頭皮の匂いについて

ここ最近頭皮の匂いが気になると言うご相談が異常に増えてきました。

シャンプーやヘアケア製品でも殺菌なるものが増えてきたのが、頭皮の匂う人が増えてきた要因の一つのように感じます。

これだけでなく、元々日本人の持っている清潔志向の強さが頭皮の匂う本元ですね。

と言うと首をかしげる人も多いでしょう。

私が言っているのは（ずっと昔5年も10年も前から）、清潔にし過ぎるのが悪いといっているのです。

清潔にし過ぎるから、いろんな皮膚疾患が増えるのです。

その典型がアトピーです。

かと言って、一度皮膚疾患が発症してしまうと、清潔にせざるを得ません。
ここにアトピー等の皮膚疾患の難しさがあります。

話は戻りますが、頭皮が匂うのは皮膚常在菌の異常繁殖により、常在菌の『排泄物』が匂うのです。

こんなことを書くと「それ見ろ。清潔にしないとダメじゃないか」と言う意見が出てきますが、実はそうではないのです。

清潔にするのは、皮膚常在菌の繁殖しやすい環境を作る元になるのです。
だから、毎日清潔に洗髪している人ほど、頭皮が匂いやすくなるのです。

でも、ここでも注意が必要ですね。

要は、清潔にし過ぎる種類の石鹸シャンプーや市販のシャンプーを毎日使っているから頭皮が匂うようになるのです。何でもかんでもシャンプーが悪いわけではないと言うこと。その種類により差が出ますし、シャンプー法でも差が出ます。

頭皮が匂うということでご相談にいらっしゃる人は、全てこの手のシャンプーを使っています。

また、もっとひどい場合には、殺菌系のシャンプーを使っている人に見られます。
菌を殺すのは、人間の皮膚にとっても負担になるのですがね。

こうなってしまわないためにも、普段のヘアケアにご注意を。