大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その8
台風の影響で朝から雨です、 雨のせいか昨日までの猛暑が少しやわらぎホッと一息・・・ブログの更新です。
何かきっかけが無いとアップできないのは、歳のせいかな? こんなマニアックなページでも見て頂いている方が、
おられますので感謝です。
色々な方がご覧になっていると思いますが、世界的にみても1920~1950年位まではオーナーの希望に合わせ
自動車を生産していました、しかも第二次世界大戦もありましたの、室内の製作記録はほとんど残っていません。
何方かその当時の車を復元したいと思った時にでも、参考にして頂けたらこのページも意味があると思っています。
では本題に・・・何時もながら前回の画像からスタートさせて頂きます。
ホワイトアッシュ(材質名)で腐食した部分を同じ形状で製作して、腐食していない部部と結合させていきます。
結合する時には接着剤とマイナスの木ネジを使用しますが、マイナスネジは日本国内では生産しておりませんので、
以前英国より輸入した在庫がありますのでこれを使用いたします。
このマイナスネジは非常に強固で、ホワイトアッシュに使用しても日本の木ネジの様に千切れる事はまずありません。
フレームの復元と一緒にリャー使徒のベースボードも製作します。 この時代のリャーシートは現代車の様に、
室内から取り外す事は不可能です、何故ならばシャーシートがフレームの一部になっていて、室内に入ってから
製作作業を施します。
先ずはそのベースボードの画像です。
製作したリャーシートベースボードに湿度等の保護をする目的で、保護材を塗装します。
これで木骨再生作業はひとまず終わりになります。
次にリャーシート製作に移りたいのですが、その前にルーフ及び室内の内張りの下準備作業をする必要があります。
ルーフ及び室内全体にに麻布を張り込みます。止める方法はTACKS(タックス)と呼ぶ特殊くぎを使用いたします。
この釘の特徴は先端が三角にカットされていて硬い物に触れると、Uの字状態に曲がりクランプするので、
抜けなくなります。(日本語的に言いますと曲がり釘ですね)
TACKSはロールスロイス車が1980年頃まで使用しておりました、確か『スパー』シリーズになってから無くなったと
記憶しています。
又 欧州車にはボディーのスチールに直接打ち込み釘もあり、特にVW・ベンツ等カーペットを止めるのに
使用されておりました。
この様に古い自動車再生には色々な釘・ネジ等が使用されていますので、弊社では世界中から探し在庫を心がています。
TACKSを使用し麻布を張り込んだ状態です。
これからがリャーシートを室内に作り込んで行く作業に入ります。
先ずは全体の荷重を受けるために麻糸で編んだウエービングテープを、縦6本横一本をベースボードに釘で打ち込みます。
この作業は左右同じことを繰り返します。
この状態で作業を一時中断してルーフを先に張り込みますが、ルーフ製作は又次号とさせて頂きます。
まだまだ夏は始まったばかりですので、皆様もご健康に気を付け乗り切って行きましょうね。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
台風の影響で朝から雨です、 雨のせいか昨日までの猛暑が少しやわらぎホッと一息・・・ブログの更新です。
何かきっかけが無いとアップできないのは、歳のせいかな? こんなマニアックなページでも見て頂いている方が、
おられますので感謝です。
色々な方がご覧になっていると思いますが、世界的にみても1920~1950年位まではオーナーの希望に合わせ
自動車を生産していました、しかも第二次世界大戦もありましたの、室内の製作記録はほとんど残っていません。
何方かその当時の車を復元したいと思った時にでも、参考にして頂けたらこのページも意味があると思っています。
では本題に・・・何時もながら前回の画像からスタートさせて頂きます。
ホワイトアッシュ(材質名)で腐食した部分を同じ形状で製作して、腐食していない部部と結合させていきます。
結合する時には接着剤とマイナスの木ネジを使用しますが、マイナスネジは日本国内では生産しておりませんので、
以前英国より輸入した在庫がありますのでこれを使用いたします。
このマイナスネジは非常に強固で、ホワイトアッシュに使用しても日本の木ネジの様に千切れる事はまずありません。
フレームの復元と一緒にリャー使徒のベースボードも製作します。 この時代のリャーシートは現代車の様に、
室内から取り外す事は不可能です、何故ならばシャーシートがフレームの一部になっていて、室内に入ってから
製作作業を施します。
先ずはそのベースボードの画像です。
製作したリャーシートベースボードに湿度等の保護をする目的で、保護材を塗装します。
これで木骨再生作業はひとまず終わりになります。
次にリャーシート製作に移りたいのですが、その前にルーフ及び室内の内張りの下準備作業をする必要があります。
ルーフ及び室内全体にに麻布を張り込みます。止める方法はTACKS(タックス)と呼ぶ特殊くぎを使用いたします。
この釘の特徴は先端が三角にカットされていて硬い物に触れると、Uの字状態に曲がりクランプするので、
抜けなくなります。(日本語的に言いますと曲がり釘ですね)
TACKSはロールスロイス車が1980年頃まで使用しておりました、確か『スパー』シリーズになってから無くなったと
記憶しています。
又 欧州車にはボディーのスチールに直接打ち込み釘もあり、特にVW・ベンツ等カーペットを止めるのに
使用されておりました。
この様に古い自動車再生には色々な釘・ネジ等が使用されていますので、弊社では世界中から探し在庫を心がています。
TACKSを使用し麻布を張り込んだ状態です。
これからがリャーシートを室内に作り込んで行く作業に入ります。
先ずは全体の荷重を受けるために麻糸で編んだウエービングテープを、縦6本横一本をベースボードに釘で打ち込みます。
この作業は左右同じことを繰り返します。
この状態で作業を一時中断してルーフを先に張り込みますが、ルーフ製作は又次号とさせて頂きます。
まだまだ夏は始まったばかりですので、皆様もご健康に気を付け乗り切って行きましょうね。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。