな道も終わり,急坂になる。970メートル付近で登山道から左手に入ると展望台がある(13時33分)。何処の山を見ているのか分からないが,伸びやかでうねうねした山が望める。
<高ドッキョウ山頂>
再び登山道に戻り,急坂を登り続ける。予想以上に長い坂道である。
14時05分に高ドッキョウ山頂(1134m)に到着する。山頂は灌木に被われた300平方メートルほどの広場になっている。北側,つまり山梨県側は展望が開けているが,それ以外は木立に遮られていて視界が利かない。ここで15分ほど休憩を取る。
■樽峠登山口へ下山する
14時29分に高ドッキョウ山頂を出発して,往路を戻る。
15時24分に樽峠へ戻る。幸い雨は降ってこないが,空はやけに暗い。ここで小休止した後,15時39分に樽峠から下山を開始する。
往路をそのまま戻って,16時09分に樽峠登山口に戻る。
<樽峠登山口でタクシーに乗車する>
すぐに呼び寄せてあったタクシーに分乗して,16時12分に発車する。往路を下って,16時40分にJR興津駅に到着する。
ここで解散。
[ラップタイム]
9:48 樽峠登山口歩き出し(400m)
↓
10:45 樽峠 着(720m)
10:55 〃 発
↓
11:32 平治ノ段展望台 着(940m)
12:02 〃 発
↓
12:36 樽峠に戻る
12:39 〃 発
↓
14:05 高ドッキョウ山頂 着(1134m)
14:29 〃 発
↓
15:24 樽峠に戻る
15:34 〃 発
↓
16:09 樽峠登山口 着
(おわり)
(湘南カラビナ隊)
2007年4月10日(火)
<はじめに>
私達,湘南カラビナ隊は,4月10日(火),静岡県と山梨県の県境にある平治ノ段・高ドッキョウ縦走を楽しんだ。スッキリしない天気で,期待していた富士山の眺望は楽しめなかったが,長い檜の階段,ヤセ尾根,岩稜,急傾斜と,変化に富んだ山行を楽しむことができた。
JR興津駅から樽峠登山口までタクシーに相乗りする。そこから,樽峠まで登り,最初に平治ノ段展望台を往復,次いで高ドッキョウを往復した後,再び樽峠登山口まで下山した。
<登山概況>
■登山地図
■プロフィールマップ
■参加者
フクロウ(GL) 男
消防署員(SG) 〃
スケルトン 女
マダムビアンコ 〃
バーダー 男
仙人 〃
マオリ酋長 〃
山欠菌病原体 アルカリ
(合計8名:男5人,女2人,アルカリ1人)
<登山概況>
■樽峠登山口へ向かう
JR興津駅に9時00分に集合する。
私は,大船駅6時30分発沼津行に乗車,沼津で静岡行に乗り換えて,集合時間少し前の8時47分に興津駅に到着する。9時11分に,SGがあらかじめ予約していたタクシー2台に分乗して,樽峠登山口へ向かう。
今日登山する山塊は静岡県と山梨県の県境にある。そのために随分と長い時間,タクシーに乗り続ける。タクシーは狭い谷間の曲がりくねった道を走り続ける。狭い谷間には民家が点在している。どの家も大きくて立派である。
「この辺りにお住まいの皆さんの生業は何なんですか・・?」
と私が運転手に聞く。運転手は,
「農家ですよ・・・」
と素っ気なく答える。
■地蔵が鎮座する樽峠へ
9時40分に樽峠登山口(標高400m)に到着する。軽くストレッチをして,9時48分に歩き出す。右手には茶畑が一面に広がっている。茶畑の脇を通り過ぎると,いきなり薄暗い杉林の谷間に入り込む。最初は谷間の川の左岸を登り続ける。先頭はマオリ酋長さんである。ユックリとしたペースで登る。
やがて,洪水で流されたのか,荒廃したワサビ田跡を通り過ぎる。
10時16分,標高560メートル付近で衣服調整のために小休止する。その後,川の右岸に渡り,また左岸に渡り返す。その間,数本の丸太橋を渡る。その後,登山道は次第に谷間から離れて,右岸の尾根沿いになる。そして,10時26分にヒュッテ樽への道を分岐する。尾根の方を見上げると,40メートルほど高いところに小屋が林の中に見え隠れしている。
10時29分,谷の凹部を渡り,再び左岸に渡る。凹部に水場がある。地面から尽きだしたパイプから水が滔々と流下している。これだけ水量が多ければ,枯れることはないだろうと思われる。一口,水を賞味してみる。水は冷たくはないが,癖のない軟水のようである。
<水の豊富な水場>
この辺りから登山道の勾配がやや急になる。檜林の中にジグザク道である。ザレた斜面にトラバース道が連続する。そして,10時45分に樽峠(720m)に到着する。峠付近に地蔵像が2体,さらに平治ノ段への登山道の入口に1体安置されている。ここで,10分ほど休憩を取る。
<樽峠に鎮座する地蔵2体>
<樽峠>
■長い階段を登って平治ノ段展望台へ
10時55分に樽峠を出発して,平治ノ段へ向けて歩き出す。ほぼ東へ向かう登山道である。深い熊笹の中の緩やかな登り坂を進む。標高差40メートルほど登ったところで,なだらかな下り坂になる。進行方向すぐ左手,つまり北側には,地形図にはない真新しい林道が併行して走っている。この林道の終点あたりから,突然,急な階段が現れる。檜造りの立派な階段である。
<長い檜の階段>
少々,気後れしながら階段を昇り始める。長い,長い階段である。何百段登ったか数えていないが,やっと階段が終わる。終わったかと思ったら,直ぐに次の長い階段が現れる。やっと登り詰めると,尾根が広がり,静かな林の中を行く緩やかな道になる。11時29分に北側から広い尾根が合流する。ここが平治ノ段(933m)である。
平治ノ段から,登山道は鋭く右折して南方向へ向かう。ここから標高差20メートル余り,水平距離200メートルほどで展望台に到着する。天気さえ良ければ,ここから素晴らしい富士山が望める筈だが,残念ながら今日は全く見えない。春霞の中でうねうねと続く山々が見渡せる。長閑で,伸びやかな風景が広がる。ここで昼食を摂る。
<平治ノ段展望台からの展望>
12時09分に展望台を出発して,往路を下山する。そして,12時36分に樽峠へ戻る。
■ヤセ尾根,岩稜と急坂を経て高ドッキョウへ
12時39分に,再び樽峠を出発して,高ドッキョウを目指す。小さな上り下りを繰り返しながら,檜林の中の登山道を,西の方向へ進む。12時57分に,やや大きな山塊,835メートル峰に到着する。ここで,3分ほど立ち休憩を取る。
再び歩き始める。やがて檜林を抜けて雑木林になる。途中にいくつかの小さな上り下りを抜けると,ヤセ尾根と小さな岩場が連続する。木の枝や岩に掴まりながら通過する。そして,13時25分に918メートル峰を通過する。ここから少し下ると,なだらかな尾根道になる。歩いていてもとても気分がよい。
この頃から西の空が次第に暗くなる。今にも雨が降り出しそうな空になる。
やがて,なだらかな道も終わり,急坂になる。970メートル付近で登山道から左手に入ると展望台がある(13時33分)。何処の山を見ているのか分からないが,伸びやかでうねうねした山が望める。
<高ドッキョウ山頂>
再び登山道に戻り,急坂を登り続ける。予想以上に長い坂道である。
14時05分に高ドッキョウ山頂(1134m)に到着する。山頂は灌木に被われた300平方メートルほどの広場になっている。北側,つまり山梨県側は展望が開けているが,それ以外は木立に遮られていて視界が利かない。ここで15分ほど休憩を取る。
■樽峠登山口へ下山する
14時29分に高ドッキョウ山頂を出発して,往路を戻る。
15時24分に樽峠へ戻る。幸い雨は降ってこないが,空はやけに暗い。ここで小休止した後,15時39分に樽峠から下山を開始する。
往路をそのまま戻って,16時09分に樽峠登山口に戻る。
<樽峠登山口でタクシーに乗車する>
すぐに呼び寄せてあったタクシーに分乗して,16時12分に発車する。往路を下って,16時40分にJR興津駅に到着する。
ここで解散。
[ラップタイム]
9:48 樽峠登山口歩き出し(400m)
↓
10:45 樽峠 着(720m)
10:55 〃 発
↓
11:32 平治ノ段展望台 着(940m)
12:02 〃 発
↓
12:36 樽峠に戻る
12:39 〃 発
↓
14:05 高ドッキョウ山頂 着(1134m)
14:29 〃 発
↓
15:24 樽峠に戻る
15:34 〃 発
↓
16:09 樽峠登山口 着
(おわり)