育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



薄毛になる時に抜け毛が増えますし、産後には妊娠時に減っていた分抜け毛が増えます。また、夏場から秋口にかけても抜け毛が増え、強いストレスを受け続けても抜け毛が増え、夜更かしをした後にも抜け毛が増える時があります。


それぞれ抜け毛が増える原因は異なりますが、なぜ毛が抜けるのかの理由はほぼ全て同じです。違うのは円形脱毛症やびまん性脱毛症の時の抜け毛です。他にも脂漏性湿疹に伴う抜け毛の増加もありますが、今回の話は脂漏性湿疹に伴う抜け毛の増加は対象としません。



■なぜ毛は抜けるのか?


なぜ毛が抜けるのか?それは毛には、その人に決まった成長期があり、成長期を終えると次に生える毛に押し出されるようにして抜けるのです。


毛には発毛期があり、発毛した毛は成長期に移行して成長し、成長期から退行期に移行し休止期を得て脱毛期に入り抜けるのです。


毛には発毛期→成長期→脱毛期と言う生え変わりのサイクルがあり、脱毛期があるから次の発毛期に繋がっているのです。抜けないと次に繋がらないので、抜け毛は必要な部分になりますね。発毛期と脱毛期は個体差がありませんが、成長期は人により長さに違いがあり、かなりの個体差があります。


■出産時の抜け毛の増加の理由


女性は妊娠すると抜け毛が減り、出産すると抜け毛が増えて薄くなります。が、出産後1年もすれば元に戻ることが多いですが、近年では出産後に薄毛になって、そのまま戻らない女性が増えています。


妊娠するとホルモンのバランスが大きく変わるので抜け毛が減ります。抜け毛が減るとは、成長期を終えても抜けずに残っている毛が増えているということでもある(妊娠により栄養が子供にもいくので、ご自分への栄養が後回しになることも影響しているのではないか?)ので、出産後にはホルモンのバランスも戻り、抜けずに残っていた毛が一気に抜けるのです。


通常は、時間の経過と共に生え変わりのサイクルが元に戻っていくので、1年もすれば元に戻るものです。


ところが元に戻らない女性が増えています。理由は、妊娠する前までに行っていたヘアケアの習慣やダイエットにあります。頻繁にカラーをしている女性も多いでしょうから、頭皮が弱っていて回復力を無くしているのです。その為、抜けた後にご自身本来の髪の毛に生え変わってこなくなっているのです。


■夏場から秋口になぜ抜け毛が増える


暑い夏場は、冷たい飲み物を飲む機会が多く、かつ冷房の効いた部屋にいることが多いので、思いのほか体が冷えています。外に出ると暑いので体力を使いますから、心身に余裕がなくなっている人が多いのです。


体が冷えているから体温を維持する為にエネルギーを消耗し、厚さでも体力を使うので、心身に余裕がなくなるのです。その為髪の毛にまで十分栄養やエネルギーが回ってこなくなるのです。


その為に、成長期し切れずに抜ける毛が増えるのでしょう。これで薄毛になる人もいますが、普通は気温が下がってくると2か月か3か月で元に戻ります。


■薄毛になる時になぜ抜け毛が増える


髪の毛には「発毛して→成長して→抜けて→発毛して・・・」を繰り返す生え変わるサイクルがあります。


この中で「成長して」の部分だけは、年月という期間があります。3年前後~10年前後と個人差が激しいので、成長期を5年として考えてみましょう。


成長期が5年の人は、発毛して5年経過すると、次に生まれる毛に押し出されるように抜けて生え変わるのです。ところが薄毛になるような人の場合、成長期が短くなります。


2年に短くなったとすると、2年で成長期を終えてしまうことになります。すると次に生まれる毛はまだ生まれていないので、抜けずに刺さっているだけの状態になるのです。


そんな刺さっているだけの毛が、3年くらいの間に溜まってくることになります。ところが、こんな刺さっているだけの毛は、いつ抜けてもおかしくないので、ある程度溜まってくると育毛剤を使ったり、シャンプーを変えたり、引っ越しをしたりして、頭皮や心身の環境が変わると、それに反応して一気に抜け始めます。


成長期が短くなるような頭皮ですから血行も悪くなっていて、細くしか育たない毛ばかりなっています。刺さっているだけの毛と自然脱毛の抜け毛が合わさるので抜け毛の本数が急増し、残った毛は細い毛や成長期が短くなった毛ばかりになるので薄毛になるのです。


■円形脱毛症時の抜け毛とは?


薄毛ではなく円形脱毛症の場合は、同じ抜け毛の増加でも全く違います。薄毛は上記のように成長期が短くなった抜け毛で後で生え変わっていますが、円形脱毛症の場合はちゃんと成長している毛がいきなり抜けて生え変わってこないのです。


円形脱毛症の場合、何かの理由により毛細血管が収縮してしまい、そこから先の毛根に血が流れなくなります。すると5年成長する髪の毛が2年程度でいきなり抜けてしまい生え変わってこなくなるのです。


ただし、毛穴内部には5年成長する為の毛の組織が残っているので、血流が元に戻ると元の髪の毛が発毛して元のように戻ります。


円形脱毛症の原因は、自分の免疫が毛根を攻撃するという自己免疫疾患だという説もあります。いまはこの説が有力です。


薄毛の場合、成長期がゼロになってしまうと毛穴内部には次に生え変わる組織自体生まれなくなるので、ハゲになってしまうのです。


■抜け毛よりも大事なこと


薄毛になる時に抜け毛が増えることが多いので、どうしても抜け毛の本数に気が向きます。


抜け毛が気になってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。


上記の通り、髪の毛がちゃんと成長しているかどうかの方が大事なので、気になる抜け毛の本数ではなく、成長しているかどうかを観察して下さい。


見方は簡単です。細くなった毛の割合が増えているのか減ってきているのか?先細りの毛の割合が増えているのか減ってきているのか?の2点です。


本数ではなく、割合の変遷を観察していると、この先減っていくのか増えていくのかが分かるようになります。


でもやっぱり抜ける毛の本数が気になってしまうのですね。




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