会津 駅近 ふじみ旅館 若女将ブログ

会津若松駅前のふじみ旅館から、宿のご案内と観光情報などをお届けします。

会津漆器

2012-02-26 14:49:57 | インポート

 会津の伝統工芸を楽しく学ぶ講習もいよいよ大詰め

 会津漆器の工房をお訪ねしてまいりました。

 

 

 安土桃山時代に蒲生氏郷が 会津の領主となったさい、

 職人を近江から伴ってきたのが本格的な始まりと言われています。

 会津藩初代藩主・保科正之の奨励もあり、以来、会津は漆器の大産地となったのでした。

  漆器の製作は、さまざまな工程を多くの職人がそれぞれ分担して

 作業をする《分業制》がなされています。

  会津は特にこの《分業制》が際立っており、

    《木地制作》  《下地付け・塗り》  《加飾》と別れ、

 それぞれ 木地師・惣輪師(指物師とも言う)

        板物塗り師・丸物塗り師

        蒔絵師・沈金師           とそれぞれ専門の職人です。

        今回おじゃましたのは、

  木地師・・・三浦木工所  2012_02250006

   2012_02250010


一年以上自然乾燥させた(5年・10年のスパンでお考えくだされ)

 木材を製材した状態から木取りをし、大まかな形へ荒挽きし、またまた

 何年も自然乾燥。その後、ろくろ挽きとなります。

  丸い物を扱う丸物とは別に、板の物を扱うのは、惣輪師となります。

 2012_02250014道具も全て手作り

小さな鍛冶場を備えていて、自分に合ったのみを作るのだそう。

これが出来るまでに、何年もかかるって。

職人さんの世界って、本当に地道な作業の積み重ねなんですね。

 2012_02250017荒挽きされた木地の積まれた工房



 その後、下地塗りから漆でもっての下塗り・上塗り

 今回は、金虫喰い塗りの仕上げ方法を行なう 大吉屋さんを見学しました。

 黒漆の上に、大麦を全面に蒔き乾燥後、大麦を取り除くことで

模様を得ると。その後のいろいろな作業で【金虫喰い】の模様となるそうです。

 2012_02250035


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一つのお椀に何度も何度も塗り・磨き・乾燥等の手が加わって、やっと

一つの品物となる。。。

塗り師が塗りあげたあと、最後の仕上げに【加飾】を行ないます。

 漆で絵を描いた上に、金粉・銀粉を蒔きつけるのが、【蒔絵】

 

  2012_02250036
  蒔絵工房ほんだのご主人。さまざまな技法や絵付けの方法を

詳しく説明してくださいました。

  漆器と言うと、非常に高価なもので(広く大衆向けに出回る安価なものもあります)

 現代の生活では、普段遣い・・・にとは、なかなかしにくい物ではありますね。

  でも、もし、お正月にいただく雑煮やお吸い物に使う少し良いお椀でも

 あるのでしたら、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 少~しきもちが豊かになるかも・・・

 

コメント
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