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自動車内装専門

LAMBORGHINI カウンタックを彩る No2

2024-08-16 10:29:20 | お知らせ
LAMBORGHINI カウンタックを彩る No2

先ずは問題のナビゲーションモニターを、ダッシュボードに
ビルトインするためにパネルの加工から始まりました。

モニター取り付けスペースを確保するために、ステアリングポストの
右横にある時計左側に移し、センターパネル及びセンターコンソール、
グローブボックス蓋を制作いたします。



この時点で新規パネルの制作は完了いたしましたが、念のために
ナビゲーションのフィッテイングを確かめます。



この画像は加工前の写真ですが、比較するとグローブボックス
蓋の横幅が短く変化したのが、わかると思います。



難問のレザーの染色ですが、試行錯誤の結果完成まで6カ月かかりましたが、
各スペックをクリアーした素晴らしいものが出来上がりました。



専門的になりますが、革のなめし方には二通り方法が有ります。
①クロームなめし
現在のレザーの大半がこの方法です、良い点は耐摩耗性、耐光性が非常に良好。
欠点はレザーの本来持っている風合いが、損なわれます。

②はタンニンなめしです。
 この方法は先のクロムなめしの反対の性格で、風合いが良いが、耐光性、耐摩耗性を
 クリアーするのは非常に難しくなります。

今回は風合い重視しかも透明度の有る色調を出すために、難しいタンニンなめしを選びました。



テスト結果です5段階テストですが、4~5の非常に良い結果です。
因みに一般ファニチャー用は2~3です。

しかし色の透明度を出すため極力染色を淡い色で染めたために、
15頭分染めた内の半分は、牛の筋肌が出て不良廃棄処分となりました。

周りの人は勿体無いと言いますが、美とは妥協しない事と確信しております。

続きます・・・・

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LAMBORGHINI カウンタックを彩る No1

2024-07-30 14:49:51 | お知らせ
LAMBORGHINI カウンタックを彩る No1

ブログを見て戴いている方から、ランボルギニー編も見たいのですが?・・・と
お問い合わせが有りましたので、記載せさせていただきます。

と言う訳で、今日はLAMBORGHINI編ですランボと言えば代表作は何と言っても
カウンタックとなります。
デザイナーのマルチェロ.ガンディニー代表作の一つですが、1971年に発表
されてからすでに40年が過ぎていますが今見てもデザインに古さを感じずに
さらに輝いているように感じます。



今回ご依頼された内容は、内装及び外装も一新すると言うご希望でした。

特に内装はあの狭いダッシュボード内に6~6,5インチのカーナビを
つけて戴きたいと・・・ 



と言うことはダッシュボードパネルを作り変え、
グローブボックスも変えなけれしかも奥行きが無く1DNも2DNタイプも、
ダッシュ内に取りつかないということです。



解決方法としてモニターとナビ本体ユニットを別々に取り付ける方法を選択し
先ずはイメージを確認するために原寸大のモックアップで位置決めに入ります。

ン・・出来そう?

次の難問がご希望のレザーの色です・・この色は染色をされている方でしたら
お解かりと思いが、透明度を必要とする非常に出しにくい色です。



しかも車両用となりますと耐摩耗性・耐光性とスペックをクリアーしなければ
使用できません。

各スペックをクリアーするには顔料を厚くせざるを得なくなり、そうすると
透明度の有る綺麗な色が出にくいという難問が生じました。

てな訳で難問が多々ありますが、赤いカウンタックがどの様に変身して行くか
乞うご期待下さい。

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#Ferrari F40 seat skin

2024-03-08 14:08:13 | お知らせ

Ferrari F40 seat skin

ferrari社の創立者が最後に情熱をかけた車両 F40も生産から35年以上たちました。
40年近く経ちますとインテリアも傷みが目立つようになり特にシートの劣化は激しいようです。

今回はFerrariオリジナル生地を使用したシートスキンのご紹介になります。



オリジナルの生地の入手も困難になって来ました 弊社でもあと4脚分で終了になります。





詳しくはお問合せ下さい。

クラシックカーは文化財でアートです 是非大切して下さいね。

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ferrari F355 interia Restoration

2024-02-22 14:50:50 | お知らせ
Ferrari F355 sports seat Restoration

今回はferrari F355 スポーツシートの復元作業です。
オーナー様が他社で製作いたしましたが、再度弊社に依頼されての復元記録です。
張替え前の画像です。

お馬さんの輪郭もぼやけています。

先ずはすべての表皮を剥がして旧接着剤除去除去作業です。

型紙に合わせてferrari純正レザーのconnollyレーザー A8500カラーの裁断です。

各パーツを縫製して完成になります。

お馬さんマークも綺麗に復元


クラシックカーは文化財でアートです 是非大切して下さいね。

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Ferrari DINO246GT Differences in seat design

2023-11-21 09:18:17 | お知らせ

先日ferrariディノのシートデザインについて問い合わせがありましたので、私の分かる範囲でご説明させて頂きます。

先ずはDinoの種類ですが、最初は排気量2Lの206gtから始まりエンジン排気量を2,4Lに拡大し246GTとなりました。
また246gtには初期型のLタイプから始まり中間期Mタイプ最終型のEタイプと大まかに3タイプに分かれております。

シートフレームは大別しますと206と246のLタイプ・ そして246のMタイプとEタイプと分かれます。

先ずは206のシートデザインです。



素材はビニールレザーです。
おもにシートセンター部部のフレームが異なるために206及び246gtのLタイプには専用ののウレタンフォームが
必要になります。


裏側です。




同じくビニールレザーですが、246gtです。一番ベースモデルのパターンです。


246のMタイプとEタイプのシートウレタンセンター部です。




センター部の206とLタイプ とM・Eタイプとの比較画像です。長さ・厚み・形状ともに違いが分かると思います。



コノリーレザーによるシートデザインは主に2種類です。



そしてデイトナシートパターンです。


246は年式によってデザインが違うのではなくて あくまでお客さまの希望によって各シートデザインを
採用していたみたいです。

シートを張り替える前には可能でしたらシートファームを一緒にお取り換えをお勧めいたします。
製造後数十年の年月をへておりますので、画像の様に風化しているのがほとんどです。




弊社は新たにウレタンフォームをインジェクション型で製作している会社です。


それでまた次回

クラシックカーは文化財で芸術品です 是非大切して下さい。

自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。

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