
<大庭城趾公園事務所>
陽春の藤沢:フジ史跡ロードを楽しむ(2)
(五十三次洛遊会有志)
2011年5月2日(月)
<歩行実績地図(1)>
<善行駅から桐ヶ谷公園まで>
■小田急線善行駅から歩き出す
ついこの間まで,桜を楽しんでいたのに,今日はもう風薫る5月.鯉のぼりの季節である.拙宅の近くにある鎌倉中央公園では,沢山の鯉のぼりが爽やかな風を受けながら,池の上を泳いでいる.大型連休の前半はお天気にも恵まれ,公園は沢山の家族連れで賑わっている.
陽気が良くなると,こんなオイボレの私でも,何となく気分が高揚して,いろいろなことをしてみたくなる.そんな毎日が恙なく続いているが,今日は久々に五十三次洛遊会のメンバーであるM丘さん,I河さんのお二人と一緒に,藤沢のフジ史跡ロードを歩くことになっている.
拙宅から藤沢は目と鼻の先だが,言われてみると藤沢のことを意外に知らないのに驚く.私の知っている藤沢は,JR藤沢駅周辺と江の島だけ.それもごく上っ面だけしか知らない.ましてや,フジ史跡ロードの沿線にあるいくつかの公園は全く訪れたこともないし,そのような公園があること自体全く知らなかった.
「フジ史跡ロードってどんなところだろうか・・」
私は興味津々で,8時22分に自宅を出発する.
集合場所は小田急江ノ島線湘南台駅.10時集合である.予めパソコンの乗換案内で湘南台までの経路や接続時間を調べているが,生来の心配性から,ついつい十分すぎる余裕時間を持たないと気が済まない.そんな訳で,大船から東海道本線で藤沢駅へ,小田急線に乗り換えて,9時14分に,早々と湘南台駅に到着してしまう.
湘南台駅で下車するのは初めてである.地下にある改札口を出て,想像以上に大きな構えの駅だとわかりビックリする.やっぱり私は田舎者である.早速,興味津々.駅構内のあちこちをブラブラ歩きする.書店,コンビニ,飲食店などが構内にある.私は出発前にどこかでコーヒーを賞味したいなと思ったが,残念ながら,地下の構内にはコーヒー店はなさそうである.もっとも,地下を隅々まで見て回った訳ではないが・・・
仕方がないので,数分の間,構内の本屋で立ち読みをしてから,集合時間の15分前に改めて改札口に戻る.すると間もなく,お二人も集合場所に到着する.
9時50分,予定より10分早く,湘南台駅から歩き出す.
■円行公園
今日は地元在住で藤沢ウオーキング協会の重鎮でもあるM丘さんが,私達2人を案内してくれる.だから大船(おおぶね)に乗った気持ちで,黙ってM丘さんの後を付いていけばよいのだが,これまた私の生来の困った性分で,手許の地図で現在地を確かめながら歩かないと,どうも歩いた気がしない.そんなわけで,M丘さんには,思わぬ迷惑をお掛けする可能性がある.十分注意しなければいけないなと想いながら,努めて一番後ろから歩こうと心に決める.
歩き出していきなり戸惑う.当初,予想外の地下道歩きである.歩き出しが地下道とは知らない私は,いきなりビックリである.
数分地下道を歩いて地上に出る.地図で確かめると湘南台3丁目付近である.
10時03分,最初の訪問地である円行公園に到着する.
階段を数段登って園内に入る.それほど大きな公園ではないが,綺麗に整備された新緑の遊歩道が,何とも心地よい.私はメモを取ったり時間を記録したりで,すぐに同行のお二人から遅れそうになる.
遊歩道に沿って,小高い丘を半周する.やがて長くて立派な藤棚の下に到着する.藤の花はまだ漸く咲き始めたばかりで,見頃はまだまだ先である.
小高い丘の一角にかなり広い竹林がある.数名の作業員が竹林の手入れをしている.話を伺うと,この竹林で採れたタケノコを近隣の幼児達に振る舞うとのことである.
<円行公園の藤棚>
<円行公園の竹林>
■桐ヶ谷公園
10時08分に円行公園を後にする.引地川左岸沿いの道を南へ下る.住宅地内の閑静な道路である.二つ目の橋で,やや交通量の多い道路に突き当たる.ここを右折,さらに少し先で左折して,10時20分,円行1丁目にある霧型に公園に到着する.
こぢんまりとした閑静な公園である.深い緑陰の下にベンチが設置されている.傍らには,もう少しで見頃を迎えそうな藤棚がある.
公園内を横切って,さきほどの交通量の多い道路から1本南の路地を西へ進む.
<なかむら公園>
■園内の案内板
すぐに五叉路に到着する.円行1丁目と大きな工場(アイビーエム)のある桐原町の境界を走る道路に沿って南へ下る.工場の敷地に沿って西南西に左折する.信号石川和泉原越えて最初の路地を左折して,10時42分,なかむら公園に到着する.
入口に公園の案内板がある.随分と広い公園のようである.
園内に入る.広い遊歩道を道なりに辿る.遊歩道沿いの新緑がとても気持ちがよい.
■長い滑り台
遊歩道を進むと長い坂道になる.坂道に沿って大きな滑り台が作られている.滑ったら楽しそうな滑り台である.良い年をして滑りたいなと思うが自制する.孫でも連れてきていれば,孫にかこつけて滑ってしまうのだが・・・そうはいかない.
<なかむら公園の長い滑り台>
■大きな藤棚
滑り台沿いの道を登ると,土手の上に長い藤棚がある.まだ見頃には間があるが,それでも大きくて立派な藤棚は充分に見応えがある.
<なかむら公園の巨大な藤棚>
<迷い道>
■住宅地内の路地を右へ左へ
10時46分,なかむら公園を出発する.
なだらかな下り坂を北へ進んで,先ほどの信号石川和泉原から少し西の所に出る.この道を西南西に向かって暫く進む.
次に目的地は二番構公園である.藤沢市発行のパンフレットによれば,広い道との交差点を左折するようになっている.ところが,案内役のM丘さんが,もっと先へ行ってから左折するという.私の頭の中はこんがらかる.なぜ,わざわざ遠回りをするのかが分からない.
私が地図を見て最適だと思っている交差点を通り越してから,2番目の交差点を左折する.私の頭の中はますますこんがらかる.
周囲は全く人通りのない住宅地である.やがて路地は直交する路地に突き当たる.ここから更に狭い路地に入る.手持ちの地図にはこの路地は載っていない.今度は狭い路地を右折する.路地の中央にはツツジの並木がある.ほんの数メートル進んだところで,また今度は右折する.民家の裏道のような雰囲気の路地である.路地の中央にはツツジの埋め込みが続く.
<住宅地の中の迷路のような路地を進む>
■駒寄小学校と藤沢市保健医療センター
路地を数十メートルほど進む.そして,11時25分,いきなり駒寄小学校前の道路に突き当たる.この道路は自動車や人の往来もあり,手持ちの地図にも掲載されている.ここでやっと自分が何処に居るのかがハッキリする.
「ああ・・何だ.こんな所に出たのか・・」
私は安堵する.
小学校前で右折して,緩やかな登り坂を道なりに進む.そして,11時27分,藤沢市保健医療センターの前を通過する.
<路地の突き当たりが駒奇小学校>
<二番構公園>
■広い散策路
そして,12時27分,二番構公園に到着する.
園内に入る.鉄平石模様の舗装された散策路と広い芝生が印象的である.散策路沿いにベンチが並んでいる.ご近所の方だろうか,数名の方がベンチに座っている.
<二番構公園の広い散策路>
■池の畔の藤棚
やがて,人工池に突き当たる.池の中に飛び石が造られている.この飛び石を渡ると,大きな藤棚に到着する.
まだ,幾分,ふらつきを感じている私は,飛び石が直角に曲がるところで,一寸“ふらり”とする.
「早くこの症状が完治しないかな・・」
と思いながら,飛び石を渡る.
ここの藤棚のフジも満開には少し早い.
<大場野鳥公園から大場城址公園へ>
■大場野鳥公園
二番構公園を通過して,道なりに南に向けて歩く.道路が右に曲がって三叉路に突き当たる.この三叉路を右へ進む.そして,11時40分,大場野鳥公園の野鳥観察場所に到着する.
観察場所には,木製の板塀が張り巡らされている.板塀の所々に観察用の窓が開いている.窓から中を覗いてみると,全く手付かずの森林が見渡せる.
板塀には,この公園に飛来する鳥類の絵が飾られている.これらの絵を見ると,ここには数十種類の鳥が集まってくるようである.
<大庭野鳥公園の観察デッキ>
<大庭野鳥公園の中を覗く>
■大場城址公園に到着
勿論,大場野鳥公園の中には入れるのは野鳥だけである.私達は野鳥公園の外側を公園に沿って歩き続ける.
進行方向左手にこんもりとした小山が見えている.この小山を左手に見ながら,山裾の道を南へ進む.
11時48分,大場城址公園入口に到着する.
私達は,ここで昼食を摂る予定である.
<大庭城址公園に到着>
(つづく)
「湘南・関東の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1ef3c74a395cad5859f20da9a1b36ab1
「湘南・関東の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9b003af15d1286f020fc25ab10b40ca0
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[編集後記]
2011年5月4日(水) (黄砂)
昨日来,次女一家5人(次女,その旦那,孫3人)が我が家を訪れている.
たちまちの内に家にの中はガヤガヤと賑やかになる.煩くもあるし,可愛くもある.まあ,こうして,子ども達家族が頻繁に我が家を訪れてくれるのは,実に有り難いことである.特に大型連休中は孫子とのお付き合いで,丹沢詣でをしている時間がないのが実に残念である.
昼前に子ども達一家とジジババ合計7人で,近場の鎌倉中央公園を一回りする.公園の池に張られた秀十匹の鯉のぼりを見て回る.
夕方には,長女一家も合流するという.従って,期せずして,夕方には,子ども達孫達合計9人が来訪する.
たまには賑やかすぎるのも良いことなのだ・・・と,自分に言い聞かせている.
「何言ってるんだ・・! 孫が来て嬉しいクセに,格好つけるなよ・・」
と私の奥底に潜むもう一人の私に諭される.