谷川岳に念願の西黒尾根から登りました。西黒尾根は日本三大急登の一つとのこと。 登山指導センターでは西黒尾根往復日帰りで届けたが、帰りは脚が痛くロープウェイになってしまった。天神尾根上部には雪田が残っており気持ち良い。天気さえ良ければ谷川岳は今が一番良い時期だと思います。2007年6月23日、単独、天候:快晴、交通手段:電車、群馬県
日本三大急登 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%89%E5%A4%A7%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.B1.B1
時期により臨時快速マリンブルーくじらなみ号熊谷6:20発(上野発高崎線始発電車と接続する)を利用すると始発電車より少し早く土合駅に着ける。青春18きっぷを利用すると安く行けます。 http://jres.jp/jres/season_train/index.html 但し土合駅は電車の本数が少ないので帰りは注意が必要です。
前日、天気予報が良さそうなので仲間に声を掛けたが皆用事があるとのこと。一人だったら鈍行電車で行く谷川岳西黒尾根登りを思いつく。いつも西黒尾根を降る時とても登れないだろうと思っていた。日が長いし年齢を考えると今しかチャンスは残っていないと判断、帰りに谷川岳の地図を買ってくる。朝、高崎線始発電車に乗ると、やはり無理なのでやめようと二転三転しながら行く。水上で上越線に乗り換え、昨日買った地図を見ると降りと登りのコースタイムに大して差が無い。降りは何回か通っているので、これだったら登れると気を取り直し西黒尾根を登ることにする。
雪田が心地良い
天気は快晴なのでリフトで天神峠まで登り谷川岳のパノラマ写真を撮る手も良いのでまた迷ったが、登山指導センターに向かい水を貰う。西黒尾根往復はできっこないと思ったが半分冗談で西黒尾根往復と書いて登山カードを提出。西黒尾根を登りだすといきなりの急登、止めるならば今のうちと思いながら行くと意外に早く鉄塔広場に出た。この林間コースを通るのは何時も夕方なので暗いと思っていたが予想以上に明るい、逆に木の葉が日差しを遮ってくれ風が強めなので爽やか、道は悪いが気持ち良く登れる。但し足元ばかり見ていると木に頭をぶつけるので帽子の下にタオルを入れると少し効果がある。木漏れ日の急坂を、風の音、鳥のさえずり、新緑を楽しみながら登る。45分づつぐらいに早めに急斜面で休憩を取りながら登ったが毎回ちょっと先に平らな広場がある。
この頃からやはり西黒尾根往復は出来そうにないのでオキノ耳は止めておき、それよりも天神尾根から田尻尾根を降りればロープウェイ代が浮くし、何と言ってもロープウェイに頼らない登山ができると考え出した。登山の計画は何時も同行者任せで考えたことは余り無い。単独の場合は歳を考えず何時も無謀気味な計画となってしまう。ちなみにロープウェイ代は往復2,000円、片道1,200円。
谷川岳とマチガ沢
西黒尾根はやはりハードだった、ゆっくり休みながら登っていくと時間が足りなくなりそう。巌剛新道分岐を過ぎ大分登った所で、12時半頃降りてきた同年代ぐらいの人にどこに泊まるのかと聞かれ、『日帰りです』と答えたら『そりゃ大変だ』と言われた。そんなに大変かな、時間がかなりかかっているので時間のことかなと焦り出す。後で考えて見れば日帰りで西黒尾根を登るのは無謀なのかも知れない。それからは休まず登ると足のあちこちが痛み出す、日差しも強烈だった。午前中はピーカン、段々山の上に雲がかかり出し、降りのロープウェイでは太陽がガスの中からかろうじて見えたが帰りの電車の中では西日が強かった。
西黒尾根の様子
西黒尾根上部でコースを間違えたらしい。胸の高さの岩を越えなくてはいけなくなった。岩の上部の突起は磨耗して光っているのであながち間違いではないかも知れない。5m程下の岩陰に分岐がありそうだが急傾斜のため少しでも高度を落としたくない、戻らずに岩に飛びつく。感じでは飛び上れると思ったが荷物を背負っているのを忘れていた。岩棚の端は腹の上の方にしかかからない。落ちて万一転がってしまうと命は無いかも知れない、後ろは沢の上部でいやな地形だったのが頭にあった。思いっきり腕に力を入れた途端、宙ぶらりんの右足ふくらはぎが攣ってしまった。これはまずいと思いながら必死に這い上がる、心臓が止まりそうな感じがするぐらい力をいれた。今日は覚悟してきたので膏薬を持ってきた、右ふくらはぎに膏薬を貼り、痛かった右膝にチューブ入りの膏薬を延ばす。この膏薬は効いたみたいだ。この場所は赤×を書くか、チェーンを付けて欲しい。こういう場合は少し戻ってコースを良く探した方が良いことを体感した。
危なかったのは手前の白い岩の向こう側下に隠れている岩で沢地形の起点になっている。
一人で寂しく登れるかどうか不安なまま登ってきた、この出来事で俺も限界かなと弱気になった。時間と体力が残ってなさそうなので、トマノ耳も諦め分岐から天神尾根を降りようかと思い始めた。丁度その辺りから傾斜が緩くなったようだ、歩幅を狭くして登っている内に何時の間にか肩の小屋より上にいた。トマノ耳はもうすぐなので登ってしまう。これで長年の念願が叶ったし北アルプスの予行演習も出来た。トマノ耳からの展望は霞みがあるが遠くまで見える。上空には雲が出ていてオキノ耳や茂倉岳の方はなかなか日が射さない。おにぎり2個を食べ、写真をひとしきり撮り30分ほどで肩の小屋へ降りる。
西黒尾根降りは無理だと思うので天神尾根から降りる。マチガ沢側の雪渓は少ない感じがしたが、肩の広場から天神尾根側の階段の辺りには雪渓がまだ200mぐらい残っている。ロープを頼りに降ると滑りやすいが岩道より楽だ、軽アイゼンは持ってきたがアイゼンを付けるほどでは無い。夏は非常に暑いので少し雪が残っている今の時期が最高だろう。
両膝が痛い、後続に先に行ってもらいながら降りる。改めて天神尾根もこんなにハードだったかと思った。ロープウェイが5時までなので皆急いで降りている。途中、男の子が天神尾根の中程でストライキを起こして座り込んでいる。私がロープウェイ駅に着いたのが4時5分くらいなので、あのままではあの親子は到底ロープウェイに間に合わないだろう、またロープウェイの下を降りる体力も無いだろう。子供連れも多かったが十分な余裕を取ることが必要だ。谷川岳では何時も人のことには構っていられない。頂上付近で具合の悪そうな年配の女性もいた。なお、西黒尾根では子供連れを見たことはありません。
ロープウェイ駅発バスの時間は4時27分と思い込んでいたら25分発で出発してしまった、次は最終の4時57分発。入口付近に登山カードのポストがあるので書いて出す。電車があるかも知れないので土合駅まで歩く。時刻表を見ると上りは最終6時22分、1時間以上待つと遅くなりそうなので駅前5時のバスに乗る。
水を2L持ち、本日登りの標高差は約1,200m、約4時間半かかった。会社で7、8歳程若い人と話したら3時間で23人抜いて登ったとのこと、私は抜かれるばかりで一人も抜けなかった。途中、コース取りを誤り危うい場面もあったが、終わってみれば若干の余裕もあり何とか日帰りで登れた。残念なのは最後にロープウェイに頼ってしまったこと、もし田尻尾根を歩いて降りたら上り最終電車に間に合わなかったかも知れない。今度の目標は一ノ倉岳から茂倉岳、土樽までの縦走をやってみたい。いつも夏休みに白馬大雪渓を登ろうと言う話が起こるが標高差が1,600mあるらしい。後400m登れるだろうか。
谷川岳は鎖場が多く岩や木を掴むことも多いので全身運動が出来る。これだけ歩いて、後で大喰いしなければダイエット間違いない。筋肉が鍛えらるのか腰痛も良くなる。但し谷川岳は楽々とは行かない、道がハードなので怪我をしないように注意が必要、日差しが強烈なので日除け対策も必要です。昨年西黒尾根を降りた時は駅の階段を降りるのが大変だったが、今回は膏薬のせいか幾分楽だった。
西黒尾根の降り口でズックにビニールバッグ程度の装備の若者に西黒尾根を降りられますかと聞かれた、男だから大丈夫だと思うが谷川岳は天気が良くても、リュック、登山靴、軍手の装備は必要と思った方が良い。梅雨にも関わらず、このところ週末は天気が素晴らしい、天気予報の良い時はすかさず山に行き良い運動、景色を楽しむようお勧めいたします。
大宮5:39発、土合着8:30頃、バス8:38発、ロープウェイ駅8:45、登山口9:05発、鉄塔広場9:18、最初のクサリ場11:00、ラクダの背11:25、巌剛新道分岐11:37、氷河の跡12:50、ザンゲ岩1:05、トマノ耳1:30着、2:00発、天神ザンゲ岩2:30、天狗の溜り場2:50、避難小屋3:20、天神峠分岐3:50、田尻尾根分岐3:55、天神平駅4:05、土合口駅4:20、土合駅4:50、バス5:00発、水上発5:30、帰宅8:30頃
☆膝にこたえる急坂の田尻尾根降り
登山を始めた7年程前に不整脈が出た。最近は心臓の辺りが痛い。2年ほど前に血液の流動調査をしたらドロドロで測定不能だった。今年、車中泊を2回ほどしたら左ふくらはぎが痛くなり、10分も歩けば左脹脛が痛くなるようになったので血液を改善する健康食品を1ケ月ほど飲んだら顔の脂性が直ったようだ、しかし薬が切れたら脂性は戻った。その他諸般の事情にかこつけて山から遠ざかっていたらストレスが溜まり込んでしまった。今夏はとても北アルプスへ行ける状態ではなかった。シルバーウィークは北アとも思っていたがぐずぐず過ごしていてイージーに思いついたのは谷川岳だった、何しろ始発電車に乗るだけで寝ていけるし1,321mまでロープウェイで登れる。2009年9月20日 単独、電車、下界晴
関東平野は晴だったが、谷川岳は頂上に近づくにつれガスが濃くなり風が強く寒い。遠い台風の影響が及んでいた。天神尾根の紅葉は色づき始めの感じ、天神尾根から万太郎山方向への稜線を遠望するとわずかに見える稜線の北面は紅葉で燃え上がっているように見える。天神尾根の登りは行列が続きすれ違う降りの人が驚いている。
朝、ロープウェイ駅で降りはどうしようかと考えた。もう西黒尾根降りは無理かも、とは思ったが西黒尾根ももう一度通りたいので最後の見納めにしようと片道きっぷを買った。しかし体力の衰えは急激に進んでいた。トマの耳で3時半の電車に乗ろうと10分でおにぎり1個を食べ西黒尾根を降り始める。しかし膝が持ちそうにないのですぐ天神尾根へ戻った。電車に間に合わそうと天神尾根をほとんど休まず降りると両膝が痛い。降りのロープウェイは1200円かかるので膝と時間、財布と相談しながら休まず降りる。田尻尾根分岐で先行の若者の団体が田尻尾根を降りたのでつられて田尻尾根に入りこんだ。
田尻尾根を5分も降りるとロープウェイにすれば良かったと反省した。急坂の連続で両膝が痛い、休もうと思っても平らな場所など無い。膝痛用の靴の中敷は忘れてきた。途中で両膝に膏薬を塗りたくる。ヨレヨレで電車に間に合うどころか転んで遭難しそうだ。還暦過ぎたら田尻尾根降りもやめるべきと思う。通勤に往復1時間以上歩いているが平地をいくら歩いても山道のトレーニングにはならないことを悟った。
田尻尾根を出てロープウェイ下の広い空間を、最初に谷川岳に来た時と同じく日差しを背中に浴びて下る。道は幾分楽になった、休まず降りるとロープウェイ駅下で何とか間に合いそう。途中でバスに追い越されたが歩きに歩いて何とか3時31分の電車に乗れた。間に合う時はギリギリ間に合っているのが3回目なので不思議なもんだと思ってしまう。
大宮5:39発、土合着8:30、ロープウェイ駅着9am、天神平9:35発、最初のクサリ場10:10、避難小屋10:20、天狗の溜り場11am、トマノ耳12am着、12:10発、天神ザンゲ岩12:35、天狗の溜り場1:05、避難小屋1:35、天神峠分岐1:55、田尻尾根分岐2pm、、田尻尾根入口2:55、土合口駅下国道3:12、土合駅3:27頃、土合発3:31、帰宅7pm頃
2014年頃
同年代の男2人女1人で高崎線始発電車で行きトマの耳まで天神尾根往復をした。男は口は回るが足が回らず一向に登れなかった。後でその動向者は心筋梗塞になりステントを2個入れた。同行者男女は都立大泉高校同級生で池上彰の噂話をしていたら前を歩いていた登山者が大泉高校出身ですかと聞いてきた。連中は大泉高校何期か後でクラス会で来たとのことだった。彼らは新幹線で来たとのこと、普通電車と大差なかった。降りは天神平駅前につく前に雨が降りだした。同行者が遅かったので最終バスで水上まで向かった。その頃は豪雨となり、途中はがけ崩れもあり、あんな凄い雨は始めての経験だった。結局、上越線は運休となったので水上まで行ったのは正解だった。翌年、土合駅まで行ったがロープウェイは運休だったので調べてから行った方が良い。
こちらも重要です。→あなたはGHQにより洗脳されたままです。