≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

継ぎ当て、スピナッツ72号、46号

2009-02-09 10:51:57 | その他手芸

子供のセーターの肘に穴が開いた。
どうやってふさごうか、と手持ちの布を色々眺めたが、どうもピンとこない。
そうだ! モチーフ編みをやってみよう!!
ということで、試行錯誤、見よう見まねでやってみたのが、これ。

セーター・カーディガンは7枚くらい編んだことがあって、棒針なら少々自信があるのだが、
かぎ針はほとんどやったことがない。
鎖編み、細編み (こまあみ)、長編みが分かるくらい。
ネットで調べたりして、何とかこんな感じ。
まあいいや、子供は気に入ってくれたから。


スピンハウスポンタの出しているスピナッツ72号が送られてきた。
染織αが休刊となって、どうも情報に飢えていたところに、
「清野新之助」 という名前が目に飛び込んできたので、頼んでみたのだ。
いや、わたしはウールじゃなくて綿なんですけど、と思いつつも、
やはりビッグネームには勝てなかったみたい。

わたしがよく参考にする、岸田幸吉 『ウィービング・ノート』 にも
清野新之助のホームスパンが取り上げられていて、
前から憧れであったのだ。

清野氏はもともと木工だった、というのが、妙に親近感が湧いてきた。
夫にこの記事を見せたら、なかなか興味をそそられたようだった。
清野氏が機 (はた) の前でロッキングチェアに座って柱にもたれかかっている写真、
これが特に気になったらしい。
木曽三岳奥村設計所のロッキングチェアではないか、といっている。
木工家は見るところが違う。

しかしもっとびっくりしたのが、群馬県多野郡吉井町から大量に出土した紡錘車の記事。
まず、まあそこそこにうちの近所だ、という点。
次に、記事の一部を書いているのが、パオの高橋兼司氏、という点。

だいたい染織一般の情報や材料や道具は、京都発、というのが多くて、
しかも、なんだかよそ者は肩身が狭いような気分にさせられることが多くて、
その京都から来た雑誌に、群馬で仕事をしている方の群馬の話が出たので、
なんだか嬉しくなってしまったのだ。

吉田誠氏の記事も、とても興味深かった。
群馬県の古名、毛野国 (けぬのくに) は 絹 からきているとか、
甘楽郡 (かんらぐん) は 韓 からきているとか、
大化の改新で養蚕や織物の技術を持った渡来人が沢山この地域に来たとか。
なんだ、染織の一大中心地だったんじゃないか!わたしのいるところは。
京都から見ると田舎もん、なんてひねている場合ではないのだ。

しかし、紡錘車特集の冒頭にあった、
紡錘車の重さや形状から、紡いでいた繊維や作られていたものが推測できるのではないか、
という問いに対する答えはなかった。
吉田氏の記事から推測するに、やはり絹かしら? 繭から引いた糸に撚りをかけた?
こんど多胡碑記念館に行ってみようかしら!?


せっかくだから、72号のほかに46号も送ってもらった。
麻の話に興味があったからだ。
リネンのマフラーを織るようになって、
リネンってどういう植物からとれるどんな繊維なんだろう? と思うようになった。
フラックスなら花苗カタログにたまに載っていることもあるので、
全く知らない、というわけではなかったけど。

落ちこぼれではあるが、いちおう大学では生物学を専攻していたので、
有機化学的な知識、どちらも単糖グルコースが繋がってできているのに、
動物はでんぷんは消化できてセルロースは消化できない、という話はきいたことがある。
牛や羊やワラビーやシロアリなど、みなお腹に微生物を飼っていて、
それがセルロースを分解するから、セルロースばかりの草を栄養に出来るのだ。
(その微生物ごと消化するので、たんぱく質も摂れるらしい。)

リネンの生成りは、綿の生成りのような薄いクリーム色ではなくて、なんだかもっと灰色がかっている。
植物は特に黒くも見えないんだけれどなぁ、あくかなぁ、と以前から不思議に思っていたのだが、
それはなんと、精錬に黒カビを使うからなんだそうだ!
じゃあ、白いリネンはカビを使わない精錬方法なのか?
それとも生成り糸を漂白しているのか?
興味は尽きない。
麻、といっても、さまざまな植物のいろいろな部分からとられた繊維から出来た糸なので、
基礎的な知識をまとめられているものを読むと、なんだかとても勉強になる。

46号でほかに目にとまった記事は、繕いもの、継ぎ当ての話。
↑ちょうど継ぎ当てしたところでした。


                                         にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手織り・機織りへ にほんブログ村 美術ブログ 織物・染織へ



2月6日の朝、玄関から見える山。
よく晴れていた。

こういう日は、青い空に白い雲、それに山の葉を落とした木々、
それらがコントラストも強く、くっきり見えるのだが、
カメラに収めると、青空が写れば山は真っ黒、木々の枝が写れば空は真っ白、
という風になってしまう。
でも、このときは山に日がよく当たっていたので、両方うまく写ってくれた。

杉が赤い。 車に花粉が着くようになってきた。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 試し織り | トップ | さらに継ぎ当て、花3種 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他手芸」カテゴリの最新記事