余暇Hike気分

「起きチョッた~?」退職後の生活を楽しんでる私は娘からの電話に応えます。「起きチョるよ~!」

私は杖をついています

2015-07-23 | 健康・生活
  この記事は、OCNのホームページサービスの終了に伴って、
ホームページに掲載していた記事を
こちらに移したものです。(2015年7月記す)



  私は杖をついています。 一本杖です(T字型というらしい)。
どうしてかというと、「左変形性股関節症」で杖なしでは歩き回ることができないからです。
振り返ってみると43歳のときからで、もう19年(2004.07現在)になるんですね。  このページは私の杖つき?生活についてちょっと書いてみます。

    わたしの股関節症のこと
  原因は何かというと、生まれたときに左足が(先天性)小児脱臼だったことと、直接原因はその左足を軸にして、その頃流行っていたボーリングを調子よく投げたこと。
  生まれて1年経ってから小児脱臼だと分かり、長いことギブスをはめていたと母から聞かされていましたが、おかげでチャンとくっつき、よくなったとばかり思っていて、よもやその名残をとどめているとは思いもしませんでした。
  普通に走り、泳ぎ、ゴム飛びをし、大山や九重に登ったりもしていました。 下山の途中で左足の付け根辺りを握りこぶしでとんとんとたたく癖も、「やっぱり小児脱臼してるから右より余計疲れるんだ」ぐらいにしか思っていませんでした。

    今(2004年・64歳)の段階で気をつけていること
1 サッサと歩く!(運動になるようにネ (^_-)-☆
(もともとブラブラ歩きは苦手、目的地に向かってまっしぐらタイプ^^)
・必ず杖を使い、手すりがあれば利用する。
・無理をしないで途中で休む。

2 急な動きをしない
・前に行こうとして、急に考えを変えて不用意に横に移動したりしない。
(悪い方の左足を軸にしてしまったりして、股関節に大変負担がかかる。)
・立ち上がるときは、はめ込む気持でゆっくり。
(しゃがんでるときは骨盤と足が直角ではなく鋭角にルーズな状態になってるので、立って直角にする際は注意が必要。)

3 ねじれ動作をしない
・左関節をねじることが出来ないので、これは厳に慎む

4 筋肉を鍛えた方がいい、、、、んだけど
これがなかなか出来ないコンジョウなし・・・(><;。 ついつい楽に腰かけて、、、パソコン? だからせめて「歩く」ときは、サッサと運動になるように歩こうと思ってるんだけど、その「歩く」時間が非常に少ない。
それでは効果も期待できないよね。(^-^ゞ

    杖について
  杖は1985年5月から2010年8月まで25年間に5本買っています。
a 白木のT字型
   (1985/05に整形外科であつらえてもらったもの)
b アルミの折畳み式
   (使わないときに三っつに畳める携帯用)
c アルミのT字波型(写真①)
   (握るところが波型になっている)
d 木製のT字型(写真②)
   (白木ではなく、aをおしゃれにしたもの)
e 木製のT字型
   (d と同じもの)(2010/08 購入)

(c)  と (d)(e)
↓      ↓

a から c はほんの短期間使っただけ。 d・e が使いやすくずっと使っています
・ 今使っている e(写真②) は、普通は車の助手席に置いている。
・ 今はまだ、杖なしでは一歩も歩けないということはないが、最近では(2010年8月から)家の中でも必要になっていて c(写真①) を使っている。 握り部分が使いにくいのですが、家の中なので長距離を歩くわけではないので利用している。
・ 傷などついて古くなった d(写真②)は、家の傘たてに置いて、家の外回りで使っている。

おすすめは写真②の d木製T字
しっかり握れて力が伝わりやすく、使いやすい。杖に傷はつきやすいが当たりが柔らかくていい。
手首やどこかに引っ掛けることの出来る、ケイタイのストラップのようなものが取り付けてあるんですが、それが擦り切れてとれたので、写真②では、ケイタイ用ストラップを、コードを留めるもの(部屋を這わせるときに使うもの)で留めています。

他のa~cについて思うこと
a 白木のT字型は
しっかりしていて機能的には十分です。
ただおしゃれではない。(杖つくのにおしゃれも何もあったもんじゃないですけど、^^)
b アルミの折りたたみは
まず折りたたんでおくようなトキがなく、高さの調節も出来ず、細いので体重が預けにくく、実用的でない。
c アルミのT字波型(写真①)は
軽くてしっかりしているが、握り手が波型になっていて使いにくかった
親指と人差し指の付け根でしっかり体重を支えたいのに、手のひらが波の高いところに当たってとても邪魔になります。 手のひらでは杖は握れません。 しっかり体重を預けられるのは 親指と人差し指の付け根 です。


  すっかり杖をつく生活が普通になっている私は、ふっと杖をついてない人を「危ない!」と思ったり、大勢の人が行き来している景色の中で、まるで異次元、二本足で歩く異星人の中に自分が立たされたような錯覚を覚えて、苦笑したことが2度や3度ではありません。
  あの人たちはあれが普通なんだー、、、(^o^ゞ
  慣れとはこんなものでしょうね。  たった20年足らずで、、、。

 ◇1941.11月  先天性小児脱臼を持って生まれる
  生後1年経った頃足の悪いことに気付き、それから約1年間ギブスをはめた生活。私が生まれてすぐ父は戦地に行き、戦時中で医療物資も乏しく大変だったと聞きます。 本当はもっと早く判って、もっと早くからするべきだったと母は言っていました。
 ◇1975.04月(33歳) ボーリングの途中、投げたとたんに股関節をはずしてしまう
医師の診断(東整形外科)(山大附属病院)
  小児脱臼だった話は聞いていましたが直ってると思っていますし、別に何の支障もなく学校を卒業し、就職し、結婚し、子供も二人生まれ、ごく普通のありふれた生活を送っていました。 無理が利かないなどとは思いもせず、そのころ全盛だったボーリングを、投げた軸足にねじれの負荷がかかり過ぎ耐えられなかったらしい。
  ・ 骨盤の変形(足を支える屋根部分がない)による障害
  ・ 手術(人工関節)以外に手立てはない
  ・ 手術後の耐用期間は20年 (寿命が終わるまでにもう一度することになるので、できれば60歳頃までこのまま保たせて60歳で手術をすれば、一度で済む。)
  ・ 痛みは注射と薬で緩和
 ◇1976.04~07月(34歳) 右水腎症・手術
  3ヶ月のベッド生活。 皮肉なことに足を使わないので、全く痛みもなく直ったような気分になる。 使わなければいいのかーと思ったけど、もちろんそういうわけにはいかない。
 ◇1984.02月(42歳)  身障者手帳の交付を受ける
  日常生活、仕事とも、足を痛めた後もそれまでどおり(気をつけながら)こなしているが、歩くと(使い過ぎると)痛くて夜もうずいて眠れない。
我慢できなくなったら病院へ行って痛み止め、を繰り返す。
使えば使うだけ悪くなることには変わりがない。
 ◇1985.05月(43歳)  杖をつきはじめる
  軟骨が磨り減って上にくっついてしまっている。 
杖をつくといくらかカバーできますよと医師に勧められ、迷わず使い始める。 この日から右手も加えた3本足で歩くことになる。
想像していた以上に効果がありました!
 ◇1997.06~07月(55歳) 右甲状腺・悪性腫瘤による摘出手術
  慣れたのか落ち着いたのか、当初よりは普通に(といっても杖を持っての話だけど)生活している。
60歳になったら手術を考えるというその年が近づいてるけど、手術しなくても行けそうな気がする。 できれば一生しないで済ませたい。 杖を使用したことがとても功を奏してると思う。
 ◇2003.03月(61歳) 定年退職
  機能の程度はだんだん落ちてはいるが、だんだん慣れてもきたのか(そりゃそう、もう20年を越している)、それなりに不自由なく?生活できている。   おそらく早めに杖を使い始めたから良かったのだろう。 この分だと手術はしなくて済むかも。 しなくていいように大切にしていきたい。
 ◇2010.08月(68歳) 家の中でも杖をつくことにする
  退職してからは運動量も減ってきたせいか、それほどの変化もなく生活してきたが、2010/01月から絵画教室、04月からはカメラ教室に行くことになり歩行が増えていた上に、6月に四国美術館めぐりのバス旅行で無理して歩きすぎたことがたたって、家の中のちょっとした距離も杖なしではすまなくなった。
整形外科に通いホットパックや赤外線を使った温熱療法を受け、痛みや炎症を抑えるため「セレコックス錠100mg」を1週間服用する。
 ◇2010.11月(69歳) 山大病院を受診
  9月以後は温熱療法も受けていないし痛み止めも飲んでいない。
多少は治まったがこのままずるずると、だましだまし行っていいのか、手術をするべきなのか、山大病院整形外科を受信して相談した。
レントゲンを見ての医師の言
「股関節症の末期でいつ手術をしてもおかしくない。
手術するかどうかは患者本人次第。 
命に関わるような病気で手術日を医師が決めるのとは違って、患者の痛みを取り除く手術になるので、我慢できるかどうかが分かれ目になる。
僕が同じ立場なら、たぶんもうするでしょうね。」
もし、手術をするとなると「手術曜日は、[水木]。 入院は手術後3週間、計4週間。 手術後3~5日には歩く練習を始める。
基本、手術の目的は痛みを取り除くことにあるので、靴下を履くなどは便利グッズを使うようにした方がいいかもしれない。 杖も持つことを前提に考えておいた方がいい。」
  次回1月の受信日までに家族とも相談し、様子を見て手術するかどうかを決めることにした。
 ◇2011.01月(69歳) 山大病院を受診
  11月の受信以後、それなりに落ち着いている。 痛み止めも飲まずに年末、お正月を過ごし、無理をしなければまた普通に生活できている。
先日の説明では、手術の第一目的は「痛みを取ること」ということであった。
 ・ 9月以降、5か月間は痛み止めを飲まないで済んでいる。
 ・ 股関節が90度は曲げることができる。

以上の理由で「今回は手術をしない」ということにした。 手術をしても、痛みがなくなると言うだけで健常者と同じような股関節になるわけではないのである。 やはり杖で補助してやるぐらいの心積もりでなければならない。 ということは今の状態とそんなには変わらない。 とすると手術のリスクだけがプラスされそうな気がしたのだ。 
山大病院整形外科でも快く受諾してくださった。
その気になった時に電話くださいね。こちらは電話一本で入院できるようにしておきます。がんばってね。」 そう言われる先生の言葉を受け、気分爽快! 大事にすれば、このまま手術をせずに済みそう!



  今現在(2015年7月)、まだ手術はしていません。 長距離歩行を避け、無理しないようにすれば、このまま手術をせずに行けると 持前のうぬぼれに占領されています 
ほとんど杖なしでは歩けなくなっているので、杖に全体重をかけ、その姿は不格好かもしれません(^^そうに決まっとるか が、杖は30年も前からの日常なので、本人は一向に気になっていません。
  杖さえつけば少しは歩ける・・・そんな状態を少しでも長く保ちたいと願っている、そんな生活を続けています !



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