トーハクで『正倉院展』を観た。 よりつづく
特別展を観てくたびれたので、本館は気になる所だけ少し観て帰ることにした。
↑千手観音菩薩坐像 木造、金泥塗・截金、玉眼 南国朝時代・14世紀
11の頭上面をいだだき、42の脇手を表す千手観音。本来は千本の手を備えるとされるが、実際には省略された形になることが一般的です。角張った顔などは中国・明時代ごろの特徴を取り入れたもので、院派仏師の作。台座、光背に至るまで制作当初のものが残っています。
とキャプションにある。 光背の透かしが繊細で美しい。影も美しい。そこを見せる展示がよい。
火焔型土器 伝新潟県長岡市馬高出土 縄文時代(中期)・前3000年~前2000年
複雑に発達した把手が、燃え盛る焔のようにみえることからこの名がつきました。過度ともいえる立体的で躍動的な装飾が、本来煮炊きの器である深鉢の形にとらわれることなく全体を覆いつくしています。縄文時代中期の人びとの造形力の豊かさをここにみることができます。
とキャプションにある。 昨夏に観た「縄文―1万年の美の鼓動」では火焔型土器の写真を撮れなかったのでちょっと嬉しい。
埴輪 猿 伝茨城県行方市 大日塚古墳出土 古墳時代・6世紀
資料集とかでよく見る埴輪だ。
小袖 染分綸子地若松小花鹿紅葉模様 江戸時代・17世紀
いわゆる慶長小袖の一例。黒地鹿の子絞り、藍地鹿の子絞りに染め分け、黒地の部分に刺繍で模様を表わした、繊細なデザインです。若の歌枕である「三笠山」を象徴する紅葉に鹿、赤と白の小花模様、吉祥模様である若松など、格調のあるモティーフで彩られています。
とキャプションにある。 染めだけ、刺繍だけ、じゃないんだよねえ。立体的で重層。秋の柄。ええ、観たのは10月だったし。
紅型衣装 浅葱地流水紅葉若松雲模様 沖縄本島 苧麻製 第二尚氏時代・19世紀
紅型とは、南国の日差しに映える色彩豊かな琉球の型染めのことです。もとは「カティキ(型付き)」と呼ばれ、王族など身分の高い人物にのみ着用を許されました。流水や若松、紅葉といった和風の模様や暈しの技法は、日本の友禅染めの影響でしょうか。
とキャプションにある。 鮮やかできれい。飛んでいるのは何の鳥だろうか?
鷺置物 大島如雲(1858~1940) 銅鋳製 大正~昭和時代・20世紀
作者の大島如雲は明治の金工家。安政5年(1858)に江戸で生まれ、父親より鋳造技術を学びました。特に精巧な蝋型鋳造に妙技を発揮し、仕上げのキサゲ(金属表面をけずって仕上げること)のにも長じていました。美術学校(現在の東京芸術大学)でも教鞭をとりました。
とキャプションにある。 すっきりと美しい。
トーハク本館 へつづく
特別展を観てくたびれたので、本館は気になる所だけ少し観て帰ることにした。
↑千手観音菩薩坐像 木造、金泥塗・截金、玉眼 南国朝時代・14世紀
11の頭上面をいだだき、42の脇手を表す千手観音。本来は千本の手を備えるとされるが、実際には省略された形になることが一般的です。角張った顔などは中国・明時代ごろの特徴を取り入れたもので、院派仏師の作。台座、光背に至るまで制作当初のものが残っています。
とキャプションにある。 光背の透かしが繊細で美しい。影も美しい。そこを見せる展示がよい。
火焔型土器 伝新潟県長岡市馬高出土 縄文時代(中期)・前3000年~前2000年
複雑に発達した把手が、燃え盛る焔のようにみえることからこの名がつきました。過度ともいえる立体的で躍動的な装飾が、本来煮炊きの器である深鉢の形にとらわれることなく全体を覆いつくしています。縄文時代中期の人びとの造形力の豊かさをここにみることができます。
とキャプションにある。 昨夏に観た「縄文―1万年の美の鼓動」では火焔型土器の写真を撮れなかったのでちょっと嬉しい。
埴輪 猿 伝茨城県行方市 大日塚古墳出土 古墳時代・6世紀
資料集とかでよく見る埴輪だ。
小袖 染分綸子地若松小花鹿紅葉模様 江戸時代・17世紀
いわゆる慶長小袖の一例。黒地鹿の子絞り、藍地鹿の子絞りに染め分け、黒地の部分に刺繍で模様を表わした、繊細なデザインです。若の歌枕である「三笠山」を象徴する紅葉に鹿、赤と白の小花模様、吉祥模様である若松など、格調のあるモティーフで彩られています。
とキャプションにある。 染めだけ、刺繍だけ、じゃないんだよねえ。立体的で重層。秋の柄。ええ、観たのは10月だったし。
紅型衣装 浅葱地流水紅葉若松雲模様 沖縄本島 苧麻製 第二尚氏時代・19世紀
紅型とは、南国の日差しに映える色彩豊かな琉球の型染めのことです。もとは「カティキ(型付き)」と呼ばれ、王族など身分の高い人物にのみ着用を許されました。流水や若松、紅葉といった和風の模様や暈しの技法は、日本の友禅染めの影響でしょうか。
とキャプションにある。 鮮やかできれい。飛んでいるのは何の鳥だろうか?
鷺置物 大島如雲(1858~1940) 銅鋳製 大正~昭和時代・20世紀
作者の大島如雲は明治の金工家。安政5年(1858)に江戸で生まれ、父親より鋳造技術を学びました。特に精巧な蝋型鋳造に妙技を発揮し、仕上げのキサゲ(金属表面をけずって仕上げること)のにも長じていました。美術学校(現在の東京芸術大学)でも教鞭をとりました。
とキャプションにある。 すっきりと美しい。
トーハク本館 へつづく
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