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Bugatt t35
漸く厳しい冬が終わりに近づき、桜の開花がチラホラと話題になって来ました。
弊社の所在地の関東でも、今冬は雪に悩まされましたが・・・
Bugatt のシート復元は今回が完成編となりますが、余りにも希少な宝石ですので
ブログを見て頂いた方々には ピンと来なかったかも知れませんね。
さて前号でシートバック及びクッションのベース製作は終了致しましたので
いよいよ表皮の張り込み作業に入ります。
先ずはシートバックから完成させて行きます。
ベースですね
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このベースに表皮を縫製して張り込んで行くのですが、シート表面の立てのリブの芯材を製作します。
このリブに使用する綿は、がっしりとした重いインド綿が適しています。
先ずはインド綿を使用する長さにカットして広げてます。
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広げた端からクルクルと巻き込み使用する幅と太さを調整しながら約10本 均一になる様に同じ太さで
製作します。
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これを一枚革を9本のリブを組み込みながら順次に縫製を進めて行きます。
縫製したリブを見ますと一本づつ独立しているように見えますが、贅沢に一枚革で縫製していますので、
リブの表面のレザーのシワ目がお同じ方向で繋がっておりますので、見た目が美しいです。
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縫製したレザーをタックスと言う釘で打ち込んで行きます。
何故現代のタッカーを使用しないかと言いますと、タッカーの幅が邪魔をして微妙な皮の張り込みに適さないので
あえて時間の掛かる釘を使用するのです。(それに当時タッカーなんて便利な物は御座いませんでしたしね)
次にシートバックの裏側ですが、特に見えませんのでそのままでも良いのですが、見えない処まで処理をするのが
美学なのでしょうね。
裏は黒い帆布を全周手縫いで仕上げて行きます。
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これでシートバックは完成です。
続いてシートクッション部分です。
シートクッションはシートバックみたいにリブ構成では有りませんので、縫製したレザーを
シートベースに直接張り込んで行きます。
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張り込みましたらシートバックの裏処理と同じ生地を使い全周を手縫いします。
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手縫い作業がすみましたら、同じカラーのレザーで包みボタンを製作して、表皮と中のホースヘアー(馬の肌毛)が
動か無い様に、 シート表面と裏側に包みボタンを充てて、通し糸でお互いのボタンを固定してシート表面に
デザインのシワを寄せます。
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これでシートは完成いたしました。
後はコクピットセンターのサポート部分とドアーのサイドサポートクッションの製作です。
センター部分の芯材はパイプに依る構成です。
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コの芯材にホースヘアーとリブに使用したインド綿で製作します。
又ドアーサイドサポート部分はリブの中にインド綿を使用して、薄いクッションを製作します。
これらを車両に組み込み完成になります。
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多分エントレーブガッティが自分の為にインテリアデザインをした車両を、見れるのは世界で本車両だけかも知れません。
今日はこれで終了です。
興味が御座いましたら、次回も覗いて頂けましたら幸いです。
クラシックカーは文化財で芸術品 是非大切して下さいね。
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
漸く厳しい冬が終わりに近づき、桜の開花がチラホラと話題になって来ました。
弊社の所在地の関東でも、今冬は雪に悩まされましたが・・・
Bugatt のシート復元は今回が完成編となりますが、余りにも希少な宝石ですので
ブログを見て頂いた方々には ピンと来なかったかも知れませんね。
さて前号でシートバック及びクッションのベース製作は終了致しましたので
いよいよ表皮の張り込み作業に入ります。
先ずはシートバックから完成させて行きます。
ベースですね
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このベースに表皮を縫製して張り込んで行くのですが、シート表面の立てのリブの芯材を製作します。
このリブに使用する綿は、がっしりとした重いインド綿が適しています。
先ずはインド綿を使用する長さにカットして広げてます。
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広げた端からクルクルと巻き込み使用する幅と太さを調整しながら約10本 均一になる様に同じ太さで
製作します。
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これを一枚革を9本のリブを組み込みながら順次に縫製を進めて行きます。
縫製したリブを見ますと一本づつ独立しているように見えますが、贅沢に一枚革で縫製していますので、
リブの表面のレザーのシワ目がお同じ方向で繋がっておりますので、見た目が美しいです。
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縫製したレザーをタックスと言う釘で打ち込んで行きます。
何故現代のタッカーを使用しないかと言いますと、タッカーの幅が邪魔をして微妙な皮の張り込みに適さないので
あえて時間の掛かる釘を使用するのです。(それに当時タッカーなんて便利な物は御座いませんでしたしね)
次にシートバックの裏側ですが、特に見えませんのでそのままでも良いのですが、見えない処まで処理をするのが
美学なのでしょうね。
裏は黒い帆布を全周手縫いで仕上げて行きます。
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これでシートバックは完成です。
続いてシートクッション部分です。
シートクッションはシートバックみたいにリブ構成では有りませんので、縫製したレザーを
シートベースに直接張り込んで行きます。
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張り込みましたらシートバックの裏処理と同じ生地を使い全周を手縫いします。
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手縫い作業がすみましたら、同じカラーのレザーで包みボタンを製作して、表皮と中のホースヘアー(馬の肌毛)が
動か無い様に、 シート表面と裏側に包みボタンを充てて、通し糸でお互いのボタンを固定してシート表面に
デザインのシワを寄せます。
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これでシートは完成いたしました。
後はコクピットセンターのサポート部分とドアーのサイドサポートクッションの製作です。
センター部分の芯材はパイプに依る構成です。
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コの芯材にホースヘアーとリブに使用したインド綿で製作します。
又ドアーサイドサポート部分はリブの中にインド綿を使用して、薄いクッションを製作します。
これらを車両に組み込み完成になります。
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多分エントレーブガッティが自分の為にインテリアデザインをした車両を、見れるのは世界で本車両だけかも知れません。
今日はこれで終了です。
興味が御座いましたら、次回も覗いて頂けましたら幸いです。
クラシックカーは文化財で芸術品 是非大切して下さいね。
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。