男性型の薄毛の場合に、5αリアクターゼ2型の還元作用により、男性ホルモンがDHTと言う脱毛因子に変わると言う理論があります。
が、私が薄毛の原因が男性ホルモン=テストステロン=ジヒドロテストステロン(DHT)だとするには、疑問に感じています。原因の一つにはなるでしょうが、それだけに決めつけるのはとても危険です。それには理由はあります。
- 5αリアクターゼ2型は前頭部だけでなく、他の毛根にも存在しているのに、どうして前頭部だけで毛を薄くする作用に働くのか分からない。
- 全ての男性がハゲるわけではない。
- 1960年~1970年代と現代を比べてみると、1960年~1970年代の20歳代30歳代の若い人にハゲや薄毛の人なんてほとんどいなかった。現代のように10人のうち2人3人なんて高確率なのは、ホルモン以外の影響の方が大きいのではないか?
- 精子の量にしても、1960年~1970年代に比べて現代の20歳代30歳代の男性の方が少ないと言われている
- 男性の女性化・女性の男性化が言われているのに、どうして女性化している若い男性に薄毛が増えているのか?
以上のように、状況証拠的なものしかないが、色々と疑問に感じることが多いのが「5αリアクターゼと男性ホルモン」の話なのです。
実際に、私の相談室にいらしている男性で誰が見ても男性型だと思える薄毛の方がいらっいます。例に出して申し訳ないですが野球解説者の掛布雅之さんより薄くて毛がありません。
いらっしゃった時に残っていたのは頭頂部から後頭部にかけて産毛状態の毛だけです。
でも、この方、私のところでケアを始めて半年になりますが、少しずつですが産毛状態だった毛が段々と硬毛に戻ってきているのです。
決して5αリアクターゼを意識したケアをしたのではありません。単に頭皮の基礎つくりのケアをしてもらっただけです。
ご本人も洗髪する際に指に髪のあたる感覚を感じるので、この先どこまで回復できるのか「ウキウキしてきました」とおっしゃっていました。
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