鳥ノ胸山・大界木山縦走
クラツリ横浜山旅スクール第5期の山行に参加した。
山旅スクール第5期は,私達湘南カラビナ隊のルーツでもある。
2006年1月18日(水)。曇。
総勢10数名で,7時15分,新横浜駅前を貸切バスに乗って出発した。中央高速を通って道志村へ向かう。バスから窓外を見ると,朝から曇りがちな空から激しく雪が降り始めた。内心「天候にはついていないな」と思い始める。地理に不案内な私には,どの辺りのトンネルか分からないが,長いトンネルを具繰り抜けると天候は一変して,全く雪が降っていない。薄日すら射している。
道志村唐沢バス停に到着後,ストレッチをして,10時19分に登山を開始する。今日のテーマは地図読みである。3人ずつチームを作って,地図を頼りに山道に入る。柳田国男の懐古碑を,エリアマップを頼りにして探すが見当たらない。結局,エリアマップでは国道413号線から道志川を渡る橋のたもとにある筈の懐古碑が,橋を渡った反対側にあることが分かった。
橋を渡った途端に,先頭の班が道を間違えて観光農園敷地内の広い農道に入りそうになる。
登山道に入ると,尾根の末端を回り込むようにして,小さな谷を通過する。谷の左岸に沿って,徐々に高度を上げていく。辺りは灌木に覆われていて見通しが利かない。再び谷を越えて右岸に出る。登山道は次第に急坂になる。やがて,谷は二股に分かれる。その間の小さな尾根を登る。
かなりの急坂である。高度計でチェックすると,およそ350m/時前後の速度で登っている。湘南カラビナ隊で,平素から登山を続けている人達は,この程度の坂道は450~500m/時ほどの速度で登っているので,今日の速度は,ほとんど汗もかかない楽な速度だが,今回の山行に久々に参加した人達にはかなり,きついようである。当初,残雪があるかなと思っていたが,雪は全く見当たらない。
やがて,秋葉山山頂(標高887m)のすぐ南側の稜線に出る。そして,11時15分,秋葉山の山頂に到着する。山頂は狭く,それほど高い山ではないが,山頂から素晴らしい眺望が楽しめる。西南西から北に向かって,御正体山(1682m),今倉山,そして北には菜畑山が連なっているのが見渡せる。眼下には道志川沿いの集落や道路が箱庭のように見える。
秋葉山から鳥ノ胸山までは,ヤセ尾根と露岩帯が連続する。急傾斜のジグザグ道が連続する。両側から何本もの尾根が合流するのを地形図で確かめ,現在地を確認しながら先へ進む。やがて山道はなだらかな傾斜になる。周辺の見晴らしが少し良くなる頃,小さな山頂を通り過ぎる。山道の右側には村界を示すと思われる傾いた杭が建っている。一瞬,鳥ノ胸山の山頂かと思ったが,どうも様子がおかしい。そこで,さらに数十メートル進むと,ならだかに広がる山稜に三角点があるのを見つける。ここが鳥ノ胸山(北峰:1207.8m)の山頂である。
鳥ノ胸山で10分ほど休憩した後,さらに稜線に沿って南南東へ進む。少し下り,すぐに少し登って,鳥ノ胸山南峰(約1195m)を通過する。すぐに,急傾斜のザレたジグザグ道を標高で100mほど下り,また50m余り登り返す。途中,いくつもの尾根が分岐しているのを地図で確かめる。やがて尾根幅が広くなる。そして,5本の尾根が合流する雑木ノ頭(約1120m)に到着する。ここから,エスケープルートを取って,道志の森へ一気に下ることができる。
雑木ノ頭を過ぎると細かな起伏のあるヤブ道が続く。そして,急坂を下って,浦安峠へ出る。この峠のために,私達が下ってきた尾根が切通になって中断されている。峠を東側に回り込んで,尾根の右斜面の急坂を一気に登り,ふたたび尾根に出る。この辺りから,身の丈を越える竹藪が覆い被さる道を進む。視界は殆ど利かない。やがて竹藪のトラバース道を進む。そして,本来の尾根よりひとつ手前の尾根に危うく入り込みそうになる。再び急坂を登り詰めると,大界木山(標高1246m)の山頂から西へ約300m程の尾根に突き上げる。この尾根で一般登山道と合流する。
尾根を東へ進む。多少の上り下りがあるが,ほどなく大界木山の山頂に達する。この山頂からの眺望は余り良くないが,灌木に囲まれた気持ちの良い広場になっている。
大界木山から再び往路を引き返し,そのまま一般道を進む。これまでの道に比較すれば,かなり歩きやすい道である。急坂を下ると城ヶ尾峠に到着する。ちょっとした広場になっていて,ベンチも設置されている。ここから北へ向かって下る。途中,ザレて崩落した危険箇所が2カ所ほどあるが,総じて歩きやすい登山道が続く。城ヶ尾峠から30分余り下ったところで,いきなり林道に突き当たる。水晶橋からは単調な林道歩きが続く。そして,16時49分に道の駅「どうし」に到着する。
[ラップタイム]
10:19 道志村唐沢バス停歩き出し(692m)
↓
10:30 小さな沢を渡る(735m)
↓
10:56 沢を離れて小さな尾根を直登
↓
10:59 850m地点
11:02 (小休止)
↓
11:15 秋葉山山頂着(887m)
11:25 〃 発
↓
11:53 1060mピーク
11:55 地図読みのため休憩
↓ (ヤセ尾根・露岩帯)
12:21 1140m地点
12:31 (休憩)
↓
12:46 鳥ノ胸山北峰着(1207.8m)
12:59 〃 発
↓
13:07 鳥ノ胸山南峰(約1195m)
↓
13:38 雑木ノ頭着(1140m)
13:38 〃 発
↓
13:55 1145m地点
14:09 (休憩)
↓ ※1班だけ平指山往復
14:26 浦安峠
↓ ※竹ヤブのトラバース道。視界悪い。
14:55 村界の尾根道に合流
↓
15:08 大界木山山頂着(1246m)
15:15 〃 発
↓
15:37 城ヶ尾峠着(1155m)
15:38 〃 発
↓
16:02 林道に突き当たる(985m)
↓
16:49 道の駅「どうし」歩き終わり(680m)
クラツリ横浜山旅スクール第5期の山行に参加した。
山旅スクール第5期は,私達湘南カラビナ隊のルーツでもある。
2006年1月18日(水)。曇。
総勢10数名で,7時15分,新横浜駅前を貸切バスに乗って出発した。中央高速を通って道志村へ向かう。バスから窓外を見ると,朝から曇りがちな空から激しく雪が降り始めた。内心「天候にはついていないな」と思い始める。地理に不案内な私には,どの辺りのトンネルか分からないが,長いトンネルを具繰り抜けると天候は一変して,全く雪が降っていない。薄日すら射している。
道志村唐沢バス停に到着後,ストレッチをして,10時19分に登山を開始する。今日のテーマは地図読みである。3人ずつチームを作って,地図を頼りに山道に入る。柳田国男の懐古碑を,エリアマップを頼りにして探すが見当たらない。結局,エリアマップでは国道413号線から道志川を渡る橋のたもとにある筈の懐古碑が,橋を渡った反対側にあることが分かった。
橋を渡った途端に,先頭の班が道を間違えて観光農園敷地内の広い農道に入りそうになる。
登山道に入ると,尾根の末端を回り込むようにして,小さな谷を通過する。谷の左岸に沿って,徐々に高度を上げていく。辺りは灌木に覆われていて見通しが利かない。再び谷を越えて右岸に出る。登山道は次第に急坂になる。やがて,谷は二股に分かれる。その間の小さな尾根を登る。
かなりの急坂である。高度計でチェックすると,およそ350m/時前後の速度で登っている。湘南カラビナ隊で,平素から登山を続けている人達は,この程度の坂道は450~500m/時ほどの速度で登っているので,今日の速度は,ほとんど汗もかかない楽な速度だが,今回の山行に久々に参加した人達にはかなり,きついようである。当初,残雪があるかなと思っていたが,雪は全く見当たらない。
やがて,秋葉山山頂(標高887m)のすぐ南側の稜線に出る。そして,11時15分,秋葉山の山頂に到着する。山頂は狭く,それほど高い山ではないが,山頂から素晴らしい眺望が楽しめる。西南西から北に向かって,御正体山(1682m),今倉山,そして北には菜畑山が連なっているのが見渡せる。眼下には道志川沿いの集落や道路が箱庭のように見える。
秋葉山から鳥ノ胸山までは,ヤセ尾根と露岩帯が連続する。急傾斜のジグザグ道が連続する。両側から何本もの尾根が合流するのを地形図で確かめ,現在地を確認しながら先へ進む。やがて山道はなだらかな傾斜になる。周辺の見晴らしが少し良くなる頃,小さな山頂を通り過ぎる。山道の右側には村界を示すと思われる傾いた杭が建っている。一瞬,鳥ノ胸山の山頂かと思ったが,どうも様子がおかしい。そこで,さらに数十メートル進むと,ならだかに広がる山稜に三角点があるのを見つける。ここが鳥ノ胸山(北峰:1207.8m)の山頂である。
鳥ノ胸山で10分ほど休憩した後,さらに稜線に沿って南南東へ進む。少し下り,すぐに少し登って,鳥ノ胸山南峰(約1195m)を通過する。すぐに,急傾斜のザレたジグザグ道を標高で100mほど下り,また50m余り登り返す。途中,いくつもの尾根が分岐しているのを地図で確かめる。やがて尾根幅が広くなる。そして,5本の尾根が合流する雑木ノ頭(約1120m)に到着する。ここから,エスケープルートを取って,道志の森へ一気に下ることができる。
雑木ノ頭を過ぎると細かな起伏のあるヤブ道が続く。そして,急坂を下って,浦安峠へ出る。この峠のために,私達が下ってきた尾根が切通になって中断されている。峠を東側に回り込んで,尾根の右斜面の急坂を一気に登り,ふたたび尾根に出る。この辺りから,身の丈を越える竹藪が覆い被さる道を進む。視界は殆ど利かない。やがて竹藪のトラバース道を進む。そして,本来の尾根よりひとつ手前の尾根に危うく入り込みそうになる。再び急坂を登り詰めると,大界木山(標高1246m)の山頂から西へ約300m程の尾根に突き上げる。この尾根で一般登山道と合流する。
尾根を東へ進む。多少の上り下りがあるが,ほどなく大界木山の山頂に達する。この山頂からの眺望は余り良くないが,灌木に囲まれた気持ちの良い広場になっている。
大界木山から再び往路を引き返し,そのまま一般道を進む。これまでの道に比較すれば,かなり歩きやすい道である。急坂を下ると城ヶ尾峠に到着する。ちょっとした広場になっていて,ベンチも設置されている。ここから北へ向かって下る。途中,ザレて崩落した危険箇所が2カ所ほどあるが,総じて歩きやすい登山道が続く。城ヶ尾峠から30分余り下ったところで,いきなり林道に突き当たる。水晶橋からは単調な林道歩きが続く。そして,16時49分に道の駅「どうし」に到着する。
[ラップタイム]
10:19 道志村唐沢バス停歩き出し(692m)
↓
10:30 小さな沢を渡る(735m)
↓
10:56 沢を離れて小さな尾根を直登
↓
10:59 850m地点
11:02 (小休止)
↓
11:15 秋葉山山頂着(887m)
11:25 〃 発
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11:53 1060mピーク
11:55 地図読みのため休憩
↓ (ヤセ尾根・露岩帯)
12:21 1140m地点
12:31 (休憩)
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12:46 鳥ノ胸山北峰着(1207.8m)
12:59 〃 発
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13:07 鳥ノ胸山南峰(約1195m)
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13:38 雑木ノ頭着(1140m)
13:38 〃 発
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13:55 1145m地点
14:09 (休憩)
↓ ※1班だけ平指山往復
14:26 浦安峠
↓ ※竹ヤブのトラバース道。視界悪い。
14:55 村界の尾根道に合流
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15:08 大界木山山頂着(1246m)
15:15 〃 発
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15:37 城ヶ尾峠着(1155m)
15:38 〃 発
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16:02 林道に突き当たる(985m)
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16:49 道の駅「どうし」歩き終わり(680m)