中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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少し紅葉し始めた丹沢塔ノ岳(今年47回目)

2008年10月17日 09時19分27秒 | 丹沢の山旅

                   <花立山荘からの富士山:9時27分>

       少し紅葉し始めた丹沢塔ノ岳(今年47回目)
             (単独山行)
         2008年10月17日(木)

■大倉を歩き出す

 本当は昨日(10月16日),水曜日に塔ノ岳往復をしたかったが,当日の天気予報が余り良くなかった.仕方なく,今日(10月17日),塔ノ岳を往復することにした.
 何時ものように,渋沢7時16分発大倉行バス(通称2番バス)で,登山口のある大倉へ向かう.渋沢で乗り合わせた登山客は17名である.その中に,顔なじみのご常連,ローギャー氏(Uさんのこと)も居られる.後の方々は,平素見掛けたことのない方ばかりである.
 軽くストレッチをした後,7時36分にバス停大倉を歩き出す.明け方は少し寒かったが,歩き出す頃になると,日が射し始めて,随分と暖かになる.また,昨日までの雨のために,路面がやや湿っている.
 登山口から杉林の中の登山道に入ると,廻りの草むらからコーロギの鳴き声が聞こえてくる.一時,登山者を困らせた蚊やアブは全く居なくなっている.

■駒止茶屋
 昨日まで連日で歩いていた疲れが残っているのか,何となく足が重い感じがする.歩いていても,今日はあまりピッチが上がらないようである.
 8時25分,一本松を通過する.そして,駒止茶屋手前の急な階段道に差し掛かったときに,突然,2本ストックのYさんが,もの凄い勢いですれ違う.今日のYさんは何時もより大分早い時間に下山し始めたようである.
 8時37分に,やっと駒止茶屋に到着する.バス停大倉からの所要時間は,1時間02分.平素,ここまで1時間で到着するのを目標にしているので,今日は2分余計に掛かっている.多くの方々は,
 「たった2分ではないか・・・どうしてそんなに1時間にこだわるの・・?」
と思われるかもしれない.でも,この2分がなかなか縮められないのだ.
 私の場合,経験的に,駒止茶屋までの所要時間が1時間を超えているときは,塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間20分前後になってしまう.私は,心の中で,今日は2時間10分台で上るのは無理だなと思い始める.

              <堀山の尾根から富士山が良く見える:8時50分>

■ご常連,ネコ好きのSさん
 駒止茶屋を通過して,堀山の尾根道に入る.何時もの場所で立ち止まる.今日は良く晴れているので,富士山がとても良く見える.雲間に7合目付近まで新雪で真っ白になった富士山が見事である.ここで暫く立ち止まって,何枚かの写真をデジカメに収める.
 8時52分に堀山ノ家に到着する.小草平からも富士山が良く見えている.ベンチで数名の方が休憩を取っている.私は,これらの方々に軽く会釈をしてから,堀山ノ家を通過する.まだ,10時までには,1時間08分もある.この時点で,私は10時前に間違いなく塔ノ岳山頂に到着できると確信する.
 露岩帯の急坂に差し掛かる.少々暑いので登攀速度を少し落とす.
 やがて,長い階段道になる.1番バスに乗った登山客と思われる方々を何人か追い越させて頂く.戸沢分岐の手前で,ご常連の「ネコ好きSさん」に追いつく.
 「・・・今日は,暫く振りです.スミマセンが先に行かせて貰います・・・」
と挨拶して追い越させて頂く.

                   <今日の萱場平:9時09分>

■チャンピョン氏に追いつく
 9時09分に萱場平を通過する.ここで定点観測用の写真をデジカメに収める.大きな岩が並ぶ岩稜帯で,また何人かの登山者を追い抜かせて頂く.そして,花立山荘前の階段道に差し掛かる.前方にチャンピョンが大きな荷物を背負って登っているのが見える.追い越しては拙いかなと思ったが,なるべく同じペースで登りたかったので,
 「おはようございます.スミマセン,先に行かせて下さい・・」
とチャンピョンに挨拶して並ぶ.
 「おっ・・・良い靴履いているね・・」
とチャンピョンが私の履いている靴を見て言う.今日の私はモンベル製のアプローチシューズ紛いの軽い靴を履いている.逆に褒められてドギマギする.
 「ところで,今日は何キロ背負っているんですか・・?」
 「今日は,44キロ・・」
チャンピョンは凄い!

         <44kmの重い荷物を背負ってチャンピョンは登る:9時21分>

■久々のご常連,Tさん
 9時29分に花立山荘を通過する.ベンチには人気がない.富士山が良く見えているので,ここでも数枚の写真を撮る.そして,花立場に向かう階段道に差し掛かる.階段道を半分ほど登った所で,ご常連のTさんとすれ違う.このところTさんと会わないなと思っていたが,どうやらお孫さんの運動会に託けて,暫くの間,留守にしていたようである.
 「今日は,ちょっと遅くて,2時間も掛かっちゃいました・・」
とTさんが言う.
 2時間を切れなかったことは,Tさんにとっては残念かもしれないが,2時間を切るのは,私には夢のまた夢.素晴らしいなと心底から思う.
   
            <馬の背付近から見た色付き始めた尾根:9時39分>

■ご常連Hさんに呼び止められる
 馬の背から,向かい側に見えている山の斜面の写真を撮る.このところ,斜面の木々も大分色づいてきている.もうすぐ紅葉も見頃になるようである.待ち遠しい.
 9時43分に金冷シノ平を通過する.ここまで来れば,もうどう歩いても所要時間には大差がない.私は,紅葉で色づき始めた木々を眺めながら,惰性で歩き続ける.ここでも2~3人の方々を追い越させて頂く.
 山頂直前の急坂で,ご常連のHさんとすれ違う.
 「やあ・・・元気ですね」
とHさんが私に声を掛ける.
 「・・・そこの木,何という木でしょうかね?」
とHさんが私に質問する.私は木のことが全く分からない.
 「先にゆっくり下山していますよ・・・」
と私に言い残して,Hさんは下山していく. 9時56分に塔ノ岳山頂に到着する.
 大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間20分.多少,不本意だが,まあこんなところかと思い直す.今日は色々な方々と立ち止まって雑談した.もし雑談しなければ,2時間17分程度だっろうと勝手に思っている.
 今日の山頂からの眺望は見事である.秋の雲に囲まれた富士山がとても綺麗である.シメシメとばかりに何枚かの写真を撮る.
 山頂には数名の先客が,やわらかい秋の日光を浴びながら休憩を取っている.
 尊仏山荘の方を見ると,小屋の中からオーナーのHさんがこちらを見ている.Hさんと眼があったので,そのまま尊仏山荘に入る.

               <塔ノ岳山頂から富士山を望む:9時55分>

■尊仏山荘
 山荘には先客は居ない.早速,何時ものようにお茶を所望する.
 山荘の温度計によると,10時現在の気温は+12.5℃.まだ,気温は大分高い.私は,
 「まだ,結構,気温が高いですね・・」
とHさんに話しかける.
 「この間,気温が+10℃のときに,九州の方が登ってきて,盛んに『寒い,寒い』って言っていましたよ・・・」
と笑う.
 その後,Hさんから,
 「今日の2番バスには何人ぐらい乗っていましたか」
と定番の質問がある.
 暫くすると,長身の中年男性が山荘に入ってくる.
 「さきほど追い越されちゃいましたね」
と私に挨拶する.この方の所要時間は,2時間35分だったという.
 「速く歩いても,遅く歩いても,疲れ具合には余り関係ないですね」
と男性が言う.私も全く同感!
 自分に合った速度より,1分でも速く登ろうとすると,これはもの凄く大変だけれども,合った速度より,遅くしても,余り楽にはならないことを,私も日頃から実感している.
 今日は,ヒョッとしたらKiyomaさんに会えるかもしれないと思って,先日の浅間山の紅葉を撮った写真を持参している.この写真を小屋番のHさんに披露する.するとチャンピョンや近くにいた客も近寄ってきて覗き込む.
 皆さんが,浅間山の美しい紅葉の写真に感動してくれる.

                   <路傍の花:11時11分>

■何時ものバスに乗りたい
 そんなこんなで,思わぬ時間がくってしまう.
 10時59分,私は慌てて尊仏山荘を飛びだして帰路につく.できれば,大倉12時52発のバスに乗りたい.私は,要所,要所では足元に十分注意しながら,かなり早足で下り続ける.それでも,途中で,綺麗な花の写真や,たまたま出会った大きなシカの写真を撮ったりで,道草をしてしまう.
 12時38分にバス停大倉に到着する.

            <山麓でノンビリ日向ぼっこをする鹿:11時47分>

[ラップタイム]

 7:36  大倉歩き出し
 7:40  登山口
 7:48  丹沢ベース
 7:55  観音茶屋
 7:59  分岐
 8:08  雑事場ノ平
 8:10  見晴茶屋
 8:25  一本松
 8:37  駒止茶屋
 9:45  堀山
 8:52  堀山ノ家
 9:07  戸沢分岐
 9:09  萱場平
 9:29  花立山荘
 9:43  金冷シ
 9:56  塔ノ岳山頂 着
=======================================
10:59  塔ノ岳山頂 発(+12.5℃)
11:06  金冷シ
11:15  花立山荘
11:28  萱場平
11:30  戸沢分岐
11:40  堀山ノ家
11:46  堀山
11:53  駒止茶屋
12:03  一本松
12:13  見晴茶屋
12:15  雑事場ノ平
12:20  分岐
12:22  観音茶屋
12:28  丹沢ベース
12:33  登山口
12:38  大倉 着

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1,201m
■水平移動距離   7.0km(片道)
■登攀所要時間
  大倉発      7:36
  塔ノ岳山頂着   9:56
  (所要時間)  2時間20分(2.33h)
 登攀速度
   1,201m/2.33h=515.4m/h
■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発  10:59
  大倉着     12:38
  (所要時間)  1時間39分(1.65h)
 下降速度
   1,201m/1.65h=727.9m/h
                         (おわり)
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2 コメント

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乾徳山 (Kiyoma)
2008-10-18 08:39:58
好天の中、乾徳山に行きました。13名の参加でした。既に紅葉が始まっており美しい景色が楽しめました。急な岩場の続く厳しい山でした。浅間の紅葉の写真次回お目に掛る機会に是非。
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コメントありがとうございます (flowr-hill_2005)
2008-10-21 07:09:26
Kiyomaさま
乾徳山登山ご苦労様でした.
浅間の写真を持って,ヤマカガシさんと会える曜日に,バカ尾根を登ります.
お会いできることを楽しみにしています.
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