有笠山・不納山登頂(5)(完)
(山旅スクール挑戦コース)
2007年11月6日(火)~7日(水)
第2日目:2007年11月7日(水)(つづき) 晴
<水晶山へ下る>
■P7峰から往路を戻る
9時04分にP7峰に到着した私達は,小休止した後,9時28分に,P7峰を出発し,往路を引き返す。
カメチームと髭チームのガイドが交代する。最初カメチームだった私達は,今度は髭チームになる。指導の仕方が,亀さんと髭さんで微妙に違うのが,とても面白い。
地図を頼りに,現在地を確認しながら往路を引き返す。
9時36分に不納山三角点峰P6に到着する。そのまま通過する。
10時05分にP5峰,10時11分にP4峰,10時13分にP3峰と次々に通過して,10時21分にP1峰に戻る。
■水晶山への分岐が分からない
2万5000分の1地形図を見ると,P1からの下り坂と986メートル峰の間の平坦部分から,水晶山へ下る枝道があるはずである。地形図を頼りに,分岐があると思われる辺りを子細に調べるが,いくら調べても,それらしい踏み跡が見当たらない。
そこで,一旦,水晶山のある尾根が分岐する場所まで戻る。そこから,尾根筋を逸らさないように下り続ける。稜線から200メートルほど下ったところで,先頭を下っていた私はかすかな踏み跡を見いだす。この踏み跡は,東から西にむかって下っている。西には緩い谷になっている。辺りの見通しがよいので,踏み跡に沿って,先へ進んでみる。
踏み跡は谷で反転して,「く」の字状に曲がる踏み跡と,谷をそのまま下る踏み跡に分岐する。私は,尾根筋の方に戻る踏み跡を戻る。後続の仲間達は,「く」の字をショートカットして,尾根に沿って坂を下ってくる。
微かに残る踏み跡を辿って,途中から尾根を回り込むようにトラバースする。地形図と首っ引きで現在地を確かめながら先へ進む。
<水晶山への案内板> <水晶山のベンチ>
■水晶山へ到着
尾根をトラバースしていると,だんだんと踏み跡が明瞭になってくる。やがて,落ち葉が厚く降り積もった尾根道になる。この尾根道を進むと,突然,前方に落ち葉が降り積もる小さなベンチが見えてくる。とんでもなく深い山中で,いきなり人に会ったようにビックリする。
近くに「水晶山」と書いた看板が建っている。その下に「熊出没 注意!」と注意書きがある。ベンチ付近まで進むと,前方に10数段の階段が見えてくる。その階段の先にちょっとした岩塊がある。私達はベンチ付近にリュックを置いて,階段を登ってみる。 階段を登ると岩塊の上に出る。岩塊の頂上には石造りの祠が安置されている。ここが水晶山山頂(910m)である。私達は祠を拝んだ後,岩塊の上で記念写真を撮る。
<水晶山>
<水晶山山頂にて> <伏流水の看板>
<四万温泉で蕎麦>
■水晶山登山口に到着
暫くすると,後発の亀グループが,水晶山に到着する。狭い水晶山の山頂を空けて,亀グループに譲る。まだ十分に時間があるので,ここで食事をしながら,少々長い休憩を取る。
11時29分に水晶山を出発する。深く積もった落ち葉の下り坂を下り続ける。所々に,やや急な下り坂もあるが,歩きやすい道が続く。そして,11時50分に舗装道路に「ポコン」と出る。ここが水晶山登山口(740m)である。傍らに,「水晶山の伏流水」と書いた看板が立つ水場がある。試しに飲んでみる。なま暖かい水だが軟水である。多分,この水でコーヒーを入れたら美味しいだろうと思う。
舗装道路は四万川の右岸の中腹にある。道沿いに下って,川の畔に到着する。眼下数メートルの所に川が右から左へ流れている。目の前の三叉路を川の方に下ると,小さな橋が架かっている。その橋の先には四万温泉の一部と思われる小さな集落があるように見える。
<伏流水> <四万温泉街>
■四万温泉散策
川を渡り集落に入ってみる。橋の先には建物に囲まれた狭い道路が続いている。意外に人通りが多い。年輩者から若い人まで,かなり沢山の湯治客らしい人達が散策を楽しんでいる。食堂も何軒かある。どの店にも結構客が入っている。
私達も橋から100メートルほど入った右側にあるそば屋に入る。入口に「中島屋」と書いた暖簾が下がっている。
中年の女将がしわがれた声で,
「いらっしゃい・・!」
と私達を迎え入れる。数名の先客が居る。私達は奥のテーブルに案内される。女将が, 「家の蕎麦は,自分の所で手打ちしています・・・美味しいですよ」と宣伝する。
980円也の「きのこ蕎麦」は大変美味しかった。きのこタップリのタレを器に移し,それに蕎麦を一寸付けて,喉ごしの味を楽しむ。食後,そば湯をタップリと味わう。
その内に,亀チームと,この店で合流する。
<四万温泉街> <きのこ蕎麦>
<いよいよ帰宅>
■ゆずりは荘で入浴
12時40分頃,そば屋を出る。再び往路を引き返して,先ほどの分岐点まで戻る。そこから四万川の上流に向かって,ひたすら歩き続ける。暫くの間谷沿いのトラバース道には何もないが,10分余り歩くと民家が並び始める。やがて余り客が入っていそうもない飲み屋や喫茶店が立ち並ぶようになる。
私達は,13時丁度に,再び「ゆずりは荘」に戻る。
カウンターで預けていた荷物を受け取って,直ぐに風呂に入る。日帰りの客だろうか,風呂は,結構,混雑している。
■帰宅
14時30分に,チャーターバスに乗車して,ゆずりは荘を出発する。
途中,14時53分から15時13分まで,「道の駅」で休憩を取る。売店では,多種多様な野菜が陳列されている。同行の仲間達には主婦が多いので,何やら沢山買い込んでいる。
「道の駅」を出発してから,途中,高坂SAで休憩を取り,18時09分に町田に到着する。小田急線と東海道本線を乗り継いで,20時丁度に帰宅する。
<ゆずりは荘> <道の駅>
[山行記録]
第1日目 11月6日(火)
11:24 東登山口駐車場
11:41 歩き出し(612m)
12:00 東登山口着(670m)(12:02発)
12:15 石門分岐(760m)<往路>
12:17 東石門(760m)<復路>
12:19 石門分岐
12:44 850m地点(13:06;ハーネス装着)
13:47 有笠山着(820m)(14:13発)途中ショートロープ
15:12 分岐(725m)(15:18まで休憩)
15:34 西石門(700m)
15:38 西登山着(670m)(15:39発)
13:58 駐車場着(14:12発)
16:35 ゆずりは荘着
第2日目 11月7日(水)
5:54 ゆずりは荘出発
5:58 いなつつみ神社着(680m)(6:08発)
6:31 855m地点(小ピーク手前)(6:41まで休憩)
6:45 小ピーク下(6:47まで休憩)
7:04 967.4m(4等三角点)
7:14 986mピーク
7:30 1045m地点(7:39まで休憩)
8:03 P1着(1215m)(8:04発)
8:13 P2掘沢山着(1221m)(8:17発)
8:22 P3着(1235m)(8:30発)
8:35 P4着(1260m)(8:37発)
8:47 P5着(1260m)(8:49発)
8:53 P6不納山着(1291.1m)(8:56発)
9:04 P7着(1300m)(9:28発)<復路>
10:21 P1※分岐不明
10:44 尾根を下る
11:00 水晶山着(910m)(11:29発)
11:50 水晶山登山口(740m)(ここから舗装道路)
13:00 ゆずりは荘着(660m)※入浴(14:30発)
14:56 道の駅着(15:13発)
16:17 高坂SA着(16:30発)
18:09 町田駅前 着
[登山データ]
第1日目 11月6日(火)
■登攀高度
西登山口 612(m)
有笠山山頂 820
(標高差) 208(m)
■登攀所要時間
西登山口発 12:00
有笠山山頂着 13:47
(所要時間) 1時間47分(1.78h)
登攀速度 208m/1.78h=116.9m/h
■下降高度
有笠山山頂 820(m)
西登山口 670
(標高差) 150(m)
■下降所要時間(休憩時間を含む)
有笠山山頂発 14:13
西登山口着 15:38
(所要時間) 1時間25分(1.42h)
下降速度 150m/1.42h=105.6m/h
第2日目 11月7日(水)
■登攀高度
P7 1,300(m)
ゆずりは荘 680
(標高差) 620(m)
■登攀所要時間
ゆずりは荘発 5:58
P7着 9:04
(所要時間) 3時間06分(3.10h)
登攀速度 620m/3.10h=200.0m/h
■下降高度
P7 1,300(m)
中井登山口 740
(標高差) 560(m)
■下降所要時間(休憩時間を含む)
P7発 9:28
水晶山登山口着 11:50
(所要時間) 2時間22分(2.37h)
下降速度 560m/2.37h=236.3m/h
(おわり)