≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

ICU モダンミュージックソサエティ第60回定期演奏会・記念イベント

2016-12-30 19:03:38 | 音楽


お誘いがあったので、万難を排し行った。
ビッグバンドというのは、ホーンセクションが トランペット4~5人、トロンボーン4人、サックス5人 に、
リズムセクションがドラムス、ベース、ギター、ピアノ、という編成のバンドで、ジャズを演奏することが多い。


学生数の少ない大学でビッグバンドのメンバーを揃えるのは本当に大変だ。
個々の楽器のレベルが異なるなか、なんとかまとめてサウンドを作っていくのは本当に困難だ。
なんとか使えるくらいに上手くなったころにはもう引退なんだよな。
ああみんながんばっているなぁ、と見ていて親心がやたらと刺激されてしまうよ。


そして、記念イベントがたいそうふるっていた。
なんと、ケイ赤城井川弥生 がこんなに安く見られてしまう!
OB/OGの二人の楽器はピアノである。
ケイ赤城氏はなんと、伝説の巨匠トランぺッターのマイルス・デイビスと一緒にやっていたことがある。
井川弥生氏はホセ・ジェイムズとか黒田卓也とかの出たニュースクール出身だそうだ。 一緒だったことがあるのかなぁ?

いやぁ、学生たちだってそこそこよかったんだけれど、
同じ楽器!? と思うほどすごい音が出るんですよ、ご両人。 プロとアマの差を見せつけられた。

ケイ赤城氏は次元が違った。
ピアノってこういう風に音を出す楽器だっけ!? 少なくともメーカーは考えていないと思う。
とにかくタッチが強い。
いや、ひっぱたいた汚い音では決してないのだけれど、あんなに迫力のある音が出るなんて知らなかった。
もちろん柔らかい音色も出すし、音色、音量、単音から早いパッセージにハモ、ととにかくレンジが広い。
縦横無尽に多彩な音を出して、聴く人を否応なしに引きずり込む。
もうこれは暴力だ、と思った。

赤城氏と井生氏の2台ピアノデュオなんてものもあった!
どうなるか、と思ったが、ケイ赤城氏が井川氏をいいように乗せていった感じで、
男性的な赤城氏の音に女性的な井川氏の音が重なって、それが会場いっぱいに広がって、
なんかすごいところに居合わせてしまった。

プロならほかにもインナーギャラクシーオーケストラの三木敏悟氏とか
アレンジャーの外山和彦氏とかサックスの宮浦清氏とか
OBじゃないけど長年バンドを指導したトランペットの外山昭彦氏とか 縁の深いサックスの吉田治氏とか、
もりだくさんの出演だった。
山野楽器の前の社長、故山野政光氏やジョニー野村氏が会場にいなかったのがさみしい。
ところで、三木敏悟氏ってジェイムズ・ブラウンにちょっと似てない?

コンサートの最後には、なんと現役とOBのビッグバンド2セット合同で
カウントベーシーオーケストラのあの名曲エイプリルインパリ を演奏して、
クリスマスイブにぴったりのあのラストをちゃんと演奏してくれて、大盛り上がりだった。


楽しい楽しいコンサートをありがとう!



     静嘉堂文庫へ行った。 へつづく



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