頭皮のケアとは皮脂を取ることではありませんよ！！

7月26日の新聞記事に唖然とす

7月26日の読売新聞の朝刊で「シャンプーで夏の頭皮ケア」と言う特集記事が載っていました。その記事を読んだ瞬間「唖然！」としてしまいました。

私のところにご相談にいらっしゃる人で、頭皮にトラブルを抱えている人は、ここの記事に記載されているように、
「夏は暑さによる汗や皮脂の増加や紫外線によって頭皮が痛みやすい」こともあるので
「頭皮や髪のダメージを修復するシャンプーなどを使い、清潔に保つことが炎症防止に有効」
と思って、実際に長年シャンプーで清潔にしてきているのです。

清潔にしてきて頭皮にトラブルを抱えているのですね。

実は、「」で囲った部分は、日本臨床皮膚外科学会の理事がおっしゃっているのです。

その言葉を受けて、新聞記事では以下のように記述されています。
「適切な手入れを怠ると、雑菌が繁殖し、毛穴の炎症やさらにひどい皮膚炎などになることもある」と。

清潔にしてきて炎症を起こしているのに

今の日本人ほど頭皮を清潔にしている民族はいません。清潔にしているから皮脂の分泌が増えて雑菌が繁殖し炎症を起こしている人が多いのに、まだ清潔にする度合いが足らないとでも言うのでしょうか？

こんな記事を見ると、医師とマスメディアと化粧品業界がぐるになって、日本人の頭皮をダメにしているとしか思えません。
ここの記事で紹介されていた製品が以下です。

・アデランス社：ヘアリプロ・スカルプシャンプー・スーパーアイス
・アンファー社：スカルプD・アイスクリスタル・スカルプシャンプー・オイリー
・日本ロレアル社：ケラスターゼ・DS・バン・デンシフィック
・ユニリーバジャパン社：クリアシャンプー

いずれのシャンプーも皮脂を取り去ることを主目的にしているようで、とっても怖いです。

頭皮のケアとは

私がネットを通じて「頭皮のケア」を訴え始めたのは、1999年～2000年頃からです。私の師匠筋ではもっと以前から訴えています。当時は、スカルプとか頭皮とか言う化粧品メーカーはいず、育毛サロンなんかは頻繁に「皮脂が毛穴に詰まっている」と訴えていました。

現代になって化粧品メーカーが何故「頭皮のケア」を言い始めたのか不明ですが、今までのコンセンプトでは売れなくなってきているのでしょう。ただ、今までのコンセプトを間違っていたのを言うわけにはいかないので、コンセプトを変えずに「頭皮のケア」を訴えているだけに過ぎないように感じます。

皮脂を取ることが頭皮のケアだと言っているのが、その証拠ですね。

一見、頭皮の異常は「皮脂が多いから」とか「紫外線が」とか「雑菌が」とか思います。が、その時出ている症状を見ればそう判断するしかないでしょうが、多くの方は小さい時から毎日頭皮を洗って清潔にしてきていると言う過去の積み重ねがあるのです。

私が子供頃なんかは、洗髪なんて週に1回くらいで、それもシャンプーではなく固形石鹸で洗っていたように思います（固形石鹸が良いわけではありませんよ）。中学生・高校生・大学生・社会人と生きてきましたが、年を重ねる度に清潔志向がひどくなり、その結果として、頭皮に異常＝炎症・フケ・皮脂の分泌過剰・雑菌繁殖過剰が出ているように思います。

清潔に保つだけなら、お湯洗いを丁寧にするだけで十分です。
こんなことを医師が言わない時代って、なんかおかしくないでしょうかね？

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