ヘアケア習慣＋食習慣＋足を使う習慣が育毛には重要

【20年前はヘアケア習慣だけだった】

私が育毛相談を仕事として取り組み始めた当初（2000年＝平成12年頃）は、ヘアケアの習慣が薄毛の原因の断トツの一位だったこともあり、ヘアケアに使う製品を頭皮用に変えるだけでも毛が回復するようになる人が結構な確率でいらっしゃいました。

記憶を辿れば、「この人の頭皮すごく良くなってきた」と思うと同時に毛にも変化が出てきて、増えてくる方が全体の半分以上はいらっしゃっらったのです。あとの5割のうちの半分は食習慣と足を使う習慣を取り入れると上手くいく人（全体の25％～30％）で、残りの半分（全体の20％～25％）くらいは、頭皮が良くなり、食習慣や足を使う習慣を加えても上手くいかない人でした。

食習慣と足を使う習慣を取り入れると上手くいく人でも、ヘアケアの習慣を変えるだけでも幾分かは良くなっていたので、全体の75％～80％くらいの人は、ちゃんと取り組めば、そこそこの効果に繋がっていたのです。

ただし、ミノキシジル系の育毛剤に頼っていた人は、最初の1年目に頭皮の状態を改善するのにてこずるので、今も昔も上手くいくのに時間がかかっています。

【10年くらい前から食習慣が問題に】

2010年になる前頃から、頭皮が改善しているのに、中々思うように毛の回復に至らないご相談者の割合が増えてきました。育毛相談を仕事として取り組み始めた頃には半分以上の方が、予測通りになっていたのですが、この頃から少しずつその割合が低下し始めていました。

2005年くらいから東洋医学の勉強を少しずつしていたこともあり、血の流れが悪くなっている人が増えているのではないか？と感じ、食習慣の指導も積極的に行うようになるにつれて、改善率が向上し、それまで幾分か良くなっていた人も食習慣が整うことで満足できるレベルまで改善し始めたのです。

2005年にフィナステリドが認可されていますが、この頃はフィナステリドの後遺症的なもので難儀するとは思いもよりませんでしたね。

2010年頃からは、頭皮の再構築と食習慣の改善・足を使う習慣を指導するようになり、改善率はかなり向上するようになります。
頭皮の再構築は、毛が育つ基礎を整えること。
食習慣や足を使う習慣は、頭皮の基礎を支える土台になる。

地盤がしっかりしている土地に基礎を作り、その上に家を建てるようなイメージで育毛相談を承るようになりました。

【8年くらい前から手軽に簡単に安価に】

でも、結構面倒なんですよね。現在のように、「手軽・簡単・安価」が優先されるようになり便利になり過ぎた世の中では、「頭皮の基礎を整えて、土台となる食習慣を整え、足を使う習慣を続けましょう」と訴えても、便利に慣れてしまっている人には響きません。

特に、2012年頃からこの傾向が強くなっていると感じています。
そんなタイトルの書籍も良く売れています。

2015年に「髪は増える！」を出版させて頂いたのです。
結構面倒なことを記述しているのですが、当時は育毛本としては一番売れた書籍でした。それでも後から出てきた「簡単本」には負けていますね。

現在は、特に問題になっていると感じているのが、食の分野です。
年間に食品添加物を一人平均1.2キロくらい摂取している（厚生労働省の発表）らしいので（含まれていない添加物もあるので、2キロや3キロは摂っている可能性が大きい）、奇麗で上質な血液が全身に流れていない可能性がとても高いのです。

その為か、食事の中身を改善しない人の改善率は漸減傾向にあります。
ただ、書籍を読んで下さり、食習慣を改善された方の場合、土台が整っているからでしょう。頭皮の再構築が出来てくるとすごく経過が良いのですね。

思いの他早く改善傾向になってきて、増え始めるのも早く確実性が高いです。

便利になる裏にはマスナス面があるもので、手軽・簡単・安価では難しいものです。少し考えれば分かります。今の年齢になるには、その年齢に応じた年月と手間暇がかかっていて、手軽・簡単・安価に今の年齢の「あなた」が出来上がっているわけではないですよね。

もし、薄毛や体調不良・どこかに異変があるなら、どこかに「手軽・簡単・安価」にしいてることがあると思いますよ。

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