最初のククサ作りの失敗を活かし、再度ククサ作りにチャレンジしました。
※ククサ 自作のススメ その1 ~失敗編~
今度は材料の大きさも余裕を持って作っていきます。
桜の丸太を輪切りにした物(玉切)を、更に半分に割ってから風雨にさらした材を使っています。
作る作業自体は、前回と変わりありません。
ドリルで下穴を掘り、チゼルで広げながら掘っていきます。
穴がある程度の大きさになったら、のこぎりで周囲の余分な部分を切り落とします。
ディスクサンダーに木工用のヤスリディスクを付け、様子を見ながら周囲を削っていきます。
桜は乾燥してくると、かなり硬くなるのでなかなか削る作業が進みません・・・
もっとフチの近くまでノコギリで切り落としてから作業するべきでした。
が、この当時はノコギリ作業も全部手作業だったので、いちいち切るのは大変でした。
切っては削り、削っては切る・・・
地味な作業が続きますが、今回はちゃんと握りの部分の幅も確保しています。
取っ手部分にドリルで指を通す穴を開けます。
この写真では上の穴が大きく、下の穴が一回り小さくしていますが、別に意味はありません。
ちゃんと計算しないで穴を開けるから、同じ大きさを二つ作れなかっただけです。
全体の形が出来たら、あとは電動ドリルに様々な研磨用工具を付けて、磨き倒します。
ククサ作りと言えばフックナイフで手作業で!とこだわる方も多いですが、自分は電動工具をバリバリに使います。
ククサ作りに限らず、自分の木工は電動ドリルとディスクグラインダーでほぼ行っています。
形が出来上がったら、アク抜きのために煮込みます。
今回も塩は入れず水だけです。
・・・塩って何か効果あるのかなぁ?
1時間以上煮込んで、鍋から引き上げた所です。
野外に置いて乾燥させます。
が、しかし!
乾燥した木材を煮込んだからか、はたまたもともとの木材の含水率が高かったためか、それとも急激に乾燥させたためか・・・
大きな亀裂が!
取っ手の周辺にも割れが発生しています・・・
幸い、内側まで貫通していない割れだったので、容器としての使用に問題はありません。
対処法として、まずは割れが消えるまで周辺を削ります。
削っても消えないほどの深い割れには、前回のククサ作りでも行った「コクソ」を塗ります。
その際に使う木工用ボンドですが、いろいろ調べて、こちらの「タイトボンドⅢ」を使いました。
このボンド、接着力が強力なのはもちろん、なんと食品の間接接触についてFDA(米国食品医薬品局)に承認されており、食器類に使っても安心だとの事!
ボンドが乾いたら、余分な部分を削り取り、仕上げに荏胡麻油を塗ります。
たっぷりと塗ったら一晩おいて、染み出してきた余計な油をふき取ります。
これでククサの完成です!
今回は形もそれっぽく、中身も漏れ出さず実用できる物になりました!
頑張って削ったんですが、それでも容量は実用180ml。
なかなか大きく深く削るのは難しいですね。
こちらは作って1年以上使っていますが、いまだに不具合は出ていません。
そして、今年になって久しぶりにまたククサを作ったのですが・・・
次回に続きます。
ククサ 自作のススメ その3 ~三度目の正直編~
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