リアップシリーズは、発売以来4500万本以上売れているらしい。

本当にすごい売れ数だと感じ入る

初代リアップが発売されたのは1999年です。ちょうど、この頃初めて育毛関係のメールマガジンを配信していたのです。その時のご相談者の数は半端ではなく、4ヵ月で350名くらいの人からご相談を受けました。そのご相談者が使っていた育毛剤の8割～9割くらいがリアップでしたね。

で、表題のリアップシリーズの販売数が4500万本と言うのは、1999年～2009年までの10年間の販売数です。凄いですよね。これだけの販売数なら、さぞかし薄毛人口が激減しているのか？と思いきや、そうではないのです。

私がこの仕事を仕事として本格的に取り組み始めたのが1999年頃ですから、リアップで薄毛人口が激減しているなら、今頃干しあがっています。それよりも怖いのは、効果があった後のことです。

効果が高ければ高いほど後が怖い

確かに、リアップはそれまでの育毛剤に比べると効果は高いです。その為、「リアップで発毛したとか」「効果が出てきた」と言う話には事欠きません。そりゃそうです。現在の薄毛になっている人の人口が1300万人以上いることからすると、たった3万人に効果があったとしても、結構身近な人にも効果がある数字なのです。

4500万本と言う数字はすごいと言えますが、改善率からすると微々たるものにしかなりません。3万人と言うと1年間に自殺で亡くなる人の数で、友人の知人とか結構身近な数字なのです。3万人と言うと、0.0023％です。

ところが、1999年から今までご相談をお受けしていて、男性の場合にリアップ体験者は本当に多いです。1999年のメールマガジンを発行した当時に方々は、使ったけど効果が無かったとおっしゃっていましたから、3万人も改善していない可能性が高いです。
現在でも、男性のご相談者の中には、リアップ体験者が多いことからすると、評判ほども効果はないのだろうなぁって感じますね。

それよりも怖いのは、リアップに頼った後のことです。医薬品であるだけ作用や刺激が強いので、頭皮が尋常でない人が多いのです。その上、尋常でない状態が表面的に消えたと思っても、ちょっと効果を出す方にケアの舵を切るとぶり帰すのです（頭皮が赤い、痒い、フケが出て仕方がない、出来物が一杯できる等々）。

その他、女性向けのリリジュや柑気楼も販売数や購入者はとても多いようです。どちらも400万本以上の販売数ですから、女性の薄毛が減っても良いのに、減っているとは思えませんね。女性のご相談者は、このいずれかをお使いになっている方が多いです。

数字には気を付けよう

こんな数字を書いていて思うのは、出てくる数字には本当に注意が必要だと言うこと。相当以前の話ですが、「カリスマ美容室で年間30万本売れている育毛剤」と言うのがありました。そりゃすごいわ。と誰でも思います。それじゃ、その美容室が365日営業したとしたら1人何本売れているのだろう？と計算してみると、なんと1日822本の販売数になります。

この30万本と言う数字がどこからきたのか分かりませんが、どうも嘘臭い数字に思います。

先日も、「9年で3万人以上に90日で発毛」と言う毛髪診断士の方がいました。9年で3万人と言うと1年365日ご相談者を受けて施術するとなると、1日9人以上です。私もご相談を受けていますが、1日9人以上も施術はできません。せいぜい4人が限度。
スタッフがいてなら、何とかできそうですが、休日もあるでしょから、相当難しい数字になります。

また、毛の特徴からすると90日でと言うのは無理があります。

ただ、無理がないのは、薄毛ではなく脱毛症の改善の場合なら可能性があります。薄毛と脱毛症は、進行も回復もまったく違いますが、短期間で目を見張るような改善事例は、たいてい脱毛症です。

ちなみに、男性型脱毛症とは、実際には脱毛症ではありません。毛のミニチュア化と言われているのですから脱毛症ではなく薄毛です。

いろんな数字が出てくる業界ですが、数字には注意した方が良い数字も結構多いです。大きければ良いと言うものではないので、可能な数字かどうかを客観的に見るようにしましょう。

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