カート・エリング&チャーリー・ハンター “スーパーブルー” ライブ をブルーノート東京で観た次の晩はビルボードライブ東京でタワー・オブ・パワーのライブだ。
おやじバンドの次はじいさんバンドだ。なんと贅沢な日々だ。
会場へいざなう 天井と床の青い光が印象的だ。ブルーノートに青い光があってもなにも不思議ではないが、ビルボードライブも青いんだよな。
突き当りを左へ折れると、
急こう配に席が配されている。
建物の3階にステージがあって、同じフロアの席と、入口のあった4階、ステージから一番遠い5階席がある。
何回か行った経験からいうと、4階席の前列中央が一番いいと思う。ベニー・シングス のときがそうだな。
今回は残念ながら4階席の後列やや左の席だ。同じ4階でも前列と後列でこんなに高さに差がある。
こんな感じにステージを見下ろす。
ステージの上をズームする。
トロンボーンと、ベルが大きめだからフリューゲルホルンかな? 後ろにはヤマハのキーボードを載せたハモンドオルガン。左後ろにはハモンドオルガン用のレスリースピーカーもある。右にはドラムセットがちらと見えている。
ドラムセットの右側。縦に積み重ねたアギュラーアンプの手前にベースが立てかけてある。フェンダーのジャズベだろう。
そのうしろラックには、なんだかいくつもギターが置いてある。
頼んだドリンクが来た。
夫の頼んだ紅茶は保温のためだか2重になったガラス製のコップに入っている。最近増えたね、2重ガラスコップ。わたしも使っているけど、思ったほど保温性はよくないんだよなあ。でも見た目がいいからね。昨日のブルーノート東京でも見た(写真に写っているよ、見つかるかな?)
タワー・オブ・パワーはアメリカのソウルファンクバンドだ。
なんと結成は1968年で、中心メンバーのテナーサックス奏者の エミリオ・カスティーヨ とバリトンサックス奏者の ステファン "ドク" クプカ がいまだにステージに上がって活躍している長寿バンドだ。結成して56年だよ!
ちなみにこのステージ時でエミリオ73歳、ステファン78歳です。
リーダーのエミリオが小林克也に似ているのがポイント。
アース・ウィンド・アンド・ファイアと比肩するバンドだ。っていうか、タワー・オブ・パワーのほうが若干結成が早い!
ファンクらしく、元気の出るテンポで、ホーンセクションがカッコいい。ヴォーカルも歌い上げ、観客に一緒に歌うように呼びかけ、振り付けもあって、楽しいステージだ。
タイニーデスクコンサートにタワー・オブ・パワーが出ているよい動画がある。ヒット作「ワット・イズ・ヒップ?」のリンクを貼る。
Tower of Power: NPR Music Tiny Desk Concert "What Is Hip?"
楽しそうでしょ!
1stトランペットのデイヴ・リチャーズは、なんとトロンボーンとの持ち替えをする。トランペットとフリューゲルホルンの持ち替えは普通だけれど、マウスピースの大きさがぜんぜん違うトロンボーンを遜色なく吹けるなんてびっくりだ。エミリオもそこを高く評価する、と紹介していた。なにしろ長くバンドを続けていて、参加したことのあるミュージシャンも大勢いるから、その中で評価されるというのはすごいことなのだ。
オルガンのロジャー・スミスもとても存在感があってよかった。
リードヴォーカルのジョーダン・プラカシュ・ジョンは若くてステージを盛り上げていた。階段を上り下りして観客席を回ったり、ギターを弾いたりもした。いっぱい立ててあるうちのひとつね。
ジョーダンはスポーティーでカジュアルな印象だったけど、テーラードジャケットを着ていた。前日のカート・エリングも他のメンバーは着ていないのに一人だけテーラードジャケットをおしゃれに着ていたし、ヴォーカルはちょっと格を上げるものなのだろうか。
バリトンサックスのステファンはステージへの階段を、支えられてよちよちと上っていた。しかしステージパフォーマンスに不安を感じるものはなかった。重たいバリトンサックスをずっと下げたまま立ちっぱなし、時々は振り付けも入る。
体力あるなあ。長年つづけているからかな。しかし、一晩で2ステージが3晩連続。移動日を1日とってビルボードライブ大阪で2晩。お疲れ様です。
ジェイムズ・ブラウンを観てファンクを始めた、とエミリオが言っていた(と思う)。
やっぱりジェイムズ・ブラウンだよねえ❗ ジェイムズ・ブラウンを生で観ることの出来た年齢だよなあ。アレを生で観たら、カミナリに打たれたようだよな、きっと。
ジェイムズ・ブラウンにちなんだ曲 Diggin' on James Brown のまえに言ったんだっけ?(記憶が曖昧で、すみません)
エミリオが、オレの名は? と観客に訊いて、客が、エミリオ・カスティーヨ! と返すやりとりを何度もした。
会場中で返事があったけれど、最も熱心だったのが3階最前列だ。エミリオにいじられるやりとりもあった。
普通の観客ではないな。ああ、ファンクラブか!
なかなか大きい音響、それに負けないように声を張り上げて一緒にフレーズを歌ったりはやし立てたりリズムに合わせて手を叩いたり拍手したりした。
熱量のあるステージを観てわたしもとても熱量を使いました。
ああ、楽しかった!タワー・オブ・パワー ありがとう❣️
ビルボードライブ東京HP、 タワー・オブ・パワー
ステージ終了後、ステージまえまで下りてみた。
ドラムセットのスネアが2台ある。昨日のカート・エリング&チャーリー・ハンターも昨年のシオ・クローカーも2台だった。最近の流行りかなあ。
セットリスト。掲げているのがエミリオにいじられていた人かな?
上の赤文字で貼ったYouTube動画の「ワット・イズ・ヒップ?」はアンコールでした。
ロビーの壁にはビルボード誌が飾られている。その前にお祝いの花が立てられていた。タワー・オブ・パワーのファンクラブが日本にもあるなんて、すごいね。
上から2番目の写真の左側の壁です。
アップ。
ビルボードライブ東京を出てそのまままっすぐ行くと突き当たる窓。
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