<偏界一覧亭>
初夏の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一巡り(1)
(単独散策)
2010年6月3日(木)
<ルート地図>
<とにかく北鎌倉へ>
■何処を歩くか迷う
今日は,この時期にしては珍しく湿気が啼く,カラッと晴れ渡った素晴らしい天気である.
こんな天気のときは,何をさておいても塔ノ岳に行きたいところだが,まだ,右足脹ら脛に不安がある.
「何も焦ることはない・・ゆっくり治療して出直す方が,結局は長い間,山を楽しめるんだぞ・・」
と勇み立つ自分の気持ちを抑える.
とはいえ,天気の良い日は,進んで外を歩くのが健康にも良いし,第一,気分がよい.私は,塔ノ岳には行かないものの,とにもかくにも,鎌倉の山の中を終日歩き回ることにする.
私は小さなリュックに,汗ふきタオル,水,メモ帳など必要最小限の持ち物を入れて,8時55分にバス停鎌倉中央公園入口のスタート地点に立つ.
今日もまた,これと言って,何処へ行かなければならないという決まりはない.何処へ行こうが勝手である.誰にも気兼ねなしにでたらめに歩ける旅が,私の性分に実に良く合っている.私は踊り沸き立つような高揚した気分を押さえながら,
「さて,どっちに向いて歩こうかな・・・」
と少なからず迷う.
鎌倉中央公園を抜けて,フラワーセンター大船方面へそぞろ歩きするのも良いし,北鎌倉を経由して天園ハイキングコースを一回りするのも楽しい.あるいは,深沢から夫婦池公園を通過して,七里ヶ浜方面へ抜けるのを悪くない.できれば,これらのコースを,一度に歩いてしまいたい.でもそれには,日中の時間がとても足りない.
あれこれ迷った末に,とにかく北鎌倉まで出ようと決める.
■長閑な散策路
山ノ内ロータリーを経由して北鎌倉へ出ようと決めた私は,丸山住宅地内の自動車道路を南へ進み,山の上ロータリーで左折して,尾根沿いの道を山ノ内配水場に向かう.それほど暑くはないが,ギラギラとした日射しがとても強い.
9時08分に,山ノ内配水場を通過,9時10分に山ノ内の展望台に到着する.相変わらず素晴らしい眺望である.季節柄,めぼしい花はないが,前方に緑鮮やかな六国見山が聳えている.その右に建長寺裏山の勝上嶽,さらに手前には浄智寺脇から葛原ヶ岡に通じる尾根が見えている.
私は,素晴らしい景色を見回しながら,1~2分の間,立ち休憩を取る.
<山ノ内展望台から六国見山が見える>
■北鎌倉のコンビニ
尾根道を辿って,9時23分,北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る.ここで,握り飯2個を購入する.相変わらず店内には,そこそこの来客があり結構流行っている.
実は,かねてから顔見知りの店主に,チョットだけ会って,雑談をしたかったが,店頭には居られない.残念.レジに居る奥さんに,会計を済ませるときに,一言声を掛ける.
「・・ご主人,お元気ですか・・」
「ええ,まあ,・・何とか何時も通りです」
「では,ご主人に宜しく・・」
で店を出る.
<天園ハイキングコース>
■名月院
9時34分,北鎌倉駅に到着する.駅前広場は意外に閑散としている.ところが,円覚寺側に渡ると,修学旅行や遠足の子ども達が沢山押し寄せていて,大変な混雑ぶりである.私は子ども達にぶつからないように注意しながら,建長寺方面に進む.
途中,“猫箱”の店内を覗くが,今日は1匹のネコもお店には居ない.ネコに会えることを期待していたので,会えないのは残念である.
途中から裏道を通って,名月院前に出る.門前に立っている警備員に,
「・・アジサイは,何時頃,見頃になりますか・・?」
と伺ってみる.若い警備員は,
「あと,2週間で見頃になりますよ」
と,ハキハキした口調で教えてくれる.
<緑陰が素晴らしい名月院前>
■名月谷登山口から入山
名月院前を通過して,名月谷に入る.途端に観光客の数が激減する.
途中から右折して登山口に入る.住宅地脇の急坂を登る.登りきったところで左折して,山道に入る.ここを訪れるのは,ほぼ1ヶ月ぶりのことである.
やがて深い緑陰に入り込む.結構な急坂である.そして,名月院裏山山頂を越えて,長い石段を下る.
10時03分,今泉台登山口を通過する.
このとき,前方から木綿の白いTシャツ姿のメタボ型の男性が,どこかで拾った木の枝を杖にしながら下山してくる.汗を拭きながら,出会い際に私に話しかける.
「建長寺から登るよりも,こっちの道の方が良いですね・・」
私は,何とも返答のしようがないので,
「はあ・・」
と相づちを打つ.
すると,私が始めてこの辺りを歩いていると思ったのか,いろいろと鎌倉のハイキングコースの説明を始める.10数年にわたって,鎌倉の細部まで歩き続けている私にとっては,彼の話から得られるものは何もないが,彼の顔を潰してしまうのも気の毒である.適当なところで話を打ち切って,
「どうも有り難う」
と挨拶をして,お別れする.
<双耳峰の六国見山が見える>
■勝上嶽
10時08分,勝上嶽展望台に到着する.
夏場にハイキングコースを訪れる人は少ないのか,展望台には誰も居ない.暫くの間,展望台からの眺望を楽しむ.季節は既に夏.今日は湿度が低いとはいえ,冬場に比較すれば湿度は高い.そのため,富士山だけでなく,丹沢の山々も,霞に覆われていて,ほとんど見えない.
眼下には,建長寺の建物が一直線に並んでいるのが見下ろせる.
<建長寺:塔頭が一直線に並んでいる>
■十王岩展望台
勝上嶽から天園ハイキングコースに入る.だれも歩いていない.涼しい海風が尾根まで吹き上げてくるので,結構涼しい.
10時10分,十王岩展望台に到着する.ここからの眺望は,相変わらず見事である.
ほんの2~3分,眺望を楽しんだ後,再び東へ向かって歩き続ける.
<わめき十王>
■四国大窪寺薬師如来
途中,四国大窪寺薬師如来を拝んでから,10時28分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.
ここでまた迷う.ここから散在が池方面に向かうのも悪くない.あるいは覚園寺に下って,祇園山ハイキングコースにつなげるのも良いなと迷う・・が,結局,天園ハイキングコースをそのまま進むことする.
10時32分,まむしヶ谷坂入口を通過する.ここで,2人組のハイカーを追い抜く.今日,このコースで出会った2人目のハイカーである.
■大平山
10時44分,直前の急坂を登り切って,鎌倉最高峰の大平山山頂(標高159m)に到着する.山頂付近には3人の先客が居る.何れも中高年の男性,一匹狼である.
今日も,山頂から三浦三山,二子山,阿部倉山などの山々が手に取るように見えている.
「そういえば,ここ2ヶ月ほど,三浦アルプスからご無沙汰しているな・・近々,三浦アルプスにも行かなければ・・・」
と焦りに似た気分になる.
<大平山からの眺望>
<峠の茶屋>
■ご常連のEさん
大平山を下ってから,緩やかな坂道を登り返して,10時52分に峠の茶屋に到着する.一瞬,茶屋には立ち寄らずに,そのまま通り過ぎようかとも思ったが,まあ,たまには寄らないとまずいなと思って,店内に入る.私の姿を目ざとく見つけた女将が,
「・・・おや,暫く. 昨日,お髭さんが来ましたよ・・」
と私に挨拶をする.
時節柄,店内は閑散としている.
入口に近い席で,ご常連のEさんが,一人でビールを飲んでいる.
「こんにちは・・今日はお一人ですか・・?」
と挨拶する.すると,
「今日は,みんな,金時山へ行っちゃったよ・・・俺は,長い階段を登るのが嫌なので行かなかったよ・・」
と飄々とした口調で返事をする.
私も近くのテーブルに座り込んで,150円也のオレンジジュースを所望する.
それから,暫くの間,とりとめもない話を続ける.
「この間,お髭に会ったよ.奈良に行ったらしいよ,でも,トイレが近いので,特急電車にしか乗れないって,こぼしていたよ」
「普通電車にはトイレがないんですか・・?」
「どうも,普通電車には無いようだよ・・」
私は,そんなものかと思う.
峠の茶屋で暫く座り込んでいると,冷たい海風のために,少し寒くなる.
「そろそろ,下山する潮時かな・・」
と思い始める.
<峠の茶屋からの眺望>
■寒くなったので出発
11時27分,峠の茶屋を出発する.女将が,
「気をつけて,お帰り下さい・・」
と私に声を掛ける.
さて,どうしよう?
このまま,横浜の市民の森の方へ歩くのも良いな.あるいは獅子舞を下ってしまうのも有りだ.どうしよう?
結局,成り行きで,そのまま天園ハイキングコースを歩き続ける.
<瑞泉寺登山口へ>
■貝吹地蔵
心地良いハイキングコースが続く.ときどきハイカーとすれ違う.
11時35分頃,貝吹地蔵前を通過する.坂道を下り終えると,馬場ヶ谷へ下る道と分岐する.馬場ヶ谷に下りても良いなと一瞬思うが,今更面倒くさいな・・で,そのままハイキングコースを歩き続ける.
11時44分,北条首ヤグラへの分岐に到着する.何時もなら必ず首ヤグラを訪れるが,今日は省略.そのまま真っ直ぐ進む.
■瑞泉寺に下山
瑞泉寺登山口へ下る急坂を半分ぐらい下りたところで,休憩を取っている老夫婦とすれ違う.
「まだ,この先,ハイキングコースは,長いんですか・・?」
と私に聞く.私は返答に窮してしまう.
「ここまで登ってきたのと同じぐらい登れば,尾根に出ますよ.でも,その先,結構,ありますよ」
と答えるに止める.このご夫婦,どこまで行かれるつもりか,ちょっと気になる.
11時55分,瑞泉寺登山口に下山する.
瑞泉寺の参道に出た途端に,観光客の姿がとても多くなる.
(つづく)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2e2660bcc842d421a134849b0a9ad683
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/35201eeeb7f223ee370fed32e371a9e1
初夏の鎌倉:山ノ内・天園・源氏山を一巡り(1)
(単独散策)
2010年6月3日(木)
<ルート地図>
<とにかく北鎌倉へ>
■何処を歩くか迷う
今日は,この時期にしては珍しく湿気が啼く,カラッと晴れ渡った素晴らしい天気である.
こんな天気のときは,何をさておいても塔ノ岳に行きたいところだが,まだ,右足脹ら脛に不安がある.
「何も焦ることはない・・ゆっくり治療して出直す方が,結局は長い間,山を楽しめるんだぞ・・」
と勇み立つ自分の気持ちを抑える.
とはいえ,天気の良い日は,進んで外を歩くのが健康にも良いし,第一,気分がよい.私は,塔ノ岳には行かないものの,とにもかくにも,鎌倉の山の中を終日歩き回ることにする.
私は小さなリュックに,汗ふきタオル,水,メモ帳など必要最小限の持ち物を入れて,8時55分にバス停鎌倉中央公園入口のスタート地点に立つ.
今日もまた,これと言って,何処へ行かなければならないという決まりはない.何処へ行こうが勝手である.誰にも気兼ねなしにでたらめに歩ける旅が,私の性分に実に良く合っている.私は踊り沸き立つような高揚した気分を押さえながら,
「さて,どっちに向いて歩こうかな・・・」
と少なからず迷う.
鎌倉中央公園を抜けて,フラワーセンター大船方面へそぞろ歩きするのも良いし,北鎌倉を経由して天園ハイキングコースを一回りするのも楽しい.あるいは,深沢から夫婦池公園を通過して,七里ヶ浜方面へ抜けるのを悪くない.できれば,これらのコースを,一度に歩いてしまいたい.でもそれには,日中の時間がとても足りない.
あれこれ迷った末に,とにかく北鎌倉まで出ようと決める.
■長閑な散策路
山ノ内ロータリーを経由して北鎌倉へ出ようと決めた私は,丸山住宅地内の自動車道路を南へ進み,山の上ロータリーで左折して,尾根沿いの道を山ノ内配水場に向かう.それほど暑くはないが,ギラギラとした日射しがとても強い.
9時08分に,山ノ内配水場を通過,9時10分に山ノ内の展望台に到着する.相変わらず素晴らしい眺望である.季節柄,めぼしい花はないが,前方に緑鮮やかな六国見山が聳えている.その右に建長寺裏山の勝上嶽,さらに手前には浄智寺脇から葛原ヶ岡に通じる尾根が見えている.
私は,素晴らしい景色を見回しながら,1~2分の間,立ち休憩を取る.
<山ノ内展望台から六国見山が見える>
■北鎌倉のコンビニ
尾根道を辿って,9時23分,北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る.ここで,握り飯2個を購入する.相変わらず店内には,そこそこの来客があり結構流行っている.
実は,かねてから顔見知りの店主に,チョットだけ会って,雑談をしたかったが,店頭には居られない.残念.レジに居る奥さんに,会計を済ませるときに,一言声を掛ける.
「・・ご主人,お元気ですか・・」
「ええ,まあ,・・何とか何時も通りです」
「では,ご主人に宜しく・・」
で店を出る.
<天園ハイキングコース>
■名月院
9時34分,北鎌倉駅に到着する.駅前広場は意外に閑散としている.ところが,円覚寺側に渡ると,修学旅行や遠足の子ども達が沢山押し寄せていて,大変な混雑ぶりである.私は子ども達にぶつからないように注意しながら,建長寺方面に進む.
途中,“猫箱”の店内を覗くが,今日は1匹のネコもお店には居ない.ネコに会えることを期待していたので,会えないのは残念である.
途中から裏道を通って,名月院前に出る.門前に立っている警備員に,
「・・アジサイは,何時頃,見頃になりますか・・?」
と伺ってみる.若い警備員は,
「あと,2週間で見頃になりますよ」
と,ハキハキした口調で教えてくれる.
<緑陰が素晴らしい名月院前>
■名月谷登山口から入山
名月院前を通過して,名月谷に入る.途端に観光客の数が激減する.
途中から右折して登山口に入る.住宅地脇の急坂を登る.登りきったところで左折して,山道に入る.ここを訪れるのは,ほぼ1ヶ月ぶりのことである.
やがて深い緑陰に入り込む.結構な急坂である.そして,名月院裏山山頂を越えて,長い石段を下る.
10時03分,今泉台登山口を通過する.
このとき,前方から木綿の白いTシャツ姿のメタボ型の男性が,どこかで拾った木の枝を杖にしながら下山してくる.汗を拭きながら,出会い際に私に話しかける.
「建長寺から登るよりも,こっちの道の方が良いですね・・」
私は,何とも返答のしようがないので,
「はあ・・」
と相づちを打つ.
すると,私が始めてこの辺りを歩いていると思ったのか,いろいろと鎌倉のハイキングコースの説明を始める.10数年にわたって,鎌倉の細部まで歩き続けている私にとっては,彼の話から得られるものは何もないが,彼の顔を潰してしまうのも気の毒である.適当なところで話を打ち切って,
「どうも有り難う」
と挨拶をして,お別れする.
<双耳峰の六国見山が見える>
■勝上嶽
10時08分,勝上嶽展望台に到着する.
夏場にハイキングコースを訪れる人は少ないのか,展望台には誰も居ない.暫くの間,展望台からの眺望を楽しむ.季節は既に夏.今日は湿度が低いとはいえ,冬場に比較すれば湿度は高い.そのため,富士山だけでなく,丹沢の山々も,霞に覆われていて,ほとんど見えない.
眼下には,建長寺の建物が一直線に並んでいるのが見下ろせる.
<建長寺:塔頭が一直線に並んでいる>
■十王岩展望台
勝上嶽から天園ハイキングコースに入る.だれも歩いていない.涼しい海風が尾根まで吹き上げてくるので,結構涼しい.
10時10分,十王岩展望台に到着する.ここからの眺望は,相変わらず見事である.
ほんの2~3分,眺望を楽しんだ後,再び東へ向かって歩き続ける.
<わめき十王>
■四国大窪寺薬師如来
途中,四国大窪寺薬師如来を拝んでから,10時28分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.
ここでまた迷う.ここから散在が池方面に向かうのも悪くない.あるいは覚園寺に下って,祇園山ハイキングコースにつなげるのも良いなと迷う・・が,結局,天園ハイキングコースをそのまま進むことする.
10時32分,まむしヶ谷坂入口を通過する.ここで,2人組のハイカーを追い抜く.今日,このコースで出会った2人目のハイカーである.
■大平山
10時44分,直前の急坂を登り切って,鎌倉最高峰の大平山山頂(標高159m)に到着する.山頂付近には3人の先客が居る.何れも中高年の男性,一匹狼である.
今日も,山頂から三浦三山,二子山,阿部倉山などの山々が手に取るように見えている.
「そういえば,ここ2ヶ月ほど,三浦アルプスからご無沙汰しているな・・近々,三浦アルプスにも行かなければ・・・」
と焦りに似た気分になる.
<大平山からの眺望>
<峠の茶屋>
■ご常連のEさん
大平山を下ってから,緩やかな坂道を登り返して,10時52分に峠の茶屋に到着する.一瞬,茶屋には立ち寄らずに,そのまま通り過ぎようかとも思ったが,まあ,たまには寄らないとまずいなと思って,店内に入る.私の姿を目ざとく見つけた女将が,
「・・・おや,暫く. 昨日,お髭さんが来ましたよ・・」
と私に挨拶をする.
時節柄,店内は閑散としている.
入口に近い席で,ご常連のEさんが,一人でビールを飲んでいる.
「こんにちは・・今日はお一人ですか・・?」
と挨拶する.すると,
「今日は,みんな,金時山へ行っちゃったよ・・・俺は,長い階段を登るのが嫌なので行かなかったよ・・」
と飄々とした口調で返事をする.
私も近くのテーブルに座り込んで,150円也のオレンジジュースを所望する.
それから,暫くの間,とりとめもない話を続ける.
「この間,お髭に会ったよ.奈良に行ったらしいよ,でも,トイレが近いので,特急電車にしか乗れないって,こぼしていたよ」
「普通電車にはトイレがないんですか・・?」
「どうも,普通電車には無いようだよ・・」
私は,そんなものかと思う.
峠の茶屋で暫く座り込んでいると,冷たい海風のために,少し寒くなる.
「そろそろ,下山する潮時かな・・」
と思い始める.
<峠の茶屋からの眺望>
■寒くなったので出発
11時27分,峠の茶屋を出発する.女将が,
「気をつけて,お帰り下さい・・」
と私に声を掛ける.
さて,どうしよう?
このまま,横浜の市民の森の方へ歩くのも良いな.あるいは獅子舞を下ってしまうのも有りだ.どうしよう?
結局,成り行きで,そのまま天園ハイキングコースを歩き続ける.
<瑞泉寺登山口へ>
■貝吹地蔵
心地良いハイキングコースが続く.ときどきハイカーとすれ違う.
11時35分頃,貝吹地蔵前を通過する.坂道を下り終えると,馬場ヶ谷へ下る道と分岐する.馬場ヶ谷に下りても良いなと一瞬思うが,今更面倒くさいな・・で,そのままハイキングコースを歩き続ける.
11時44分,北条首ヤグラへの分岐に到着する.何時もなら必ず首ヤグラを訪れるが,今日は省略.そのまま真っ直ぐ進む.
■瑞泉寺に下山
瑞泉寺登山口へ下る急坂を半分ぐらい下りたところで,休憩を取っている老夫婦とすれ違う.
「まだ,この先,ハイキングコースは,長いんですか・・?」
と私に聞く.私は返答に窮してしまう.
「ここまで登ってきたのと同じぐらい登れば,尾根に出ますよ.でも,その先,結構,ありますよ」
と答えるに止める.このご夫婦,どこまで行かれるつもりか,ちょっと気になる.
11時55分,瑞泉寺登山口に下山する.
瑞泉寺の参道に出た途端に,観光客の姿がとても多くなる.
(つづく)
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