<水源地からの展望>
観桜の鎌倉:忍性墓と北条常磐邸周遊(3)
(五十三次洛遊会定例会)
2010年4月8日(木) つづき
■馬場ヶ谷
忍性墓の見学を終えた私たちは,伊南村小学校体育館のところから,馬場ヶ谷を北へ遡る.ここは自動車では通り抜けできない袋道である.両側を山で囲まれた狭い谷間道が続く,道路の両側に民家が建ち並ぶ.
昔,忍性が作った馬場があったという.ここで病気から治った馬を調教や,武士が馬術の稽古をするなどしていたという(鎌倉市教育センター,2009,p.158).
馬場ヶ谷を真ん中ぐらいまで遡ったところから左折して山道に入ると一升枡遺跡があるが,未公開なのでパスする.そのまま登り詰めると一段と高いところに水道局の配水池が見えてくる.その配水池沿いの土手を少し西へ向かうと展望台がある.
子の展望台に登ると,尾根の木立の間から相模湾を垣間見ることができる.
ここで10分ほど休憩を取る.
<馬場ヶ谷を登る>
<水源地>
※展望台は左端にある.
■大仏切通
13時50分,展望台を出発する.長い下り坂の階段を大仏坂登口近くまで下る.そこから,一旦,裏大仏ハイキングコースに入る.最初の三叉路で,ハイキングコースから離れて仲の坂方面に下る.およそ数分で仲の坂の住宅地に隣接する公園に降りる.
ここから住宅地沿いに西に少し下ると,大仏坂切通に入ることができる.しかし,どういう理由か分からないが,今は進入禁止になっている.
進入禁止になる前に見学したときには,見学用の階段が整備されるなど,とても歩きやすくなっていた.折角,工事が進んだのに,なぜ進入禁止になったのか,私には分からない.
私たちは公園で一休みした後,14時38分に公園を出発,北に下って,市役所通りに出る.
■北条政村別邸跡
市役所通りを横断して反対側に渡る.目の前に北条政村別邸跡(俗称:北条常磐邸)がある.今は三方を山に囲まれた広場で“たちん台”とも呼ばれている(鎌倉市教育センター,2009,p.274).広場東側の尾根沿いの道を辿る.途中,三叉路を,ほんの少し寄り道をして直進.この広場の奥に素晴らしいヤグラがあることだけを伝えて,直ぐに三叉路へ戻る.そして,短い急坂を登る.
畑の脇の道から森の中に入る.春の森は素晴らしい.まだ蚊やアブも出ていないし,蛇もまだ冬眠中である.新芽が出始めたさわやかな森の中を進む.この小径も間もなく裏大仏ハイキングコースに突き当たる.
<たちん台付近の山桜>
■佐助稲荷
私は,これからどこへ行こうかと迷う.そこで,
「皆さん,これからどこへ行きたいですか? 銭洗弁天? それとも佐助稲荷? あるいはもっと,もっと歩きますか?」
と伺う.
もう草臥れたよと顔に書いてある人が,
「もう,佐助稲荷へ降りましょう・・」
と顎を出す.特段,異論もないので,滑りやすい急坂を下って,佐助稲荷に出る.
ここまで来ると観光客の姿も増える.綺麗に着飾った方々が沢山居られる.これらの方々に比べると,リュックを背負った私たちは,いかにも野暮に見えてくる.
■諏訪神社
裏道や路地を辿って,市役所通りに出る.ここから大谷美術館前,図書館,裁許橋を経由して,鎌倉駅表口に出ようかと迷ったが,今日の所は,このまま市役所通りを直進して,鎌倉駅西口に向かう.
途中で,鎌倉商工会議所の隣にある諏訪神社を参拝する.この辺りは,頼朝の有力な御家人,諏訪氏の屋敷があったところである.もともとは鎌倉市役所駐車場辺りにあったという(鎌倉市教育センター,2009,p.122).
<諏訪神社>
■小町通「モア」で懇親会
15時47分,鎌倉駅表口に到着する.ここでお開き.水平歩行距離9.4キロメートル,累積登攀下降高度331メートルのプチハイキングだった.
有志だけ小町通り「モア」で懇親会を開催する.結局,大半の方々が参加する.
偶然にも,昨日,鎌倉散策をご一緒した山仲間が同じ店に居られる.
16時47分,お開きとなる.
<「モア」で懇親会>
※このサラダが旨いんだ.
<ラップタイム>
10:00 鎌倉駅前歩き出し
10:16 浜の大鳥居
10:22 畠山重安墓
10:30 和田塚
10:45 染谷太郎大夫時忠邸跡
10:51 ジャックと豆の木
10:55 鎌倉文学館
10:58 ジャックと豆の木(11:02までパン購入)
11:10 コロッケ屋(11:21までコロッケ購入)
11:27 長谷観音
11:40 御霊神社
11:47 星ノ井
11:52 成就院(11:54まで見学)
12:00 上杉憲方墓見学
12:09 熊野神社(12:45まで昼食)
12:51 極楽寺(13:20まで忍性墓など見学)
11:38 水源地展望台(11:50まで休憩)
14:29 仲の坂公園(14:38まで休憩)
14:50 北条常磐邸
15:09 佐助稲荷(15:13まで参拝・休憩)
15:47 鎌倉駅
[散策記録]
■水平歩行距離 9.4km
■累積登攀高度 331m
■累積下降高度 331m
■所要時間
鎌倉駅 発 10:00
小町通り「モア」着 15:49
(所要時間) 5時間49分(5.82h)
水平歩行速度
9.4km/5.82h=1.62km/h
(おわり)
[参考文献]
鎌倉商工会議所(監),2009,『鎌倉観光文化検定公式テキストブック』かまくら春秋社
鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会
「五十三次洛遊会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ae126b97fe1b9a0dd1ba920203cb65d8
「五十三次洛遊会」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2a487a781d818b4685a152001763f2cd
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d23b37b14577ee3771971b56d48dd9c7
観桜の鎌倉:忍性墓と北条常磐邸周遊(3)
(五十三次洛遊会定例会)
2010年4月8日(木) つづき
■馬場ヶ谷
忍性墓の見学を終えた私たちは,伊南村小学校体育館のところから,馬場ヶ谷を北へ遡る.ここは自動車では通り抜けできない袋道である.両側を山で囲まれた狭い谷間道が続く,道路の両側に民家が建ち並ぶ.
昔,忍性が作った馬場があったという.ここで病気から治った馬を調教や,武士が馬術の稽古をするなどしていたという(鎌倉市教育センター,2009,p.158).
馬場ヶ谷を真ん中ぐらいまで遡ったところから左折して山道に入ると一升枡遺跡があるが,未公開なのでパスする.そのまま登り詰めると一段と高いところに水道局の配水池が見えてくる.その配水池沿いの土手を少し西へ向かうと展望台がある.
子の展望台に登ると,尾根の木立の間から相模湾を垣間見ることができる.
ここで10分ほど休憩を取る.
<馬場ヶ谷を登る>
<水源地>
※展望台は左端にある.
■大仏切通
13時50分,展望台を出発する.長い下り坂の階段を大仏坂登口近くまで下る.そこから,一旦,裏大仏ハイキングコースに入る.最初の三叉路で,ハイキングコースから離れて仲の坂方面に下る.およそ数分で仲の坂の住宅地に隣接する公園に降りる.
ここから住宅地沿いに西に少し下ると,大仏坂切通に入ることができる.しかし,どういう理由か分からないが,今は進入禁止になっている.
進入禁止になる前に見学したときには,見学用の階段が整備されるなど,とても歩きやすくなっていた.折角,工事が進んだのに,なぜ進入禁止になったのか,私には分からない.
私たちは公園で一休みした後,14時38分に公園を出発,北に下って,市役所通りに出る.
■北条政村別邸跡
市役所通りを横断して反対側に渡る.目の前に北条政村別邸跡(俗称:北条常磐邸)がある.今は三方を山に囲まれた広場で“たちん台”とも呼ばれている(鎌倉市教育センター,2009,p.274).広場東側の尾根沿いの道を辿る.途中,三叉路を,ほんの少し寄り道をして直進.この広場の奥に素晴らしいヤグラがあることだけを伝えて,直ぐに三叉路へ戻る.そして,短い急坂を登る.
畑の脇の道から森の中に入る.春の森は素晴らしい.まだ蚊やアブも出ていないし,蛇もまだ冬眠中である.新芽が出始めたさわやかな森の中を進む.この小径も間もなく裏大仏ハイキングコースに突き当たる.
<たちん台付近の山桜>
■佐助稲荷
私は,これからどこへ行こうかと迷う.そこで,
「皆さん,これからどこへ行きたいですか? 銭洗弁天? それとも佐助稲荷? あるいはもっと,もっと歩きますか?」
と伺う.
もう草臥れたよと顔に書いてある人が,
「もう,佐助稲荷へ降りましょう・・」
と顎を出す.特段,異論もないので,滑りやすい急坂を下って,佐助稲荷に出る.
ここまで来ると観光客の姿も増える.綺麗に着飾った方々が沢山居られる.これらの方々に比べると,リュックを背負った私たちは,いかにも野暮に見えてくる.
■諏訪神社
裏道や路地を辿って,市役所通りに出る.ここから大谷美術館前,図書館,裁許橋を経由して,鎌倉駅表口に出ようかと迷ったが,今日の所は,このまま市役所通りを直進して,鎌倉駅西口に向かう.
途中で,鎌倉商工会議所の隣にある諏訪神社を参拝する.この辺りは,頼朝の有力な御家人,諏訪氏の屋敷があったところである.もともとは鎌倉市役所駐車場辺りにあったという(鎌倉市教育センター,2009,p.122).
<諏訪神社>
■小町通「モア」で懇親会
15時47分,鎌倉駅表口に到着する.ここでお開き.水平歩行距離9.4キロメートル,累積登攀下降高度331メートルのプチハイキングだった.
有志だけ小町通り「モア」で懇親会を開催する.結局,大半の方々が参加する.
偶然にも,昨日,鎌倉散策をご一緒した山仲間が同じ店に居られる.
16時47分,お開きとなる.
<「モア」で懇親会>
※このサラダが旨いんだ.
<ラップタイム>
10:00 鎌倉駅前歩き出し
10:16 浜の大鳥居
10:22 畠山重安墓
10:30 和田塚
10:45 染谷太郎大夫時忠邸跡
10:51 ジャックと豆の木
10:55 鎌倉文学館
10:58 ジャックと豆の木(11:02までパン購入)
11:10 コロッケ屋(11:21までコロッケ購入)
11:27 長谷観音
11:40 御霊神社
11:47 星ノ井
11:52 成就院(11:54まで見学)
12:00 上杉憲方墓見学
12:09 熊野神社(12:45まで昼食)
12:51 極楽寺(13:20まで忍性墓など見学)
11:38 水源地展望台(11:50まで休憩)
14:29 仲の坂公園(14:38まで休憩)
14:50 北条常磐邸
15:09 佐助稲荷(15:13まで参拝・休憩)
15:47 鎌倉駅
[散策記録]
■水平歩行距離 9.4km
■累積登攀高度 331m
■累積下降高度 331m
■所要時間
鎌倉駅 発 10:00
小町通り「モア」着 15:49
(所要時間) 5時間49分(5.82h)
水平歩行速度
9.4km/5.82h=1.62km/h
(おわり)
[参考文献]
鎌倉商工会議所(監),2009,『鎌倉観光文化検定公式テキストブック』かまくら春秋社
鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会
「五十三次洛遊会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ae126b97fe1b9a0dd1ba920203cb65d8
「五十三次洛遊会」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2a487a781d818b4685a152001763f2cd
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d23b37b14577ee3771971b56d48dd9c7