＜源氏山全景＞
閑話休題：鎌倉源氏山とドミンゴスさんのコーヒー
（単独散策）
２００９年３月２４日（火）
天気予報は午前中曇．所によって小雨が降るかもしれないというご託宣である．私は丹沢塔ノ岳に行くのを止めた．昨日（3月23日），山旅スクール5期有志と鎌倉を散策したばかりなので，今日一日ぐらい家でジッとしていても，運動不足になることはないだろう．でも，今日は多少寒いものの良く晴れている．
私は，昼食後，鎌倉中央公園から源氏山公園を経由して，鎌倉駅付近までブラブラと出掛けた．
昼下がりの鎌倉中央公園．良い天気なのに，園内にはほとんど人が居ない．公園の木々は芽吹き始めている．
＜昼下がりの鎌倉中央公園＞
鎌倉中央公園を抜けて，山ノ内配水場を通過する．
葛原ヶ岡神社まで来ると，沢山の観光客の姿が見えはじめる．源頼朝像のある広場から，源氏山が見えている．山頂まで登ろうかと思ったが，つい先日登ったばかりだし，何となく面倒な期がし始めたので，そのまま寿福寺の方へ向かう．
寿福寺裏山からは，新緑が萌え始めた山々が見下ろせる．ここからの眺望は，何時眺めても素晴らしい．
1人の老人が，坂道を登ってくる．会釈してすれ違おうとすると，
「この道を登ると，どこへ出るんですか？」
と私に聞いてくる．
「この道ですか？ このまま登っていくと源氏山公園に出ます・・」
「まだ，大分，遠いんですか？」
「いえ，もう少しですよ・・」
こんなやり取りから，私が鎌倉駅方面に出掛けるときは，ここを良く通り抜けると説明する．
「はあ～・・こんな凄い山道を何時も通っているんでしたら，随分と足腰が強くなるでしょうね？」
私は，凄い山道と聞いて，思わず怪訝な顔をする．
＜源氏山公園から寿福寺へ抜ける：鶴岡八幡宮は正面の山の裏側になる＞
寿福寺から，裏道を通って，鎌倉駅に到着する．駅前で野暮用を幾つかこなす．
まだ，そのまま帰宅するには早すぎるので，駅前の東急ストアに入り込む．特段，飼いたい物がある訳ではない．ほんの10分ほどブラブラしただけで，イヤになる．そろそろ帰ろうかと思い始める．
ボンヤリ，生あくびをかみ殺しながら，鎌倉駅前の人混みの中を通過する．そのとき，いきなり，
「・・・flower-hillさん・・」
と声を掛けられる．私は大変ビックリする．声を掛けてきたのは，浄明寺在住の山仲間，仙人である．仙人とは，昨日（3月23日），山旅スクール5期のIさん，Tさん達とも一緒に，鎌倉を一周したばかりである．
折角，偶然，出会ったのだから，久々に，「ドミンゴスさんのコーヒー」へでも行って，美味しいコーヒーでも味わおうということになる．
久々に訪れるので，お店が何処にあったか，少々戸惑う．
恐る恐る店を覗く．先客がお一人．品の良い中年女性である．この先客の姿を拝見して，薄汚い山の格好をしている私達は，この店には不似合いかなと不安になる．でも，「まあいいか」で，お店に入る．
「おや・・flower-hillさん．・・・暫く振りですね」
と店主が愛想良く，私達を迎える．
早速，「水ナントカ」という450円也のコーヒーを注文する．コーヒーの能書きは，何回聞いても忘れてしまうが，とにかく香りが良くて美味しい．
「昨日，あのIクチさんって言いましたっけ・・お出でになりましたよ・・」
「Iクチさんじゃなくて，I××さんでしょう・・」
「そうでした．すぐ混同しちゃって・・・お二人でお出でになりましたよ・・」
「・・私達，昨日はお二人と一緒でしたよ．私の山学校の同窓生ですよ・・」
30分ほど雑談をした後，店を出る．
＜「ドミンゴスさんのコーヒー」でコーヒーを味わう＞
小町通は，観光客で賑わっている．まだ，日が高い．
私は，鎌倉駅前で仙人と別れた後，自宅までブラブラと歩いて帰ることにした．
鎌倉駅西口にまわる．相変わらず沢山の観光客がいる．
昨年閉店してしまった喫茶店「陶季」のあったビルの前を通り過ぎる．この店が閉店してから，立ち寄る所が一箇所減ってしまった．寂しいことである．
トンネルを抜けて，銭洗弁天へ向かう．沢山の観光客がゾロゾロと歩いている．
銭洗弁天前の坂道を登る．崖の上を見ると，鮮やかな新緑が見えている．もう春だなと嬉しくなる．
＜銭洗弁天前の坂道から見える新緑が美しい＞
再び源氏山公園を通過する．源氏山公園から梶原へ下る．
夕方帰宅するが，今日一日，私は，一体，何をしていたのだろうかと反省する．
（おわり）
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