地域性と引っ越し願望☆

私は物心ついた頃は函館市に住んでいた。函館は古くから栄えていた港町。
幼稚園に入る前から小学校の1年生まで
函館にいたのだ。
私は体も大きくて自由奔放に遊んでいたので、ご近所の子供の中では、ちょっと、リーダー格的な存在だったと弟がよく言っていた。
私は正義感が強くて意地っ張りだったので負けん気だけは強かった。
でも怖いと大声をはりあげて泣く子供だった。母から、かなり後から聞いたお話なのだが、ご近所の子供にはブラックリストに載るような悪ガキ？(笑)が沢山いたそうだ。確かに車道の真ん中を走ったり大の字で寝転んだり、とんでもない事をするような子がいた。万引きをするような子もいたようなのだ。なので私もその仲間だと思われていたようだった。(苦笑)沢山の子供たちと遊んでいても仲間はずれにしたり、されたり、
ワイルド？に育っていたと思う。
子供の意地悪を学んだ？気がする。(笑)
でも、私は図鑑を抱え男の子も女の子ともワイワイ騒ぎながら昆虫や植物の名前を調べたりして、ちょっと知的な事もして遊んでいた。
それが父の仕事の都合で引っ越す事になった。
寂しかったが仕方ないと諦めた。
引っ越した所は札幌の隣町の江別市だった。札幌のベッドタウンだ。
街は綺麗に整えられているという雰囲気だった。団地がいくつも並んでいた。公園が整備され、きちんとした印象だった。江別市と札幌市の境目の土地で転勤族が多かったのでPTAも北海道では１番うるさいとの評判だったそうだ。
子供達もあだ名以外はみんな名字でさん付けが多くて大人びていた。
友達の家に遊びに行くと友達が、カステラや紅茶を用意してくれ、林檎の皮を上手にむいてくれた。
クラスではいじめはいけない事だとか議論する時間が沢山もうけられた。
帰りの会でも生徒同士が議論する時間が、もうけられていた。なので、
女の子も男の子も活発に意見を言いあった。
学校もお店も病院も駅や公民館も歩いて行ける所にあり、便利だった。日曜日には札幌によくでかけた。
函館での経験も江別での経験も大きな財産になったと思う。
今は山の中に住んでいるが……。
私は若い頃、山梨県と東京都にもほんの少しだがいたことがある。
その場所の地域性があると子供の頃から思っていた。
どこに住むかは重要な事だと思う。
小さな日本でも地域性があるのだ。
私は歳をとって、都会に住みたいと思うようになった。大自然は綺麗で美しいけれど不便で持病のある者には辛い。田舎なので人間関係がわりと難しい。そして函館の近くなので港町の気質が色濃い。幼い頃は無邪気に遊んでいたが今はしんどいなぁと思うようになった。
それで、どこか気候が温暖で住みやすい所はないかと探しているのだが
考えが甘いだろうか？
私はここに子供の頃に引っ越してきて
合わなくて江別に帰りたくて母に何度も帰ろうと懇願したものだ。
そして鬱っぽくなってしまっていた。
登校初日にパンチされたり蹴られたり……。先生も何も言わなかった。
鍛えられたと思えばいいのかもしれないけれど思春期の私は傷ついたものだ。
この歳で引っ越し願望のある私。
いろいろあって、ここが苦手なのだ。
好きな所もあるけどね。
冬は雪深く、やっぱり意地悪に感じるこの土地の気性？から離れたいと思う。大人げないけれど余生を人の悪口ばかり言っているこの土地を離れたい。母が大人になったら一人で引っ越しなさいと言った事を実行したいと思う。(笑)
若い頃の上京には一度失敗しているけどね。(笑)


#７日間チャレンジ