10年前にも流行っていたここのところ3名くらいの方のご相談内容に、真空含浸育毛法なる方法のことが出てきました。調べてみると、頭皮を真空状態にして毛穴内部にある皮脂を吸い取ってしまい、育毛剤を入れ込む方法なんですね。
これって私が育毛を仕事として取組み始めて、5年ほどした時にご相談にいらっしゃった方が受けていた方法と同じです。
ちょうど10年ほど前のことです。その方の頭皮を見て驚いたのは、目茶目茶綺麗なのです。全く汚れもなくとても綺麗。ところが、綺麗に過ぎて頭皮が真っ白なんですね。
効果はあるようだが・・・確かに育毛剤の侵入を邪魔する皮脂が全くなくなるのですから、ダイレクトに育毛剤が入り込みます。育毛剤がよく効きます。
で、ここで問題になるのは育毛剤が効くのは良いけど、その人の薄毛の原因を潰すことに役立っているかどうか?ってことです。
薄毛の原因は、血行不良とか毛母細胞の酵素の働きが悪くなっているからだと言われていて、ほとんどの育毛剤はそれらを改善するするべく使われています。本当に血行不良や酵素の働きの低下が原因なのでしょうか?
それでは、何故血行不良とか酵素の働きの低下が起こるのでしょう?本当の原因はこの何故の答えの中にあって、血行不良や酵素の働きの低下ではないのです。血行不良・酵素の働きの経過は結果でしかありません。
効果があって効いても薄毛は治せないそうなんです。いくら育毛剤を効かせても原因に対するのではなく、結果を変えようとしているだけなので、一時的に効果があるけど続かないのです。
育毛剤が効いて毛が増えたとしても、育毛剤の作用が無くなれば毛は無くなっていきます。もっと怖いのは、10年前にご相談にいらっしゃった方のようになってしまいます。育毛剤の効果・作用で頭皮が弱ってしまい、かつ真空含浸にすることで皮膚が綺麗になり過ぎて皮膚常在菌が減ってしまうことが考えられ、毛が育たなくなっていくだけでなく、皮膚の抵抗力が低下して細菌に感染しやすくなってしまうのではないか?と考えられるのです。
見た目からの想像で、医学的な検証はありませんが、検証するような実験なんてできないでしょうから、想像してみることが必要ですね。人は、皮膚常在菌と共生関係にあるのを忘れてはいけません。
10年前の人は初回のみお会いして、頭皮の状態を拝見しただけで終わったのでその後の経過は不明です。何もなく正常に戻っていればいいのですが、心配ですね。
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シャワーだけなのか、洗面器のお湯に頭を入れて擦るのか、お湯の温度はどのくらいかとか。
強めのシャワーを同じ所に当てていると(1分くらい)油が落ちきってシャンプーや石鹸で洗ったのと同じようにキュッキュッとした感じになりますが、それを毎日続けても大丈夫なのでしょうか?
心地よく感じる方法なら、湯シャンが問題になることはありません。いろんな症状が出てくると思いますが、お湯洗いで出てくる症状は過去に悪さ加減を表していることが多いので、その症状自体が悪いわけではありません。
いろいろ試してみて、ご自分が心地よく感じる方法を採って下さいませ。