【表面的に皮脂が分泌が多い理由】「薄毛の人の頭皮はテカっている」とよく言われます。「テカっているのは皮脂の分泌が多いからで、これらが毛穴に詰まっているから取らなければいけない。また、多くなっている皮脂は過酸化脂質化しているので、取らないと薄毛の原因になる。」って本当でしょうか?
どこでどうなったらこんな理論がまかり通りのでしょう?とっても不思議です。とは言うものの、私もこの仕事に携わるようになるまでは、同じように思っていましたから、仕事に携わっていない一般の方々からすると、とっても納得があるように感じる落とし穴的な理論です。
何故落とし穴なのか?それは、今日までの過去やってきたことや習慣に問題がないと、どこかで信じているからです。誰でも、自分が間違ったことをやってきているとか習慣にしているなんて思いもよりません。
【皮脂を取らなければ何も問題もおきません】今のほとんどの日本人は、小さい時からずっとお風呂に入り、頭をシャンプーして、体も綺麗に洗ってきていると思います。今でこそ、使うシャンプーに気を使っている人でも、数年前までは普通の市販のシャンプーで頭を洗い、リンスやトリートメントを使ってきたはずです。もしくは石鹸シャンプーをお使いになっていたのでは?とも言えます。
市販のシャンプーにしても、石鹸シャンプーにしろ、脂を取る作用が強いのには変わりがありません。
それだけ、長い間皮脂を取ることをして綺麗にしてきているから、皮膚が痛んでいるのです。皮膚を守らないといけないので皮脂の分泌が増え、痛んでいる上に食習慣が悪いから過酸化脂質化するのです。
私のところにご相談にいらっしゃる方のほとんどが、頭皮がテカっていて何らかの異常があったり、毛穴を塞いだような状態になっています(毛穴を塞いでいるかどうかは私のところのマイクロスコープでは分かりづらいですが、角質が毛の根っこのあたりにかぶさっているので、たぶん大きくみれば塞いでいるように見えるでしょう)。
皮脂を取り綺麗にするケアを止めて、頭皮を守って本来の状態に改善するケアを続けていると、多くの人は4カ月程度でご自身本来の頭皮に戻り、匂いが出ていた人は出なくなり、フケは出なくなり、赤みは無くなり、薄い青白い感じの頭皮になっていきます。
【皮脂の分泌の多い少ない】元来もしくは生まれながらに持っている皮脂の分泌能力の強さに個人差があります。これも、実際に仕事と携わって、ご相談者の頭皮をお湯で洗うことで分かったことです。これの理解できない人は、仕事として携わっていないか、皮脂が薄毛の原因でないと困る人たちではないか?と思います。
生まれながらに毛が細くて弱々しい人は、相対的に皮脂の分泌量は少ないです。少ないのに皮脂を取る習慣を続けてきたから頭皮の表面がテカっています。
生まれながらに毛が太くて多い人は、相対的に皮脂の分泌量は多いです。多いのに頭皮がテカっていると言うことがありません。
これらは、皮脂を分泌する能力の違いで、細くて弱々しい人は皮脂の分泌能力が弱いので、お湯で洗ってもあまり皮脂は取れません。太くて多い人は皮脂の分泌能力が強いので、お湯で洗うと大量の皮脂が頭皮から出てきます。
と言いますか、テカって見えるかどうかと言うのは、どれだけ頭皮が見えやすいか次第なので、毛が細くて弱々しい人の方が頭皮が見えやすいのでテカって見えやすいのだと思います。
いずれにしても、薄毛になった時に頭皮や心身の状態が問題ではなく、そんな頭皮や心身にしてきてきた過去の習慣の積み重ねの方に問題があるのです。ご自身の過去の習慣を振り返ってみて下さい。このブログの過去の記事にたくさんやってはいけないことを書いています。ご参照下さいませ。
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