突然、たまらなく全てが愛おしくなる時がある。
そう、こういう風に涼しくなるとね。たまにおきる。
街がキラキラしている。地球が息してるのがわかる。
世界中を旅して来た風が、オイラの頬を優しくなでてゆく。
「うおおおおお、すっげー」
目がパカーン開く、いつもより何倍も視力がいい気がする。
どんな音も、素晴らしい音楽に聴こえる。街が歌ってる。
目の前の人を抱きしめそうになる。
危ない危ない。
にっこり笑うと笑い返して来た。
わっはっは。
ふと、昔のクリスマスの夜を思い出した。
もう10年以上前になるかなあ、クリスマスの夜に、
東京の地下鉄にシャンパンとチョコレートを持ち込んで、
膝の上に乗せて「クリスマステーブルごっこ」をした。
隣に偶然座った人とクリスマスの乾杯をして
電車の中なのに優雅でハッピーな
クリスディナーみたいな時間を過ごすのだ。
(ざっくり言うと、一人でそういう事をやってみる遊びだ。)
あたくしは元来悪ふざけなタイプなので最初は悪のりでやったんだけど、
隣になる人は皆、ニコニコ笑ってっちゃんとつき合って乾杯してくれたなあ。
めちゃめちゃハッピーになってった。
一人で、どこ行きの電車かもよく解らん適当な地下鉄にホイっと乗って、
行ったり来たりした…。ほんの一時間くらいだったかもしれんけどな。
ほど良く空いている電車内、「よし、あの人にしよう」と隣に座る。
「よいクリスマスですね」とか何とか適当な事を話しかけてよ。
何だか知らないが、皆反応良かったな。
乾杯してくれますか?とたずねたらオールオッケーだったぜ。
ちょっとビンボーくさいけど紙コップに、でも思いっきり優雅な感じで
シャンパンをそそぐのだ。
「メリークリスマス」って言って紙コップ差し出すとね、
ちょっと照れながらも「メリークリスマス」ってね、
ちゃんと返して言うてくれて、紙コップでねポコって感じでね、乾杯してくれた。
あたくしは「お上品なレディー」という設定だったから、
おほほ調で喋ってたんだけどさ…
今考えるとさあ、それって隣に座った人にとったら、普通に考えたらありえない変人と遭遇
という事態なんだが、あの頃は東京もまだ、今よりずっとのんびりしていたのかな。
全く警戒されなかったな。
(ちょっとはされてたのかもしれんが、気にならんかった程度だったのだろう。)
わっはっは。
すっげえ久しぶりに思い出したぞ。
うーん、あたくしって何てラッキーな人生なんだろう。
ええ時代におもろい遊びをやってるぜ。
うーん、思えばいつの時代も色んな所でおかしな事ばかり…
いえい!最高!
んー、どっか踊りに行きたい気分。でもお金なーい。
どうにも止まらなくなって自転車をこいで街を滑走。
(何を興奮しているのか…)
ひゃっほーい。
今日あたいと踊ったら楽しいよ~!
あたくし、今刺されても笑ってる勢い…。
ナイフごと抱きしめてやるぜ!
嗚呼、どれだけあなたを愛しているか解るだろうか?
にゃおーん!
綺麗なもの汚いもの、善人も悪人もなんでもこーい!
まるごとすげー好き!ああ、もう奇跡だね。
どうしてあたくしここにいるんだろう。
うっは!
あたくしを煮て焼いて食ってくれ!
どうぞお好きにどうぞどうぞ!
私は誰のものでもない、皆のものだ!
超高速でチャリを漕ぐ。
ばびゅーん♪
大声で歌を歌う。
ららら~♪
帰ってきたんだけどさ、
眠れねえよー。
そう、こういう風に涼しくなるとね。たまにおきる。
街がキラキラしている。地球が息してるのがわかる。
世界中を旅して来た風が、オイラの頬を優しくなでてゆく。
「うおおおおお、すっげー」
目がパカーン開く、いつもより何倍も視力がいい気がする。
どんな音も、素晴らしい音楽に聴こえる。街が歌ってる。
目の前の人を抱きしめそうになる。
危ない危ない。
にっこり笑うと笑い返して来た。
わっはっは。
ふと、昔のクリスマスの夜を思い出した。
もう10年以上前になるかなあ、クリスマスの夜に、
東京の地下鉄にシャンパンとチョコレートを持ち込んで、
膝の上に乗せて「クリスマステーブルごっこ」をした。
隣に偶然座った人とクリスマスの乾杯をして
電車の中なのに優雅でハッピーな
クリスディナーみたいな時間を過ごすのだ。
(ざっくり言うと、一人でそういう事をやってみる遊びだ。)
あたくしは元来悪ふざけなタイプなので最初は悪のりでやったんだけど、
隣になる人は皆、ニコニコ笑ってっちゃんとつき合って乾杯してくれたなあ。
めちゃめちゃハッピーになってった。
一人で、どこ行きの電車かもよく解らん適当な地下鉄にホイっと乗って、
行ったり来たりした…。ほんの一時間くらいだったかもしれんけどな。
ほど良く空いている電車内、「よし、あの人にしよう」と隣に座る。
「よいクリスマスですね」とか何とか適当な事を話しかけてよ。
何だか知らないが、皆反応良かったな。
乾杯してくれますか?とたずねたらオールオッケーだったぜ。
ちょっとビンボーくさいけど紙コップに、でも思いっきり優雅な感じで
シャンパンをそそぐのだ。
「メリークリスマス」って言って紙コップ差し出すとね、
ちょっと照れながらも「メリークリスマス」ってね、
ちゃんと返して言うてくれて、紙コップでねポコって感じでね、乾杯してくれた。
あたくしは「お上品なレディー」という設定だったから、
おほほ調で喋ってたんだけどさ…
今考えるとさあ、それって隣に座った人にとったら、普通に考えたらありえない変人と遭遇
という事態なんだが、あの頃は東京もまだ、今よりずっとのんびりしていたのかな。
全く警戒されなかったな。
(ちょっとはされてたのかもしれんが、気にならんかった程度だったのだろう。)
わっはっは。
すっげえ久しぶりに思い出したぞ。
うーん、あたくしって何てラッキーな人生なんだろう。
ええ時代におもろい遊びをやってるぜ。
うーん、思えばいつの時代も色んな所でおかしな事ばかり…
いえい!最高!
んー、どっか踊りに行きたい気分。でもお金なーい。
どうにも止まらなくなって自転車をこいで街を滑走。
(何を興奮しているのか…)
ひゃっほーい。
今日あたいと踊ったら楽しいよ~!
あたくし、今刺されても笑ってる勢い…。
ナイフごと抱きしめてやるぜ!
嗚呼、どれだけあなたを愛しているか解るだろうか?
にゃおーん!
綺麗なもの汚いもの、善人も悪人もなんでもこーい!
まるごとすげー好き!ああ、もう奇跡だね。
どうしてあたくしここにいるんだろう。
うっは!
あたくしを煮て焼いて食ってくれ!
どうぞお好きにどうぞどうぞ!
私は誰のものでもない、皆のものだ!
超高速でチャリを漕ぐ。
ばびゅーん♪
大声で歌を歌う。
ららら~♪
帰ってきたんだけどさ、
眠れねえよー。