2007年1月14日。日曜日。晴
朝から暖かく天気も良い。また,塔ノ岳へ登ろうかと思うが,昨日,奥多摩の雷電山へハイキングに行ったばかりなので,2日連続の登山は自重することにした。
それにしても,ホカホカと気分がよい天気である。
それでも,午前中はこのところ貯まっていた雑務を一生懸命こなしていたが,午後からは,オンボロデジカメをポケットに入れて散歩に出る。
実は,私が愛用しているデジカメは,カシオEX-Z3という少々古いモデルである。しかも,HARD Offという店で仕入れた中古品である。私がカシオを利用している理由は,
1. 電源をONにしてすぐにシャッターが切れる
2. バッテリーが長持ちする
3. 記憶媒体がSDである
の3点である。
実は,このカメラの前に,私はカシオのカード型EXLIMを使用していた。その関係で2.および3.の項目は必須であった。
<flower-hillの愛用カメラ>
このカメラは実によく働いた。一昨年のモンブラン,昨年のメンヒ,ユングフラウ,ルアペフ・タラナキ登頂時にも,このカメラを持参した。ただ,雨の中や,零下何度かの低温の環境の中で酷使したので,ときどき具合が悪くなることがあった。
雨の中で使っていると,レンズカバーがしばしば閉まらなくなる。そんなときには,カメラを乾かしてから,小さなピンセットで,レンズカバーを引っ張り出す。また,湿気がカメラの中に入り込むと,まるで湯気の立ち込める風呂場を撮したような写真しか撮れなくなる。こんなときも,カメラの中が乾くまで,辛抱強く待っている。
所が,昨年11月に南アルプスの大無間山・小無間山縦走に参加したときに,決定的な失敗をしてしまった。シュラフ,マット,それに2日分の水が入った少々重いリュックを背負った私は,て大無間山へ登る途中の熊笹の中で,足を取られた。そして,少しよろめいて,右側の土手に寄りかかった。そのとき,運悪く,ズボンのポケットの無造作に入れていたカメラを,土手の石にぶつけてしまった。その結果,写真のように,カメラの筐体が凹み,液晶画面が砕けてしまった。
仕方なく,液晶画面にテープを貼って,その場をしのいだ。
もうこのカメラは捨てようかと思ったが,ひょっとして,撮る機能は残っているのではないかと思い,捨てるのを思いとどまった。
以後,このブログに登場する写真の全ては,この半身不随のカメラで摂ったものである。
ただ,使っていて困るのは,液晶画面がないので,
1. 果たしてうまく撮れているかは,後でパソコンに取り込んでみないと分からない
2. 撮影条件がどうなっているか分からない
3. 何枚撮ったのか,後,何枚撮れるのかが全く分からない
4. 各種の設定条件を全く変えられない
などである。
でも,当分は,このボロカメラを使い続けるつもりである。
今日もまた,このオンボロカメラで風物を撮り続ける。
液晶画面がないので,ファインダーを頼りにする。このファインダーも,筐体の中にゴミが貯まっているので,薄ボンヤリとしか見えない。だから適当に見当を付けて撮り,後でパソコンに取り込んでから,トリミングする。露出や色調もパソコンで調節する。その後,SDカードをフォーマットするか,あるいは画像を消去する。こんな一連の作業をするのは,とても面倒だが,でも今のところ,新しいデジカメを買う気にはならない。
flower-hillも,このカメラも,随分と老いぼれたな~ぁ・・・!
(おわり)
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