<梅見頃>
湯河原:南郷山・幕山・湯河原梅園ハイキング
(ARENAオフミ定例会)
2011年2月27日(日).曇
<ハイキング地図>
<プロフィールマップ>
■コーヒー値上げにビックリ
1週間ほど前から今日の天気が気になっていた.
西高東低の冬型気圧配置が崩れ始めた2月中旬辺りから,お天気がめまぐるしく変わるようになった.1週間ほど前の予報では,今日,日曜日は雨.いくら梅が綺麗でも雨の中は歩きたくない.一喜一憂していると,昨日の予報では,今日は終日曇で夜になってから雨だという.
同じように天気を心配していた幹事長のロングテイル氏から,
「明日は予定通り行きましょう・・・」
というメールが昨日夕方に送られてくる.
集合場所・時間は,JR湯河原駅に9時20分である.何時ものように塔ノ岳に登っていれば,9時20分は金冷シを通過する時間である.朝早く眼が覚める私には,時間を持て余すほどの遅い時間である.
私は,出掛ける以上,家でボンヤリしていても仕方がないので,6時35分のバスに乗って大船駅へ出る.駅前のコンビニで地図をコピーしてから,昼食用のオニギリなどを購入する.まだ時間がたっぷりあるので,コーヒーでも飲みながら,時間潰しをしようと思う.
大船駅前のマクドナルドに入る.
「店内でお召し上がりですか・・・はい,では170円です・・」
私は,一瞬,ビックリする.つい数日前までは,コーヒー1杯120円だったのに・・・コーヒー豆が高騰しているというニュースは知っていたが,いきなり50円の値上げは,絶対額は小さいとはいえかなりショックである.数ヶ月前までは,100円だったのに・・・
170円も出すのならば,隣の店の200円コーヒーの方がお値打ちである.まずは,紙コップでなく,ちゃんとしたコーヒーカップとスプーンが使われている.変な木の板でコーヒーをかき回すより,スプーンの方が良いに決まっている・・でも,この時間,開店しているのはマクドナルドだけ.仕方がないな.
■東海道本線で湯河原へ
大船発7時42分小田原行の電車に乗車する.約10分後の熱海行の電車に,どうせ乗り換えなければならないが,大船駅構内のお店も,休日は8時にならないとオープンしないので,駅でブラブラしていても始まらない.
電車は空いている.車内で居眠りをしていると,瞬く間に小田原に到着する.跨線橋を渡って,下りホームに向かう.
小田原から先は,電車の本数が随分と少なくなる.手持無沙汰なまま,電車の到着を待つ.すると,今日ご一緒する男性Sさんがヒョッコリ現れる.Sさんは,
「・・今日は,杉花粉アレルギーがひどくて・・薬を飲んできましたよ・・」
と愚痴る.
幸いなことに,私はまだ杉花粉アレルギーにはなっていない.しかし,いつ発症するか分からないと言われているので,この時期になると極力マスクを着用することにしている.
■山旅スクール13期にバッタリ
8時55分,随分早めに湯河原駅に到着する。当然他のメンバーはまだ来ていない.
Sさんと二人で,改札口近くで,ボンヤリと立ち尽くす.私達の隣には某大手旅行会社の看板を掲げた人が立っている.
ふと,看板を持っている人の横を見ると,山旅スクールの山岳ガイド,サンダーウエスト氏(以下SW氏)が居る.SW氏は私を山に開眼させてくれた大恩人である.私は,SWさんに,
「SWさん・・ご無沙汰しています・・」
と声を掛ける.
「ウワぁ~・・ビックリした! 相変わらず,お元気そうですね・・」
今日は山旅スクール13(?)期の山行で,南郷山,幕山を縦走するとのことである.私達と同じコースである.今日のテーマは地図読みとのこと.
ちなみに,私は山旅スクール5期生.私がスクール生になってから8年も経過していることになる.まさに“光陰矢の如し”である.
「次の電車で,5期のmakoさん,10期のロングテールさんも来ますよ・・」
とSWさんにお話しする.
「makoさんですか! お会いしたいですね・・」
強風が吹き荒れているために,電車が徐行運転をしているとかで,次の電車が遅延する.その間に,SWさん他,山旅スクール13期の皆さん10名余りは,タクシーに分乗して出掛けてしまう.
<バス停鍛冶屋>
■真鶴半島を見下ろす
予定通り湯河原駅9時30分発鍛冶屋行のバスに乗車する.バスは超満員.9時42分,鍛冶屋に到着する.五郎神社境内で身支度を調え,軽くストレッチをした後,沢山の登山客と前後しながら,9時53分に歩き出す.歩き出してすぐにやや急な登り坂になる.
暫くの間,農家やミカン畑が続く舗装道路を登り続ける.民家が途絶えると,湯河原ゴルフ場沿いの長閑な散策路になる.この辺りになると舗装道路が途絶えて,少し山道らしくなる.高度が上がるにつれて眺望が開け,真鶴半島が良く見える場所を通過する.
■ハイカーで賑わう南郷山
路面は良く乾いていて,浮き石や礫も少ないので極めて歩きやすい.
なだらかな登り道を西へ向かう.やがて,進行方向がほぼ直角に右へ曲がって真北に向かい始める.この辺りから,登り傾斜が少し急になる.
歩き出してから,ずっと10数名のグループが,私達のグループと前後して歩いている.彼らはストップゴー,ストップゴーを繰り返している.このグループの服装や歩き方を見ると,塔ノ岳へ登ってくるグループとは,かなり違うなという印象を受ける.
私達のグループにも足の弱い方が居られるので,
「・・絶対に頑張らないで下さい・・仮に,前の人と間が空いても,間を詰めようなどと思わないで下さい・・」
と繰り返し注意する.
11時05分,やっと白銀林道に出る.ここを右折して,5分ほど平らな舗装道路を歩く.そして,11時11分,再び左折して登山道に入る.登山道は南郷山山頂を大きく左回りしている.標高差で数十メートル登ると,大きく左に曲がり尾根沿いの西南西の道に変わる.
勾配がいくらか急になると山頂は間近である.
11時27分,私達は南郷山山頂(標高611m)に到着する.山頂の広場はそれほど広くはないが,広場一杯に沢山のハイカーが休憩を取っている.
■杉林の中の自鑑水
山頂で眺望を楽しみながら6~7分休憩を取る.私の温度計では,気温は13度.温かいはずだが,海から冷たい風が吹き上げてくる.
短い休憩後,そそくさと南郷山山頂を出発する.なだらかな尾根道をほんの少し進んで,急勾配の下り坂を下りる.ここは勾配はかなりきついものの,浮き石,礫,ザレは全くといって良いほどなく,土が露出している,しかも,歩きやすい階段が付いているし,坂の両側に生え繁っている竹を掴めば身体を支えることもできる.山道を一寸体験した人ならだれでも容易に通過できると思う.
一旦,林道に出てからすぐに右折して山道に入る.そして,12時02分,自鑑水に到着する.自鑑水は杉林に囲まれた小さな窪地にある水たまりのような池である.ここを訪れる度に,この水たまりの大きさが変わっている.
池の側に案内板が立っている.今更ここで説明するまでもないが,石橋山の合戦で敗れた源頼朝が,この池に自らの姿を写してみたという伝承のあるところである.
■寒風の幕山で昼食
若いランナーのグループとすれ違いながら,再び林道を横断する.ここからごくなだらかな登り坂が続く.杉林の中の散策路である.公園風に整備された道である.峠を越え,大石ヶ平への分岐を通過すると,前方の視界が一気に広がり,幕山の山頂が見え始める.
なだらかな凹地を通過して,ジグザグの登り坂を進む.振り返ると色とりどりの緑が美しい山並みが見渡せる.
12時27分,私達は幕山山頂(標高625m)に到着する.ここの山頂には南郷山山頂よりずっと大きな広場がある.湯河原梅林が登ってきたハイカーが多いらしくて,広場は大変な賑わいである.私達もなるべく風が当たらないところを選んで車座を作る.少々寒いが,ここで遅めの昼食を摂る.
昼食後,山頂からに眺望を楽しむ.
■幕山山麓のあずま屋
13時丁度に幕山山頂を出発,山麓の湯河原梅林を目指して下山を開始する.
ジグザグの下り坂を一気に下る,一般道にしては,勾配はやや急だが,所詮は公園内の散策路である.極めて楽に下れる道の筈だが,メンバーの一部に,足が進まない人が居る.この程度の下り坂が円滑に歩けないのでは,先が思いやられる.
「・・彼と,彼は,もう少し,山道に馴れないとダメだな・・」
と思いつつ下山し続ける.
13時26分,湯河原梅林のあずま屋を通過する.この辺りから,一般の観梅観光客の姿が多くなる.
■湯河原梅林へ下山
13時38分頃,梅林に差し掛かる.眼下に広大な梅林が広がっているのが見える.その向こうには城山につながる尾根が見えている.
この辺りから,観光客の数が一段と増え出す.私達もバラバラにならないように注意をしながら下山し続ける.
■見事な梅
梅林の梅は正に見頃.
■“梅の宴”の会場を一回り
道路の両側の梅を眺めながら,園内の道をユックリと下る.白梅,紅梅が実に見事である.中には一本の木に白梅と紅梅が咲いているものもある.湯河原町のHPによると,ここ幕山の斜面に約4,000本の梅の木があるとのことである.
13時55分,公園本部前に到着する.ここで10分ほどトイレ休憩を取る.辺りは沢山の観光客で混雑している.
折から,湯河原梅林では“梅の宴”が開催中である.2月19日(土)から3月6日(日)までが開催期間である.
本部前からイベントが行われている広場に廻る.広場の外延に沿って沢山の屋台が建ち並んでいる.甘酒,コーヒー,ミカンなど柑橘類,鮮魚,土産品,観光案内所などが軒を連ねている.
特に買いたいものは何もないので,ただユックリのんびり冷やかし半分で見ながら,バス停幕山公園に向けてブラブラと歩く.
■バスで湯河原駅へ
成り行きで,14時30分頃,バス停に到着する.今,停まっているバスは立ち席になる.次のバスまで約20分あるという.そんなに待つなら乗ってしまおうと立ち席承知でバスに乗る.
もっとも,ここから湯河原駅まで歩いても大した距離ではないが,極めて退屈でお薦めできない.
14時43分,バスは湯河原駅に到着する.
■真っ直ぐ帰宅
何時もの定例会ならば,山登りが終わった直後,飲み会が実施される(私は毎度飲み会は欠席).ところが,今日は敢えて飲もうという方も居られない.
今夜は雨になると天気予報が言っている.それならば,みんなで上り電車に乗ってしまおうということになる.
湯河原駅14時55分発,東京行上り電車に乗車する.
めでたし,めでたし.こうして昨日の塔ノ岳往復に次いで2日間の山旅を終える.
塔ノ岳ばかりでなく,たまには,こんなハイキングのような山旅も良いなと思った次第である.
<ラップタイム>
9:57 鍛冶屋歩き出し
11:05 白銀林道
11:11 登山道入口
11:27 南郷山山頂(11:35まで休憩)
12:02 自鑑水
12:27 幕山山頂(13:00昼食)
13:55 幕山公園本部
14:43 湯河原 着
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 6.7km
■累積登攀高度 664m
■累積下降高度 613m
■所要時間
鍛冶屋 発 9:53
湯河原 着 13:53
所要時間 4時間02分(4.03h)
水平歩行速度 6.7km/4.03h=1.66km/h
(おわり)
「伊豆・箱根・富士山の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ef1a5d544576ddad8541174cdfe7fcb3
「伊豆・箱根・富士山の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f1e3f12ca9c2a71a129644699dda8860
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