東京駅そばの コットンクラブ に行くのは2回目だ。前回はジャズのソロピアノのフレッド・ハーシュ だったが今回は思いっ切り若手でコンテンポラリーなジョーダン・ラカイ。
ジョーダン・ラカイはオーストラリア出身でロンドンを拠点とするマルチプレイヤー。どんな音かというと Rolling Into One とかどうでしょう?
ちょっと内省的なんだけれどハートは燃えている、っていう感じ。
始まるまえ。コットン・クラブはビルボードライブ東京やブルーノート東京に比べるとフロアがフラット。
ステージは前センターのキーボードにジョーダンが座る。向かって左後ろがベース、ジョーダンの後ろがドラムス、ドラムスのすぐ右がパーカッションで、一番右が左利きのギター。みな若い。パーカッションを加えているのが特徴だと思う。
歌のメロディーはそれほどリズムが忙しかったりせず乗ろうと思えばゆったりと乗れるフレーズなのだが、支えるほかの楽器がダイナミックなリズムを作っている。もちろんパーカッションが大きく補強しているのは間違いない。ジョーダンのキーボードがハモとリズムをリードしている。
パーカッションはコンガ、ボンゴ、ウィンドチャイムなどが見えるけど、電子楽器もときどき使うし、色々駆使していた。シェイカーも使ったりして、その振るパターンが何種類もあって見ていてとても面白かった。
ドラムスはシンバルの音が印象深かった。例えるならマットな金属の輝き、とでもいうか。片手でシェーカーを振ることもあったな。
ベースも格好良かった。あのベースラインに乗っかるのがそのメロディーというのが面白い。
ベースは普通の4弦なのに(いちばん低い音が E )、前述↑の Rolling Into One はベースが低い D を効果的に鳴らしていた。そういえばよくチューニングしていたなあ。この曲は下げていた !?
どれも面白く、曲ごとに新しいリズムパターンや響きを作ろう、という意欲を感じる。
1曲1曲盛り上がり会場全体が響きうねる。こういうのを期待してわざわざ山奥から出てきている。すごくよかった!
正直いえば、こんなにオリジナリティも実力も実績も世界的な評価も高いミュージシャンがこの値段でこれしか集客できないのか、疑問でならない。動画を見れば他国のライブの盛り上がりは桁違いだ。日本の経済の落ち込みを感じずにはおられない。
とか思うけれど、先日来日したトム・ミッシュのライブは会場が広いしスタンドだし、って行かなかったりしたわけで、我儘である。
飲んだのはノンアルのグレープジュースとスペインというカクテル。
つい撮ってしまう大きいランプ。
モアレを効果的に出すこのライトはお気に入り。
吹き抜けのあちら側。
オマケ:ライブ後、ほろ酔いで東京駅の丸の内側をふらふらした。新丸ビルのあえて古めかしくトーンを落とした感じが気に入った。
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