中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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中秋の小諸:懐古園散策

2008年10月16日 19時58分10秒 | 関東・伊豆箱根・上信越
                     <鹿島神宮から見た浅間山>

             中秋の小諸:懐古園散策
               (単独散策)
          2008年10月13日(月)
 快晴

 小諸の親戚の法事に出席するために,小諸に滞在している.
 今日(10月13日)の午前中は全く予定がないので,私は懐古園を一回りすることにした.
 10時30分頃,懐古園入口近くにある小諸義塾の建家の前に到着する.余り時間がないので,小諸義塾の見学は省略して,早速,懐古園の園内に入る.折から3連休の最終日とあって,沢山の観光客が訪れている.
 私は,是非とも訪れてみたい所がある.それは,藤村記念館,小諸市立郷土博物館,小山敬三美術館の3箇所である.まずは,この3箇所だけを一回りしてから,もし時間があれば,小山敬三博物館裏から,千曲川の畔まで下ってみたいと思っている.

<懐古園散策地図>



■藤村記念館

 10時42分,懐古園の三ノ門料金所から園内に入る.二ノ丸跡の脇道を昇り,木村熊二レリーフの前を通過,黒門橋を渡って,大ケヤキ脇にある藤村記念館に入る.沢山の見学者で館内は混雑している.実は,この記念館に収録されている写真の中の1枚に,沢山の群衆に混じって,和服姿の私の祖父が写っている.まだ,30~40才代と思われる.
 写真に写っているのは,私の母方の祖父である.当時の祖父は,孫の私が,このような場所で,写真を見ていることなど,到底想像できないだろう.そんなことを考えると,縁(えにし)というか因縁というか,何だか不思議な感じになる.
 沢山の見学者が次から次へと館内に入ってくる.とてもユックリできない風域なので,押し出されるようにして,館の外に出る.

                <天守台の苔むした石垣>

■小諸市立郷土博物館
 藤村記念館を後にした私は,馬場を通り過ぎて,酔月橋を渡る.
 園内の木々の紅葉は,まだ早い.紅葉が綺麗に映えるのは,まだかなり先のことのように思える.
 鹿島神宮をお参りしてから,小諸市立郷土博物館を訪れる.ここを訪れる第1の目的は,昨日(10月12日)登った浅間山の眺望を堪能することにある.まずは,博物館の屋上に登る.今日の天気は快晴.屋上から浅間連峰が手に取るように見えている.向かって右から,剣ヶ峰,前掛山,黒斑山,高峰,三方ヶ峰などが連なっている.
 蛇堀川の谷が牙山(ギッパヤマ)の西側に見えている.昨日は,この谷に沿って登った.登っている最中は,それ程高い所へ登ったという実感はなかったが,ここから見上げると随分と高い所まで登ったんだなと感心する.

               <郷土博物館から見た浅間連山>
         ※右から剣ヶ峰,前掛山,牙山,黒斑山,高峰山.手前は小諸市内

■小山敬三美術館
 つづいて,小山敬三美術館を訪れる.
 ここも沢山の見学者が訪れていて,館内は混雑している.まずはお目当ての浅間山の絵をジックリと眺める.浅間山の絵が沢山展示されているが,どれも凄い絵ばかりである.これらの絵から与えて頂いた感動は,このブログでも既に記述しているので,繰り返すことはしないが,とくに『紅浅間』がもの凄いと思う.
 これらの絵を拝見していると,何かもの凄いパワーを注入して貰ったような気になってくる.だから,私は,小諸を訪れたときには,必ず小山敬三美術館に足を運んでいる.

■雑木林の中の散策路
 小山敬三美術館の裏手に廻る.
 ここから,立木の間を通して,千曲川の流れが見下ろせる.ここは小諸市の眺望百選にも選ばれている景勝の場所でもある.
 美術館から千曲川に下る森林の中に散策路が作られている.散策路は雑木林の中を緩やかな下り勾配で千曲川の畔まで続いている.この散策路まで足を伸ばす観光客は殆ど居ない.お陰様で,連休の真っ最中にもかかわらず,辺りは人気がなく静まりかえっている.
 私は「カブトムシの森」という看板のある場所から,散策道を辿って,千曲川近くまで下ってみる.
 そうこうしている内に,時間が押してくる.時間があれば,千曲川に沿って布引観音辺りまで歩きたかったが,今日の所は,この辺りで,今来た道を引き返す.

                    <眺望百選の案内杭>


               <「眺望百選」の千曲川の眺望>


                  <散策路からの千曲川の眺望>

■食事する適当な所がない
 再び坂道を登って,小山敬三美術館の前まで戻る.
 何処かで昼食を摂ろうと思う.懐古園の中にもソバ屋が2軒ほどある.前回,家内とともに訪れたときに,園内のソバ屋で食事をしたばかりなので,今日は駅前のどこかで食事を済ませることにする.
 12時30分頃,小諸駅前に戻る.ところが,連休中にもかかわらず,殆どの食堂が休みである.仕方なく,食事どころを探しながら,駅前目抜き通りの相生町を上る.シャッターが降りたままの店ばかりが目立つ.適当な食事どころは見当たらない.結局はスーパーで弁当を購入,店先のベンチに腰を下ろして食べる.

■大混雑の新幹線
 午後からの法事は16時頃終わった.
 法事に出席するときは,当然,喪服に着替える.靴も登山靴から通常のビジネス靴に履き替える.登山用の着衣や靴は,無理矢理,リュックに押し込んでしまう.リュックに入りきれない荷物は,手提げ袋に入れて持ち回る.
 長野新幹線佐久平17時51分発あさま542号に乗車する.私は,ホームの一番前に並んでいたが,列車は,すでに上田で立っている人が居るほど混雑していて,佐久平からでは,到底,座席に座ることができない.リュックと手荷物を持ったまま,結局,高崎まで立ちんぼう.これには参った.結構,疲れる.
 結局,21時30頃,ようやく鎌倉の自宅に帰着した.本当にヤレヤレ・・・という心境である.
 「明日,1日は家に籠もって,ユックリしよう・・」
と思いながら,22時30分頃,就寝.
                               (おわり)
後記
 翌日(10月14日),終日家でユックリするつもりだったが,天気が良かったので,急に思い立って,横浜関内で開催されている『神奈川美展』を見学することにした.
 この展覧会には,私の友人,I画伯が出展している.彼がどんな絵を描いているのかが,気になって仕方がない.I画伯の絵は,別途,このブログで紹介するつもりである.

「小諸・浅間山」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/576609d99a1a679858d0fe5851daafe3


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