<城ヶ島公園展望台からの眺望>
三浦半島:城ヶ島周遊と三崎町社寺史蹟巡り(2)
(鎌っこ倉ぶ)
2010年5月22日(土) (つづき)
<城ヶ島へ>
■三崎口からバスに乗車
集合時間10時に,参加者15名は,京浜急行三崎口改札口前に集合した. 折から土曜日とあって,駅前には沢山の観光客が集まっている.私たちと同じようなグループも沢山居るようである.
世話役から今日の資料一式を頂戴する.案内役のお師匠さんが精魂込めて作成した資料である.配布された地図を眺めながら仲間と雑談をしていると,メタボ気味の体型の初老の男性が覗き込んでくる.地元の方らしい.
「・・・歩く順序を逆にした方が良いですよ.この道順だと,最後に坂道を登らなければならないですよ・・」
と話しかけてくる.
とはいえ,今日のメインテーマは城ヶ島周遊である.後ろのコースは,途中経過によってカットされるかも知れない.それに案内役が作った地図なので,折角のご注進だが返事のしようがない.彼は,
「年配者にはきついですよ・・・」
と更に注進をつづける.私は内心で,
「あなたのように運動不足のメタボの人に,とやかく言われたくないよ・・」
とカチンと来ている.
10時09分発城ヶ島行バスに乗車する.結構混雑していて,立ちんぼの人も沢山居る.
バスがどこをどう通ったか分からないが,10時41分に城ヶ島突端にあるバス停「城ヶ島」に到着する.辺りは広い駐車場になっている.
■バス停「城ヶ島」から歩き出す
10時55分,バス停「城ヶ島」から歩き出す.案内役のお師匠さんが先頭である.
いきなり駐車場脇から山に登る踏み跡のような細い道を登る.歩き出した途端に,私は方向感覚が怪しくなり,どこを通っているのか分からなくなる.
■城ヶ島灯台
ほんの3~4分歩くと,商店街の端を通る舗装道路に飛び出る.そこから海の方向に向かうが,道路が崩落したとかで,その先が通行止めになっている.仕方なく商店街に戻る.坂道の両側に何軒かの商店が続く.今日は天気も良く土曜日,絶好の行楽日だというのに,シャッターを下ろしたままの店が結構多い.
商店街を抜けて,11時04分に城ヶ島灯台に到着する.銚子の犬吠埼灯台に比較すると随分と小さな灯台だが,灯台の真っ白な建物が印象的である.灯台の敷地内に,この灯台の歴史を解説した案内板が立っている.
灯台から城ヶ島が見下ろせる.素晴らしい風景である.
<この先,崩落で行き止まり>
<灯台への登り坂>
■馬の背洞門
灯台から細い道を下って,11時15分頃,城ヶ島南西の海岸に降りる.ゴツゴツとした岩が累々とつながっている海岸である.小さな凸凹が連続する磯を伝って,暫くの間,歩き続ける.私は歩きながら自分の右足の調子を注意深く確かめ続ける.足に無理が掛からないように細心の注意をしながら,岩の間の歩きやすいところを選ぶ.
11時35分,馬の背洞門に到着する.岸壁が削られて大きなアーチ橋になっている.多分波で寝食されてできたのであろう.城ヶ島にこんな奇景があるとは・・全く知らなかった.洞門の見えるところで,10分ほど休憩を取る.
休憩中に,希望者だけ,洞門のある岬の付け根にある小さな洞門を潜って,海まで出てみる.足許の苔が滑って歩きにくいが,画材になりそうな面白い風景が広がる.
<海岸へ降りる>
<馬の背洞門が見え始める>
<近くで見る馬の背洞門>
<小さな洞門を潜る>
<城ヶ島公園>
■海鵜展望台
11時40分,洞門前を出発する.急な階段を登って洞門上の尾根に登る.尾根からの眺望が一段と開ける.尾根の上まで登ると,舗装された散策路に出る.この散策路を東北東にほんの数分進むと海鵜展望台に到着する.
展望台から湾曲して続く断崖の向こうに,海鵜の分で白くなった絶壁が見えている.その白い絶壁が海鵜の生息地のようである.でも,1羽の海鵜も見当たらない.近くに立っている説明板の記事によると,海鵜は渡り鳥で,10月頃から越冬のために,この場所に飛来するようである.
<馬の背洞門を上から眺める>
<海鵜生息地を望む>
■城ヶ島公園
道なりに散策路を東へ進む.23時38分,城ヶ島公園入口に到着する.入場無料は有り難い.
作業衣を着た中年の男性係員が入口で来場者の応対をしている.気の良い方である.受付に置いてある公園の案内図が少々足りないので全員に行き渡らない.
「・・・チョット待ってて下さい.(地図は)沢山ありますよ・・」
と言いながら,建屋の中から地図を持ってくる.
<素晴らしい散策路が続く>
<城ヶ島公園入口>
■展望台とネコ
沢山の観光客に混じって,公園内の散策路を東南に進む.途中,展望台に立ち寄る.私も負傷している右足の様子を見ながら,ユックリと階段を登って展望台の屋上に出てみる.
展望台の屋上から城ヶ島全体が見下ろせる.
展望台の直ぐ下の日陰に,大きな白いネコが,昼寝をしている.大分,年を取っているようである.通りすがりの観光客が,ネコの頭を撫でている.すっかり人に馴れているネコは,平気で昼寝を続けている.
ネコにあったら必ず写真を撮ることにしている私は,少し汚いネコだなと思ったが,儀礼として写真を撮ることにする.
たまたま居合わせた職員の方の話によると,現在,公園内には数十匹の野良猫が住み着いているとのこと.最も多いときには百数十匹も居たが,その後,野良猫に避妊手術を施すなどして,野良猫の数は減ったという.
<風通しの良いところで寝転ぶノラ> <公園内の散策路>
※塔ノ岳の「ミー君」の方が,ずっと
可愛いなと思う.
■展望台の日陰で昼食
12時15分,次の展望台に到着する.展望台の1階のベンチ付近で昼食を摂る.
ベンチ脇の日陰にマットを敷いて座り込む.京浜急行の売店で購入した冷やし饂飩が私の昼食である.座り込んで暫くすると,海風で冷やされて,だんだんと寒くなる.
■州の御前と安房崎灯台
昼食後の自由時間に,公園の中を少し散策する.公園突端にある急な階段を安房崎灯台が見えるところまで降りてみる.負傷した足に大きな負担を掛けるのも良くないので,途中から引き返して,もとの広場に戻る.
広場の一角に裂いているピンク色の花を眺めながら日光浴を楽しむ.
(つづく)
「鎌っこ倉ぶ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3f8507a4e50182d07421ae02f61d0d17
「鎌っこ倉ぶ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03e809d13bd74e82c2de1ccffd08adb8
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