フィッシャーテクニックのブロックキット

知育玩具・技術教育教材として優れたフィッシャーテクニックのブロックキット、キットの組立方法・新製品情報などを紹介します。

立体駐車場(立体倉庫)

2011年04月11日 | ブロック
会社の近くに立体駐車場がありそのシステムは契約されている方がコンテナに乗って階数と番号を押すと自動的に駐車エリアに動いていき、今度は車にを乗って出口に戻ってくるようになっているようです。実物は水平面はレール走行・垂直面はチェーン式になっています。前々からフィッシャーテクニックでこの立体駐車場が作れないかと考えておりましたが今回製作にかかることにしましたがうまくいくかどうか。
 

プログラムとしては階数と番号の2つをテンキーで入力するとその場所にリフトが動き車を出すとホームへ帰るという内容になります。この番号指定は自動倉庫でも同じシステムがとられていると思いますのでそちらの方にも使えそうです。(バーコードの読取装置と連動できれば良いのですが)

実際のマシンは安全上の対策がかなりなされていると思いますがひとまず度外視して簡単なプログラムと簡単なリフトを作ってみました。駆動は垂直・水平ともラック&ピニオン方式です。リミットにはタッチスイッチを使用しています。水平面はガイドレール上を走行します。
  


プログラムの実行はパソコン画面のパネル上で行き先ボタンを押すことで実行されます。Roboproではプログラム面とは別にパネル面にボタンを配置できます。


今回作成したソフトの概要は次のようになっています。最初のボタンクリックの値(階数)をvar1に、次のボタンクリックの値(場所)をvar3にいれ、その値とモーターが垂直・水平に動いていってタッチスイッチが接触する回数(var2,var4)とを比較して同じになれば停止するという簡単なものです。その後ある一定の時間をおいてホームへ帰ります。これではまだ不完全ですが後は建屋などを組み立てた後修正していきたいと思います。


動きはビデオにとって後日アップします。ここまでの製作所要時間8時間。
順次建屋も作っていきます。

4月9日 休みなので朝から「はり」や「平板ブロック」を使って建屋を作り駐車場らしく仕上げました。またリフトもすこし改善。駐車番号を1-1から3-6 までシールを作って貼り付けました。
  
 

パネル面に車を入れた後入口へ帰るためのHOMEボタンを取り付けました。このボタンを押すことでリフトは入口へ戻ります。


4月11日 新しくフィッシャーの「音と光」モジュールを取りつけリフト移動中は警報灯が点灯し、警報音を鳴らすようにしました。音は付属のサウンドファイルから選びましたがあまり似つかわしい音ではありません。(お耳ざわりですがご容赦を)
またホームポジションへの帰還や階数移動が正しく行われるように若干プログラムも修正しました。
 

動きの内容は変りませんが再度ビデオにとりましたのでここからご覧ください。立体駐車場らしくなりました。若干改善点がありますが概ね完成です。





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中学生対象のコンピューター制御学習キット Robo Starter

2011年04月11日 | 学習キット
You Tubeにアップロードしているフィッシャーテクニック関連のビデオの中で一番多くご覧いただいているのがロボット入門キットのビデオです。その内容はこちらからご覧いただけます。

ビデオは昔のCP01という商品ですが現在はインターフェイスも変りソフトウエアも新しいRoboproになっていて品番はCP24に変っています。インターフェイスからソフトウエア・9Vのアダプターまですべてが付属しているオールインワンのキットで税込価格は29400円です。


日常よく使われている簡単な装置を全部で8種類作り、それぞれをコンピューターで制御して動かします。中学生の技術家庭科の制御学習にはうってつけの教材かと思います。プログラムもソフトウエアRoboproで簡単に作ることが出来ます。


上の2つの装置(スライドドアと溶接機)のプログラムは次の通りです。図からこのプログラムの内容はお分かりいただけると思います。フローチャート順にブロックを並べていくことでプログラムを作成することが出来ますのでなんら予備知識を必要としません。入力はリミットスイッチとフォトセンサー、出力はモーターとライトです。

溶接機ではパルス数で移動距離を計算しています。


付属のインターフェイスはモーター出力4、デジタル入力8、アナログ入力1ですが中学生の制御の学習には充分かと思います。
実際イギリスやドイツではそれぞれの装置を別個に仕立てて中学の学校教材として利用されています。

組み立てられた溶接機・スライドドア・駐車場遮断機・温度調整機(エアコン)です。それほど複雑ではないので組立時間は1台あたり30分から1時間。一番時間のかかっているのは接続導線作りかも。
 
 

さてこのキットで学ぶことができる内容は
1センサーとは何か
2制御とは何か
3フォトトランジスターとタッチセンサー
4非接触入力とは
5タイマー設定など時間管理はどのようにするか
6自動開閉ドアなど自動制御装置と事故防止対策(安全対策)はどのようになっているか
7暗証番号とセキュリティシステム
8アナログ入力とは
9フィードバック制御とは
10プログラムの中での演算子の使い方
11パルスカウンター・エンコーダーとモーターの回転制御
12溶接ロボットなど工場で使用されている産業ロボットについて
といったことを学ぶことができます。

学校でお使いいただくにはマニュアルだけでは内容が不十分ですので先生用の指導マニュアルを編集したいと考えております。









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